新しく作ったメガネが恐ろしく快調である。
世界の果てまでくっきり認識できるというのは、なんと脳にダイレクトに響いて気持ち良いものなのだろう!
と、また私は新宿にて、靖国通り沿いから東宝ビル屋上・ゴジラオブジェの凹凸がひとつひとつ視認できる自分に感動した。
しかし新メガネによって思わぬ発見もあった。
私は今まで老眼に関しては「多分、まだそんなにキてない」と思っていた。
それが新メガネをかけた途端、スマホを持つ手の慣れ親しんだ角度、そこから見える画面に違和感を感じたのだ。
「おや?」と少し遠めにスマホを構えてみたら気持ちよく見えた。
これか!これが老眼か!
コンタクトは4〜5年前、メガネに至っては15年前の視力測定値に合わせてあった。
時折、思ったより遠くが見づらい(近眼が進んでいる)感覚はあったが、そのぶん手近な行動には支障や変化は感じなかった。
それが、今の近眼度数に合わせたメガネをかけた途端「手近のベスト位置」が変わった。私にも老眼が訪れていたことが判明したのだ。
………何か色々と悔しいので「おお!人体の神秘!」とだけ言っておこう。
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人体の神秘といえばカルピスである。
当該の会社には大変申し訳ないが、大人になってから長らく「これだけ色んなヨーグルトや乳酸菌飲料がある中、何が悲しくて今さらカルピスを選ぶんだ?」と思っていた。
それが2月半ば、スーパーで昔懐かしい水色ドットのユリ型コップが特典でついたカルピスを見かけた。そのコップの可愛らしさに惹かれ、中身には何の期待もせずに買った。かれこれ20年ぶりだったろう。
飲んでみたら意外と美味しく感じたし、濃淡も好みで調節でき、ホットでも楽しめると便利だった。
その手軽さが気に入って次も購入し、1日2杯ほど飲んでいたら………3月に入って一度も腹を下してない自分に気がついた。
私はいわゆる過敏性腸症候群らしい。
精神的な乗降や生理前の体調もあって、とにかく定期的に腹を下すのが日常だった。
さすがに生理前だけは多少の不調があったが、何故かそれ以外では一切腹を下さなかったのだ。
今まで様々な整腸剤、ヨーグルト類、医師の調剤指定のもと漢方薬も試してみたが「これぞ!」という効果にお目にかかったことがなかった。
3月は定期的なバイトに出るという、私にしては変則的な(笑)日々のため好調も一概にカルピスのおかげとは思い難い。だが私の体にとって悪くない相性なのだと思う。
乳酸菌と一口に言っても多様な種類があり、人によって合う合わないが有るとは知っていたが、まさか私のそれがカルピスちゃんだった(可能性が高い)とは!
「青い鳥は身近にいるよ」を生で体感した気分である。
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近眼を完璧に補正したら老眼が顕現し、
郷愁で買ったカルピスが私の腸を整えた。
何が私にどんな効果をもたらすのか。
事前の知識は大切だが、やはり体そのものは物言わぬ有機体だ。投与してみなければ結果はわからない。
脳もある意味「自分では物言わぬ有機体」だろう。つれては脳に大きく依存すると思われる「心」も事前にわかることは数知れているのかもしれない。
新しい環境、昔に触れた環境、どちらも「今の私」に与えてみなければ「真実の結果」は知感できない。
だからと言って、わかりきった地獄に身を投じるつもりはないが、予測だけでは測りきれない部分もあるだろう。
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プロの占星術師である友人に茶飲み話で聞いたところによると、私の星座である天秤座は今は木星がどうとかで、変革の時期にあるらしい。(ちなみにその占星術師さんは顧客がセレブばかり。マジで鑑定を頼むとトンデモナイ価格になる。なので友人ではあるが頼んだことはない)
定期のバイトを入れてみた3月、旦那と諍いをしつつも一応の着地をみた4月からの仕事、どちらも2月までの私からみたら変革でありチャレンジである。
正直、前向きでありつつもビビっている部分も大きかった。たがメガネやカルピスの例にもあるように、何事も投与してみなければ真実はわからない。
駄目だったら可能な限りの速さで逃げれば良い。そのための退路も細くではあるが確保してある。
まずは吹いてきた変革の風を受け入れてみよう。
温めたカルピスが私の喉を通りながら小さな声援をおくっている。