戦術と選択。 | ≪バレンシアのサッカーを追え!≫

≪バレンシアのサッカーを追え!≫

シーズン終盤、残り2試合。
レアル・ソシエダとついに同勝ち点に!
ホーム最終戦の勝利を目指せ!Amunt Valencia!


“Valencia C.F.”の情報、試合考察、
選手のコメントを現地より記事としてお伝えします。(残り8日。)

先日のマラガ戦。
6分間で4点を叩き込んだバレンシア。

4点入った方のゴール裏で観戦していたのでとにかく大騒ぎ。
久々に興奮させてくれました。

【考察】

先発メンバー
Valencia CF
VS Malaga
Soldado
Banega
Jonas
Parejo
Albelada
Canales
Joao Pereita
Rami
Matheiu
Cissokho
Diego


ここ最近の試合と違うのは、グアルダードとフェグリのスタメン落ち。
あとは、怪我人のダブルコスタ以外はいつも通りで試合開始。

試合自体は、6分間で4得点を決めるなどと好調な姿を見せたバレンシア。
要因は、スタメンの選択にあったと考える。

【カナーレスかフェグリか。】

長い離脱生活も終わり、着々と本来の姿を取り戻してきたカナーレス。
徐々にスタメンにも名を連ねる彼のプレーは、得点力の乏しさに悩んできたバレンシアとっては、一種のカンフル剤となっている。

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彼の投入次第ですべての戦況が変わるほど。怪我に泣く悲しき天才。。。

彼の特徴は、素早い判断力と持ち前の精度の高いパス。
そして、全ての選手へのパスのタイミングを知っているかのような配給と戦術理解度の高さだろう。言うなれば、チームのために自分を生かし、チームのために生かされる存在。

マラガ戦で再び怪我を負ってしまったが(本日検査結果がわかる模様。)、
彼のプレーでバレンシアの戦い方に幅が広がったのは言うまでもない。

では、フェグリの最近のプレーを思い出してみよう。

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最近のプレーは、味方にも相手にもリスペクトが欠いているフェグリ。

ここ数試合の彼のプレーには、自分の技術に酔っている様子が見受けられる。
中でも一番の問題は、味方からのパスが自分に入った瞬間から攻撃スイッチオン!といった形で遅攻と速攻の判断ができていない所。

彼のタイミングで全体の攻撃が、始まってしまうものだから味方の準備不足やパスのタイミングが噛み合わないシーンがマラガ戦でも数回あった。
何故、こういった不具合が生まれるのか?

個人的には、選手起用と戦術使用の二つに原因があるのではと考える。

【戦術の効果と選手の起用。】

相手の出方に合わせるサッカーを得意としたエメリ監督。
彼の目指した433のフォーメーションでのポゼッションサッカーは、完成することなく終わりを迎えたわけだが、新監督に迎えられたペジェグリーノは、そのサッカーを引き継いだ。

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しかし、ペジェグリーノのサッカーは浸透せずに彼のバレンシアでのキャリアは終わりを告げ、バルベルデが迎えられる。

この一連の監督交代の中で変わらなかったのが、パスを繋ぐという意識付け
バルベルデへと監督が変わることで、エメリ監督のサッカーに戻りつつあるとも言える。

ポゼッションを高めながらも相手の苦手を潰す。
このリアクションサッカーの中で重要なのが選手選考。

つまり何が言いたいのかというと先日のマラガ戦では、
相手の苦手とこちらの対策戦術がハマったということ。
マラガはカウンターチームにはめっぽう強い。
フィジカル的に能力の高い選手を配し、縦に強いDF横の動きに創造性を持った攻撃陣が多いからだ。


元バレンシアの二人。
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ルフェテと同様に拍手で迎えられたホアキン

バレンシアのサッカーを追え!
終始ブーイングの止むことのなかったイスコ

そんな中彼らの弱点は中盤の連動性。
ボールを落ち着かせることができす、攻撃にはホアキンやイスコに頼る面がある。
一瞬の中継には特化しているが、長時間のボールキープに難があることを見越して、バネガ、ジョナス、カナーレス、パレホの≪ボール保持に長けた選手≫がスタメンに名を連ねたのだろう。

【総括】

上記二つの面を考慮するとフェグリの投入が効果的ではなかったということ。
パスを駆使したサッカーを開始したにも関わらず、フェグリの投入により路線がずれ始めたこと、パス能力に長けたビエラを起用しなかったことへの謎。

結果的には対象で飾ったが、バルベルデの選手起用には一定の決まりごとすら見えないのが今後の不安であり、対象だからこそ見えた問題点なのだと考える。



≪写真≫

バレンシアのサッカーを追え!
素敵な横断幕。バレンシアニスタは、エスパニェータさんが大好きです。

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バレンシアのサッカーを追え!
イスコとホアキンで形成された壁。ブーイング?拍手?

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バレンシアのサッカーを追え!
ここまで人が入ったのはいつ以来だろうか....