最近、ツイッターのニュースで、日本人４万人にアンケートを取った結果、4人に1人の割合で自殺を本気で考えたことがあるという統計が話題となっている。
毎年日本は2万人もの人が自殺している、「自殺大国」であり、幸福度の調査でも先進国の中では下位の方にいるという。
4人に1人が自殺を考えたことがある。これはもちろん、日本人を取り巻く環境、状況は生きるのに辛いということで、絶望という二文字が頭をよぎるのだろう。
しかし、考えてみると、4人に1人は自殺を考えたものの、今、生きているということになる。
4人に1人は死にたくなるほどの辛さ、痛みを味わったけども、死ぬことはしないで、生きることを選んだ。生にしがみついた。そんな体験を4人に1人はしているのだ。4人に1人は生きることにしがみついているのだ。歯を食いしばって生きているのだ。
2万人もの人が自ら自分の人生を終わらせているのと同時に、4人に1人の割合の人は死ぬほどの状況があっても生きることを選んでいる。死よりも生を選んでいる。死ぬことは怖いのだ。死ぬくらいだったら、惰性ででも、生にしがみつくのだ。
4人に1人は自殺を考えたことがある。これは一見絶望的にみえるが、人間の強さ、生への希望を表す数字だと自分は思う。
4人に1人は死ぬほどの痛み、苦しみを経験している。石を投げれば、死ぬほどの経験をした人に当たる数字だ。困ったときは人に頼ればいいんだ。苦しみ、痛みを共感していけば、みんなで希望に向かっていけるのかもしれない。みんなで、苦しみ、痛みに立ち向かえばいいんだ。
4人に1人は自殺を考えたことがある。これは希望ある絶望なのかもしれない。