GMT Cycleのブログ

GMT Cycleのブログ

ロードバイク、ピストバイク、MTBなどの自転車パーツ専門店GMT Cycleのblog

Mavic、Cinelli、Bianchi、LOWBICYCLESをはじめとした人気の商品を多数取り扱いしています♪

■06-6225-8284
■info@g-m-t.co.jp
■http://gmt-cycle.com

お気軽にご連絡下さい!

こんにちは、GMT Cycleです。

ENVEの新しいディープリム、ENVE SES 6.7 PROの取り扱いを開始しました。

 

今シーズンのレース中継をよく見ていた方は、UAEのバイクに見慣れないENVEのディープリムが付いていたことに気付いていたかもしれません。
正式発表は10月でしたが、ミラノ〜サンレモ、ストラーデ・ビアンケ、ブエルタなど、今年すでにワールドツアーで10勝以上を挙げています。その多くはポガチャルによるものです。

新製品紹介でよくある「軽い・速い・かっこいい」で終わらせるつもりはありません。
今回は、旧型SES 6.7から何が変わって何が変わっていないのか、そして4.5 PROとどう選び分けるべきか、海外で公開されているデータまで掘り下げてまとめました。購入を検討している方の判断材料になればと思います。

なぜ6.7を作り直したのか

きっかけはUCIのルール変更です。
2026年1月1日から、マスドスタートのロードレースではリムハイトの上限が65mmになりました。

旧型SES 6.7はフロント60mm・リア66mm。
たった1mmのオーバーで、UAEはレースで使えなくなりました。

ここでENVEは、旧型を1mm削って済ませる道を選びませんでした。前後のリム断面を一から設計し直し、フロント59mm・リア65mmという新しいプロファイルを作っています。
開発は2009年からSESシリーズを手掛けているエアロダイナミシストのサイモン・スマートと、CFD解析・フレーム装着状態での風洞テスト・実走テストの組み合わせで進められました。

面白いのは、ENVEの風洞テストで、1mm浅くなった6.7 PROのほうが旧型6.7より空気抵抗が少なかったことです。
速さを決めるのはリムの深さそのものより、断面形状とタイヤとの合わせ方だということがよく分かる結果です。UAEのバイオメカニクス・空力部門の責任者も、トラックでのテストで旧型に対してはっきりした差が出たとコメントしています。

旧型SES 6.7との違い

数字を並べると、変わった部分がはっきり見えてきます。

項目 旧型 SES 6.7 SES 6.7 PRO
リムハイト(前/後) 60/66mm 59/65mm
リム内幅 23mm 22.5mm
ビード フックレス マイクロフック付き
最大空気圧 90psi(6.2bar) 100psi(7bar)
リム重量(前後合計) 約879g 940g
ハブ INNERDRIVE Premium INNERDRIVE PRO
スポーク Sapim CX-Ray Alpina Ultralite(シルバー)
ホイールセット重量 公称1,457g
(テープ・バルブなし)
1,495g
(テープ・バルブ込み)

ここで正直にお伝えしておきたいのは、6.7 PROは旧型より軽くなったホイールではないということです。

カタログの数字だけを見ると、旧型1,457g・PRO 1,495gで、旧型のほうが38g軽く見えます。
ただし旧型の1,457gはテープ・バルブなしの重さです。旧型はチューブレステープがロールのまま箱に同梱されて出荷されていて、ホイール単体の重さで公表されています。一方、PROの1,495gはテープ・バルブを付けた状態の数字です。

ロード用のチューブレステープとバルブは、前後で合わせて30〜40g前後あります。これを旧型に足すと1,490〜1,500g前後。実際に走れる状態で比べると、旧型とPROは同等と思われます。

中身を見ると、リム単体ではPROのほうが前後合計で約60g重くなっています。それをハブの軽量化(約60g減)でほぼ相殺している、というのが実際の構成です。

では何にお金を払うのかというと、ポイントは3つです。

① 空力

同じくらいの重さで、旧型より速いリム形状になっていること。

② リムのフック

4.5 PROで初めて採用されたマイクロフック(片側0.5mm)が6.7にも入りました。内幅はフックの内側で測って22.5mm、ビードが座る部分は23.5mmあります。
これで最大空気圧が旧型の90psiから100psiに上がり、空気圧設定の自由度がかなり広がりました。フックレスの空気圧制限を気にしていた方には大きな変更です。

③ ハブ

INNERDRIVE PROはハブセットで281g(フロント87g・リア194g)。ラチェットは40T、スプリングのテンションを軽くして駆動抵抗を減らしています。
ベアリングはENVE独自のセラミックで、硬化ステンレスのレースとポリアミド製のケージを使い、外側は低接触シール・内側は非接触シールという構成。ベアリングにはメーカー5年保証が付きます。

タイヤは何mmを入れるべきか

日本ではまだほとんど紹介されていないデータですが、ENVEは時速55kmでタイヤ幅ごとの空気抵抗を測っています。
※タイヤ幅は装着した状態での実測値

タイヤ実測幅 空気抵抗 27.1mmとの差
27.1mm 75.3W 基準
29.4mm 75.7W +0.4W
32.3mm 78.1W +2.8W
35.1mm 87.6W +12.3W

