7月終わりから8月の後半に読んだ本。

⚫︎流浪の月 凪良ゆう

こういうちょっと暗い話を読むと、私の過去を思い出す。
父親の会社がうまくいかなくなって、両親が離婚するって時に、外食ばかりだったけど家族4人揃って過ごせた時間が私には幸せな家族の時間だった。

更紗と文を見て、家族の形なんて人それぞれだなって思った。

⚫︎私の美しい庭 凪良ゆう
自分には刺さりすぎた。
桃子さんの話。結婚の話をされて。
あと、百音ちゃんのかわいそうの話。
高校の時、家族の話をしたら大変だったねといわれ、それ以来家族の話は他人にしないようにしてきた。
かわいそうなんてそちらの価値観だ。

結婚するもしないも、家族の形も、自分自身で選んでいいんだ。

⚫︎すみれ荘ファミリア

凪良ゆうさんの話はいろんな形の家族の話だと思う。
世間体とか誰かの価値観じゃなくて自分の心のままに過ごすこと。
縛られない優しさが読んでいて心地よい。


⚫︎中国大陸大全 ヤンチャン

中国人YouTuberの方が書いた本。
もともとヤンチャンのYouTubeを見てて。
この本のきっかけになった、中国の各地域出身の方と話すシリーズの動画も見ていたので、この本は前から気になっていた。

省ごとに、教育の熱が高いとか996とか、特色があって面白い。

1番気になったのは広東省。
本読んだのに結局有名なところを選ぶという。笑


⚫︎死にがいを求めて生きているの 朝井リョウ

朝井リョウはもともと好きでよく読んでるけど、この本は金曜日の仕事終わり、遅くまで働いた後に、本屋さんに立ち寄った時に衝動的にタイトル買い。笑

必死に働いている私は、死にがいを求めて生きてるのかもと思ったから。

自分に思い当たる節がありすぎた。
他人の目に映る自分の像を気にして。
自分の存在意義を見出したくてら何かになりたくて、必死に頑張ってる自分を演出して、忙しいふりをして死にがいを求めてる。
このブログだってきっとそう。

この本は「平成」という時代が一つのキーワードらしいけど、世の中は結婚する・しないも自由になったし、結婚相手だって異性とは限らなくなった。
転職することも、一つの会社にずっと勤め続けることもどちらも理解される世の中になった。

それでも、結婚してない自分に劣等感を抱いたりする。

社会的なレールというか「こうあるべき」みたいなものが無くなって自分で自分の生き方を選べる今、確かに生きるって難しいなと思う。

だからと言って、この世に存在する相対するものを対立させるのではなく、その両方を理解していきたいと思う。
結婚するのもしないのも、それぞれ背景がある。

時間が経ったらまた読み直したい。


⚫︎俺たちは神じゃない 

以前読んだ、泣くな研修医シリーズの著者の方が書いた本。

研修医シリーズが面白かったので、こちらも気に買ってみた。
前回のシリーズは、初期研修医から一人前?になる話だったけど、今回の主人公はだいぶ経験を積んだベテラン医師(40代)2人。

タイトル見た時「先生お願いします!治してください!」というような、いくら頼まれても治せないものもある、という意味かなあと思ってたけど、実際読むと違ってた。

医者として、患者さんが生きるか(治療するか)、死ぬか(治療しないか)の決断を迫られることがあり、その決断に正解は無い、ということだった。


この本を読んで、ほんとお医者さんって、凄い仕事だなって思った。泣くな研修医シリーズの時も思ったけど。
体力的にも、精神的にもハード。
手術の技術やレントゲンを読む能力も必要だし、患者さんと向き合うことも必要。

近々手術を控えてる身としては、お医者さんがどういう仕事をされてるのか、勉強になりました。