土地探し、HM探し、バチバチの打ち合わせ・・・
とにかく刺激的な紆余曲折を経て、9月20日!ついに完成
各社のプラン比較や過激(!?)な商談の様子は、以下の目次からどうぞ!
さあ、本日はこれまでとは打って変わって、かなーり涼し~~~くなるお話をしますよぉ・・・
そう。
ある意味怪談です・・・
怖いなぁ~怖いな~~
この話をするとこわーいお化けが出るとおばあちゃんが言っていたので、これまで避け続けてきましたが・・・
当ブログはデザインネタ一色で埋め尽くされているので、私が性能に無関心だと思っている方も多いのでは?
ちなみに気密の重要性やC値の意味は、ググればいくらでも出てくるので割愛します
小声(C値=相当隙間面積。延床1㎡あたり何㎠の隙間があいてんの?という数値。性能の目安)
今日は中村住宅開発さんの実力を晒します
中村住宅さんって、デザイン重視で性能は二の次なのでは?
そういうイメージをお持ちの方も、中にはいらっしゃるかもしれません。
私は過去、求める性能はC値1.0以下だと記載しました
ちなみに中村住宅さんでは基本的に気密測定は実施しておらず、施主の希望があった場合のみです。
契約前に伺った話しによると、数年前に気密測定した数値はC値=0.6。
おっ、案外いいじゃん!と、性能面での最低限の不安は払しょくされたという経緯があります。
ちなみに大手が公表している数値は、C値=2.0以下みたいな表記がザラです。
いや、「以下」って・・・
もしピッタリ2.0程度だったらどうしてくれんだと
もちろん、一種の最低保証的な意味合いで公表しているのでしょうが・・・
しかしそもそも、C値は実測値なので計測しないと分からないのですが、ほとんどの大手は気密測定自体行わないのが実態なので、保証もクソもありません。
まあ、実際に計測すると公表値より良いことも多いみたいですが、企業規模とC値は相関しないというのが世間の共通認識かと思います
中村住宅さんもデザイン推しの会社のためか、気密測定は行っていませんでした。
でも、せっかく建てるんだから自分んちの気密くらい知りたい!というわけで、気密測定を依頼したのでした
依頼先は「山男のつぶやき」のブログでもお馴染みの、気密測定のプロ福田温熱空調さん!
上記のブログでは高気密高断熱に関し、プロ視点でさまざまな工夫や考察が綴られております
また、日々更新される実際に手掛けた気密測定結果が実におもしろく、その施工ノウハウに驚かされます。
かねてより私は山男さんのブログで大変勉強させて頂いており、我が家もぜひお願いしたいなあと感じていました
その理由のひとつが、こちらのHPにある文言!
以下、抜粋
~私たち福田温熱空調の気密測定では、単に家の気密を測定するだけではなく 『気密を上げるお手伝い(C値改善)』をさせて頂いています。具体的にいいますと、気密測定器で室内を減圧する(空気を抜く)ことにより 家の隙間を通じて外から空気が入ってきます。 その空気の侵入口を住宅会社さまと共に探し、コーキングやウレタン等で埋めて気密を上げていきます。改善作業は住宅会社さま中心にやって頂きます。そこでの気密施工や 気密漏れしやすい箇所の認識が、住宅会社さまのノウハウに繋がると考えています~
そうなんです。
この福田温熱さん、ただ測定するだけでなくC値まで改善してくれちゃうんです!
正直、ただ測るだけの検査だったら、たぶんやってないです、私
だって計測した結果、
「C値は2.0㎠/㎡です」
「・・・!?」(微んみょ~)
「・・・おつかれした」(ひでー家)
こんなん言われたって、じゃあどうすりゃいいんですかって話しじゃないですか!?
その点、福田温熱さんではC値を上げるための具体的なアドバイスをしてくれます
たった数万の支払いでこのメリットはデカすぎでしょ!コスパ最高
そしていよいよ本日、7月30日。
気密測定の日がやって参りました!
待ちに待った日ですので、当然私も立ち会います
ではではさっそく、中村住宅&福田温熱コンビの実力を証明してもらいましょう
ドーーーン!!
うおー!先輩方のブログでもよく見るやーつ!
ついにここまできたか・・・
換気口もしっかり目張り。
ではでは・・・
いざ!!
~結果~
C値0.3!?
きききき、キターーーーーー!!!!
