問題は優先順位。 | ≪バレンシアのサッカーを追え!≫

≪バレンシアのサッカーを追え!≫

シーズン終盤、残り2試合。
レアル・ソシエダとついに同勝ち点に!
ホーム最終戦の勝利を目指せ!Amunt Valencia!


“Valencia C.F.”の情報、試合考察、
選手のコメントを現地より記事としてお伝えします。(残り8日。)


バレンシアを分析して自分なりに書いてみました。
長い文章であること、敬体でないことを考慮して読んでいただければ光栄です。



現在のバレンシアの現状を嘆く者は多い。
それは何故なのか。
レバンテとのダービーは、その点を明確にするには、有意義な試合であったと言える。

彼らに足りていない物は、プライオリティーである。
プレー選択、優先しなければならない勝ち星。
そして、サポーターのご機嫌取り。

試合の中から窺える部分で言えば、同じ攻め方の繰り返し。
相手が準備できていない状態で奪った際にも、横パスを選択し、味方が準備出来てから「よし、では攻撃しようじゃないか。」
そういった動きが目立ってきている。
連戦の疲れも考慮したい所ではあるが、実際の所、ビルバオ戦のようなプレー強度で試合が出来ているので、言い訳にはならないであろう。

仮定の話になるが、試合の中で、練習をした上での決めごととして、おそらく、【サイドバックの攻め上がりを計算してのサイド攻撃をする】といった戦術的な話をしていると思う。
憶測ばかりで申し訳が立たないのだが、これに至っては、練習の日程が定かでない上に、連戦が続いているため、非公開の練習が多いので仕方がない。

しかし、試合を通して見ていても十分に感じることが出来る。
例えば、速攻と遅効の判断。
現在の勝てない状況は、速攻で仕掛けるべき場面と遅効で相手のペースを自分たちに合わせる采配を指揮官が取れていないことにあると私は思う。

ダービーにおいても、何度か速攻で仕掛けられるシュチュエーションでボールを奪った際に、まずは横パスで安定をさせる、そして攻撃へシフトと言うシーンを観ることが出来たからだ。

一方の相手DFはと言うと、体格もよく、長身の選手が多い。
そして、スピードのある相手に対しては対応の遅れる選手ばかりだ。
準備をされてしまっては、いくら人数を掛けた上でのクロスでも五分以下の勝率しかないであろうことが分かる。

続いて勝ち星について。
ELとリーガの兼ね合いを考えて、選手の入れ替えをすることに意義は全くないのだが、使い方には問題があると感じている。
それは敷いている戦術からみることもできる。
ポゼッションサッカーに拘ることで、この選択肢を選手に与えてしまっているのであれば、自分の理想やプライドを捨てて、試合の中で状況を変えるべきなのではないか?

エメリ監督は、この4年間、今シーズンを含め3年間もの間、リーガの3位に留めている。そして、何より人間性、サッカー観、チームをオーガナイズする力に長けている。
私もその能力を非常に買っているし、私は続投を希望する一人だ。

だが、勘違いをして欲しくないのは、彼のそういった面を、知っていますよというだけであるということ。
決して、現在の状況には満足していない。

特に私は、カウンターサッカーが大好きな一人のサッカーファンでもある。
ゆっくりと攻めたカウンター?まがいのサッカーを見せられても満足は出来ないのだ。

だからこそ、このように批判的な文章形式でも書いてみたりする。
バレンシアのサポーターはせっかちで、我慢が出来ないのが特徴とまで言われてしまっているが、私はこの現状批判を‘期待の裏返し’と受け取ってしまっている者がいるのでは?
そう思ってならない。

「勝利」、「優勝」、「得点」の3要素が今のバレンシアには足りない。
そして、サポーターが主に求めているのがこれらだ。

その全てを手に入れるために、エメリ監督は色々な工夫をこれまでこなしてきたとは思う。
この3年間、補強選手の懇願もせず、持てる戦力だけで戦い、CL出場権、選手の売却、代表へと選手を育て、日本への応援活動も行ってきた。

どれもバレンシアにとっては、大きな利益となり、実績にもなっている。
だが、ここに来て成功の兆しが見えないのはやはり限界が来ていると考えるべきなのだろう。

つまり、この状況は、サイクルの終わりを意味しているのかもしれない。
解任、辞任の時が迫っているのだろう。
安直なことは言えないが、そんな今だからこそ、最後の時までは、彼の挑戦を見守ることもしてみるのも一つの案だと思う。

では、サポーターはどうであろうか。
「お金を払って観に来ているのだぞ!」こんなサポーターは本物ではないと私は思う。
寧ろ、お金を払ってでも応援したいから来るべきである。
ここも優先順位が逆になってしまっている一つの部分だ。

サポーターのブーイングはチームの雰囲気を悪くしているのも頂けない。
そのような状況で、屈せず自分のやり方を曲げないエメリ監督は立派であるし、男であるのだが、間違いであろう。

同じようにどこに重きを置き、優先するか。
そこは、サポーター云々という尾ヒレが付こうとも、勝つサッカーを選択すべきだ。
パスサッカーで結果が出ていないことはこの週末で十分身に染みたであろう。

ならば、戦術を変えるべきであるし、彼はその勇気も持っているだろう。
次の試合でも同じ形を取るのであれば、勝とうが負けようが、おそらく酷い批判文を書いてしまうのであろうが…….

以上の3つから、私の考えでは、【優先順位、プライオリティー】をもっと明確にし、大切にすべきであると考える。

私がこの言葉を実行するには、些か力不足だが、観戦者の立場から変えることができればと思う。

                                 了

さて、今回はこのような形で書いてみました。
言いたいことは言えている気がするのですが、表現力には自分でも納得がいかないくらい出来が悪い。
その上、結論と仮定が組み合わさっているのか?とさえ思っています。
それは違うだろ。と言った意見や、文章力の面での意見もお待ちしておりますのでじゃんじゃんお願いします。

それでは、また。