新津武昭先生のお客さまを思う心を詩にしました。
新津先生は、手を冷たい流水に入れて手の温度を下げるのです。
これはお客さまに心の底から美味しいと思ってもらう寿司を握るため。
寿司を握るための最適な手の温度は、新津先生しか知りません。
この時の振る舞いは、本当に美しい。
そして、新津先生の手も美しい。
「 心の水 」
水は
流れてこそ
水かもしれぬ
その清き水
その冷たき水こそ
おいしい水
その水に 手を入れて
肌で感じる冷たさが
その冷たさのみが
世の中の
たった一つの 真実なのです
おいしい水を飲みたければ
冷たい思いを するしかない
あなたの
その美しい手で
小林哲哉詩集 「 雨という言葉 」 8~9頁。
左が私。右が新津武昭先生。
2015,6,30 小林哲哉