や、やった!大勝利です
そういや計測前に聞かれたんですよね、福田温熱さんに。
「C値、どれくらい希望されます?」
って笑
「そうですね、0.5は切りたいですね」
とか知った風な口ききましたが、まさかこれほどとは・・・
分かってやがったなちくしょーめ!(歓喜)
でも実際、うちは玄関引き戸だし引き違い窓ばっかだし、正直0.5すら厳しいかと思ってたんですが・・・
~明細~
① C値=0.3㎠/㎡
相当隙間面積。延床1㎡あたり何㎠の隙間があいてんの?という数値。
ブログで山男さんは、0.1㎠/㎡台を「超高気密」と呼んでいますが、0.3㎠/㎡でも十分高気密の部類かと
② αA値=50㎠
総相当隙間面積。建物全体で意図せぬ隙間は何㎠あるの?という数値。
デカイ家ほど不利になりますね。
ちなみに50㎠というと、家中の隙間をかき集めたらタバコ1箱分ほどの隙間があいてますよ。というイメージですかね
(タバコの箱が8.8cm×5.5cm=48.4㎠)
③ n値=1.29
隙間特性値。1~2の値で表され、1に近いほど細かい隙間が点在していることを示す。
逆に2に近いとどっかにデカイ穴があいている可能性を示唆し、施工ミスの目安にもなる。
福田温熱さんからは、十分及第点とのご評価を頂きました
④ 通気量と圧力差グラフ=キレイに比例しててGood!
福田温熱さんでは、圧力差(Pa=ヘクトパスカル)を15、20、30、40、50の5段階で計測します。
当然、圧力差(Pa)が大きいほど隙間から空気がたくさん流れ込んでくるので、正常ならこのようにキレイな比例直線が描かれます
んで結果としては、もう予想以上といいますか・・・
大☆満☆足!
ですよ
こちとら、
「C値=1.0切れればいいやー、なんなら0.6も出れば万々歳の儲けもの!」
くらいに考えていたんですから。
もちろんまだ中間測定ですので、完成時にはもう0.05~0.1くらいは下がっていそうですが・・・
それでもC値=0.4㎠/㎡前後です!私には十分です
これだけの気密が出せたのも、棟梁の丁寧な施工と福田温熱さんのノウハウがあったおかげです。
福田温熱さんはなんと、今日の日に備えて現場監督さんと連絡を取り合い、気密向上のポイントを伝授してくれていたそうな
少し見にくいですが、サッシ周りのコーキングも福田温熱さんのアドバイスによるものだとか
あとはユニットバスの配管引き込み部分や玄関ドア周りなど、気密を向上させるポイントはいくつかあるようです。
とまあ、私の記事なんてしょせん素人の生兵法なんで、詳しくは『山男のつぶやき~福田温熱さんのブログ~』を見てね
上記のブログにて、近日中に我が家の気密測定の様子も記事にして頂けるとのことなので、乞うご期待!(というか私が期待!)
記事が上がったら是非うちでもリンクさせてくださいね、山男さん
【追記】
山男さんのブログに、我が家の気密測定の様子を掲載頂きました!
気密を向上させるポイントについても、細かく記載されています
企業秘密ではないのか!?いいのか!?さすが福田温熱さん、太っ腹!
ずっと勉強させて頂いていたブログにご掲載頂き、感無量でございます・・・
本当にありがとうございました!
【追記終わり】
いかがだったでしょうか、中村住宅開発さんの実力は?
正直みなさん、「デザイン重視の会社だし、性能はイマイチなのでは?」と思ってたんじゃないですか?
でもね。
こうやって当たり前にやってくれるんですよね、ちゃんとしたビルダーや工務店なら
それに最近は気密テープや吹き付け断熱など、比較的気密が取りやすい建材も普及してきてますし。
今まで中村住宅開発さんからは一切、気密に関するアピールはありませんでしたが・・・
きっとそれくらい、当たり前過ぎてアピールすることでもないということなんでしょう。
高気密高断熱は、当たり前。
おしゃれでかっこいいのも、当たり前。
別にどちらかを選択する必要はなく、どちらも諦める必要はないのです
ちゃんとしたパートナーさえ選べば。
「性能とデザイン、どちらを取りますか?」
そう聞かれれば、私は迷いなくこう答えます。
どっちも大事に決まってんじゃん!
次回は断熱、換気に続きます!