煩悩ギター即菩提

煩悩ギター即菩提

ギター好きとしては人類史上最も幸福な男の一人。
そんな気がする私です。有難うございます。
ヴィンテージからビザールまで、好き勝手に書きます!

Amebaでブログを始めよう!
私は60年代生まれでして、すなわちギター、特にエレキギターと関わるには
とてもうまい時期に、この日本という国に生まれ落ちた、そう言えると思います。
実際、幼少期にGSを目の当りにし、70~80年代の国産ギター成長期に青春時代を過し、
ビートルズからハードロック、ブルースからファンク、フュージョン、
ニューウェイヴからグランジ、歌謡曲からJpopと音楽の変遷を体験しながら、
現在までに舶来ビンテージの至宝から数々のビザール、洋邦のレアなギターを
これだけ触ってこれたのは、ギターに寄せる想いも含めて、
この年代に生まれ育ったおかげだと、私はそう思います。
そんなわけで、この生縁に日々感謝しつつ、
この環境を享受させていただいておる私なわけです。
20歳から30歳まで東京で放送作家をしていたのですが、(今もちょっとやっているが)
私の所蔵する楽器の大半は、その頃、特にバブル経済の恩恵によって、
私の元に集まってきたものです。
その後、私は突発的に出家して、10年ばかり修行して現在は田舎の禅寺の住職となりましたが、
うちの寺は檀家が30軒も無いような貧乏寺ですので、喰うにも困るような毎日でありまして、
当然新しい楽器を買うような余裕も無く、昔買った楽器を売って別の楽器や周辺機器を新調する、電気代も払う、
という状況です。
そんな調子で、多少減りもしながら、ちょっとずつ入れ替わりのある私のギター部屋ですが、
今回は、そんな中でも、これだけはちょっと手放せません、という私の煩悩執着の権化たる一本でありまして、

61年生まれ、ジローさん

 

これです。
1961年製のストラト、銘々「ジローさん」です。
25歳の頃、世田谷のBOW'S Guitar Galleryにて購入、それ以来20年以上の付き合いです。
(というか10年間は修行していて触れませんでしたが)
当時、件の楽器店は、現在プレイヤーで「Vintage Guitar Gallery」を担当されている、
日本を代表するストラト研究者の一人、波多野光男氏と、
同誌「Guitar Research」を担当する関野淳氏、という2大巨頭が、店長、副店長という状態で、
それはそれはギター薀蓄の煮凝りが腹いっぱい食べられる、というオソロシイお店でした。
また、場所がら鮎川誠さんや野村義男さんといった、ご近所のプロさんたちが、ふらっとお喋りしにくる、
すなわちプロの試奏シーンも拝める、というそんなお店でした。
で、それまで、エレキなんてどれ弾いても同じようなもんだと思っていた私が、
特にストラトなんて没個性の極みだと思っていた私が、
ここでこれを弾いて、開眼したのです。
あちこちぶつけますので、へえ 
 

1時間ほど弾いて、すぐに銀行に行ったのを覚えてぃます。
バブル時代に突入していたとは言え、70万というのはこれまでで最も高額な現金購入品でした。
このジローさんが、その後の私にとって全てのギターの基準というか指標というか、
どんなギターに触ってもジローさんとくらべてどうか、という目安になっています。
ピックガードが縮むのです。 
 

現在も、日常、ライヴ、音入れと、ほぼこればかりを弾いているので、もう傷だらけで、
フレットも3回換えまして、ガリがきつくなったのでポットも換えまして、
その時にヌケが良くなりすぎてちょっと苦悩しまして、コンデンサをいじくりつつ、
最終的にトーン1をフロントとミドル用に、トーン2をリア用にしまして、それらを若干絞ることで
やっと元の音に帰還しました。この配線、やってみると物凄く使い勝手が良く、
特にリアのトーンはなんでコレが無かったのか?というほど使えます。
そんなわけで前よりイイ感じになったジローさん。
生涯現役で宜しくお願いします。
背中に男の歴史が、つうて