ふとしたことから、昔の出来事を思い出した。
カナダに留学してた時に通っていたESLスクール主催バスツアーでのことだが、そのツアーの行き先がどこだったのか、トロントに住んでいた時期だったのかモントリオールに住んでいた時期だったのかどうしても思い出せない。
バスの一番後ろに、全身白っぽい身なりでツバがまっすぐのキャップをかぶり、サングラス?してたっけ?...とにかく、近寄りがたい雰囲気を醸し出していた日本人のお兄さんが座っていた。誰とも話すことなく、無表情で明らかにソロで参加しているようだった。誰からも話し掛けられず、自分からも話し掛けない。きっと、日本から到着したばかりで友達を作る時間もないまま、このツアーに参加したのだろと想像していた。
どうして、参加したんだろ。全然、楽しそうにしていないじゃないか。
私はこんな人を見ると決まって話し掛けたい衝動に襲われるのだ。休憩でバスがしばらく止まっている間、参加者たちがバスを降りていった。お兄さんも一番後ろの席から移動して出入り口近くで外を眺めていた。そこに、近寄って行った。もちろん、日本語で話しかけた。笑顔で話しかけると、ほら、やっぱり、笑顔で答えてくれた。とにかく、この笑顔をできるだけ長くキープできるようにと私は一生懸命だった、なにを喋ったのかほとんど覚えていないけれど彼の夢はロサンジェルスに行くって事だけは覚えている。だから今、英語を勉強していると。
あの時、怖そうなお兄さんの笑顔が見れたことがとても嬉しかった。ってことを思い出した。