27mmから29mm台まではほとんど差がありません。32mmで約3W増え、35mmになると一気に12W以上悪化します。

つまり、表記28Cのタイヤを入れて、実測で29mm前後に収まるのが一番おいしいところ。
快適性を求めて30C以上を入れたくなる気持ちは分かりますが、このホイールの持ち味を消すことになります。太いタイヤで荒れた道も走りたい方は、30mm基準で設計されたSES 4.5(ノーマル)のほうが向いています。

なお、タイヤはチューブレス専用です。ENVEの適合基準では、チューブレスレディかつフックレス対応規格(TSS)のタイヤが対象で、通常のクリンチャータイヤは使えません(チューブを入れて使うことは可能です)。
タイヤ選びで迷ったら、お気軽にご相談ください。

他社ホイールと比べてどうなのか

ENVEは時速48km、自社のMelee(エアロロード)に装着して、他社のディープリムと比較テストをしています。
比較相手はZipp 454、Roval Rapide CLX II、Princeton 5550、Bontrager Aeolus RSL 51、Vision Metron 60 SL、Scope Artech 4、そして旧型6.7など12本。その中で、6.7 PROは通常スポークのホイールとしては最も空気抵抗が低い結果になっています。

ただ、これはメーカー自身のテストです。タイヤもENVE製で統一されているので、他社ホイールに最適な条件だったとは限りません。
当店としては、「トップクラスの集団の中にいることは間違いない」くらいに受け止めておくのが正確だと考えています。

むしろ注目してほしいのは、最もシビアな使い手であるUAEが、自分たちで独自に計測して旧型より速いと判断し、正式発表の半年以上前から実戦投入していたという事実のほうです。

実際の乗り味

ENVEのMelee V2の発表会で一足先に試乗した海外メディアのレポートでは、意外な評価が出ています。

ディープリムなので硬くて扱いにくいだろうと予想していたら、登りでも下りでも素直に反応する、と。
もちろんヒルクライム用ではないものの、4.5 PROとの重量差が登りでの扱いにくさにつながる感じはなかったそうです。
下りでは安定感があり、フロントのリムを浅めにしている効果で、横風を受けても不安が少ないとのこと。そして加速については、4.5 PROとは別次元だという感想でした。

前後でリムハイトを変えている設計の意味が、まさにこの「下りと横風での落ち着き」に出ているのだと思います。

 

4.5 PRO、旧6.7、SES 4.5とどう選ぶか

当店でENVEのホイールを検討される方から、一番多く受けるのがこの質問です。

4.5 PROと6.7 PROは、リムのフック、最大空気圧、最適タイヤ幅(28mm)が共通です。違いはほぼ「深さと重さ」だけ。差は200gです。

  SES 6.7 PRO SES 4.5 PRO 旧型 SES 6.7 SES 4.5
リムハイト 59/65mm 49/55mm 60/66mm 50/56mm
リム内幅 22.5mm 23.5mm 23mm 25mm
ビード マイクロフック マイクロフック フックレス フックレス
最大空気圧 100psi 100psi 90psi 72.5psi
最適タイヤ 28mm 28mm 27〜28mm 30mm
重量 1,495g 1,295g 1,457g
(テープ・バルブなし)
1,450g
得意な場面 平坦・高速巡航 山岳・アップダウン 平坦(UCIレース以外) 荒れた舗装路

▶ SES 6.7 PROが向いている方

平坦基調のロードレースやクリテリウム、エンデューロで、集団の中で脚を温存したい方。
トライアスロン。
長い平坦区間を一定ペースで巡航する練習やロングライドが多い方。
→ SES 6.7 PROの商品ページ

▶ SES 4.5 PROを選んだほうがいい方

ヒルクライムや峠を含むコースが多い方。
1本でオールラウンドにこなしたい方。
体重が軽めで、海沿いなど強い横風の中を走る機会が多い方。
→ SES 4.5 PROの商品ページ

▶ 旧型SES 6.7が今でも選択肢になる方

UCI規則が適用されるレースに出る予定がなく、深さ優先でコストを抑えたい方。
フックレスの空気圧上限(90psi)が気にならない方。
→ SES 6.7の商品ページ

▶ SES 4.5(ノーマル)が向いている方

30mm以上のタイヤで、荒れた舗装路や長距離を快適に走りたい方。
→ SES 4.5の商品ページ

もう少し具体的に、普段走っているコース、出ているレース、体重、今乗っているホイールを教えていただければ、どれが合うかを一緒に考えます。

初回入荷キャンペーン
(数量限定)

SES 6.7 PROの初回入荷分に限り、
数量限定の特別価格でご案内します。

通常販売価格:699,000円(税込)

キャンペーン価格:お問い合わせください

数に限りがあり、なくなり次第通常価格に戻ります。

カラー(ロゴ) シルバー/ホワイト
フリーハブ シマノHG/SRAM XDR/カンパニョーロ N3W
ブレーキ ディスクブレーキ(センターロック)
ハブ規格 フロント12×100mm/リア12×142mm
タイヤ チューブレス専用(TSS対応タイヤ)

▼商品ページ(詳細スペック)
ENVE SES 6.7 PRO ロード カーボンホイールセット(GMT Cycle)

▼お問い合わせ
TEL:06-6225-8284(11時〜20時/土日祝定休)
Mail:info@g-m-t.co.jp
商品ページの「この商品について問い合わせる」からも受け付けています。

ホイール選び、タイヤ選びのご相談だけでも大歓迎です。