HMV(His Master's Voice)と日本のレコード会社との契約関係が複雑で,Angelとセラフィム,EMIとHMVがなんとなくごちゃごちゃしていた。実際,どうだったのかは,あまり記憶が定かでないので,また調べてみよう。
ところで,セラフィムでは思い出の盤が3つある。
1つはアンドレ・クリュイタンスの「幻想交響曲」。
下のCDは,ライブのもの。
すごく造形がしっかりしていて,スコアを追っていきながら,勉強するのには大変わかりやすい演奏だった。
クールな演奏なのに,だんだん,だんだん盛り上がってくる。
第5楽章の最後の一音は,ベルリオーズはテヌートを書いているのだが,クリュイタンスの演奏では,長大フェルマータになっている。下のCDは,来日公演のライブで,確かAltusからも出ている。
- André Cluytens
- ¥4,197
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彼はカラヤン全盛期の間隙をぬって,あのベルリンフィルとベートーベンの交響曲全集を録音している。
これは,何度も再発売されていし,むちゃくちゃ安い。一時はCDの再発・全集で980円だったこともある。
- Cluytens Directs Beethoven : SYMPHONIES 1 - 9 (Box Set)
- ¥3,150
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この演奏は,熱のこもったもので,フルベン=カラヤンとは違う,爽やかな音が出てくる。第5や第9も,かなりあっさりしているいるが,情熱の感じられる演奏だ。この演奏で,ベートーベンのスコアを勉強させてもらった。彼には,ギレリスとの皇帝の演奏(DVD有り)もあるが,これで彼の端整な指揮ぶりがうかがえる。
ベートーベンの持つ情熱とスコアを読み込み古典的造形的形式美の再現という点からすると,今でもクリュイタンスより感心させられた演奏はない。
最後は,カール・シューリヒト。
- ブルックナー:交響曲第9番/シューリヒト(カール)
- ¥1,090
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私の買った盤は,かなり盤質が悪かったが,シューリヒトとブルックナーの両方を知ることになった。結構,あっさりした演奏だが,若い頃は,なんでも元気のよい楽章が好きなので,第2楽章のスケルツオを何度も聴いたことか。
当時,ブルックナーのスコアは,目が飛び出るほど高かったので,頭で細部まで覚えるのだが,原点版やらなんらやいろんな版があるので,シューリヒトの演奏と違うと「おやっ?」と今でも思ってしまう。
PS.
東海地方で地震があると予言があった。何事もなかった。善き事哉。