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…④
……カチャン…
『…もうムリ。やめる…』
スプーンをお皿の上におくM。400番という圧倒的な辛さへの挑戦は突然終わりました

そこにドラマティックな演出はなく、カレーを食べただけのこと、それだけです

彼はどう思ったのでしょうか

僕とY、厨房のSのかける言葉も左から右へ

ヨロヨロと丸テーブルから立ち上がり入り口付近のレジスターにむかうM…
会計でスタッフに新渡戸稲造氏を取り出した後姿には、カレーのスパイシーな匂いの他に
ビートゥン ドッグが纏う負の匂いが追従しておりました

その日誰が運転してきたか詳しく覚えておりませんが、Sのアルバイトがあけるのを待ち、共に傷心のMを労うため旭川環状線をドライブしました

目的もなく流れにまかせるまま白く浮かびあがるツインハープ橋を渡り、夜のこの時間まで光々と道路まで照らすロッキーの前を通り過ぎる

いまや見たくもない食べ放題『くうかい』を尻目に凌雲高校前のアラモアナへ

12月の冷えて乾燥した星空の下、車を駐車場にとめ31アイスクリームを食べながら燃えたぎる胃と憔悴した精神を癒しました


車の話、女の子の話。Yのテンポの良い語りに僕たちは茶化し合いながらもMは多くを語ることなく再び車の中へ

いつのまにか旭川工業高校をすぎ、まだ工事中で先のない橋脚、橋梁で車はストップ。環状線を廻るドライブは終了しました

落ち葉が多いロマンティック街道付近のM宅へ

『あれだけ食べられたのはスゴイよ
400番はヤバイよね
皆に自慢しようぜ
』『ああ。また明日』と、リアクションに乏しいM

鉄の錆びた階段を冷えた手すりにつかまりながらMが部屋に消えて行くのを見ながら、皆それぞれに本格的な冬の訪れを感じておりました

…⑥
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