http://www.sanspo.com/soccer/news/091128/scc0911280505001-n2.htm
3月3日に行われるアジアカップバーレーン戦を動かして、ここにワールドカップに出場する強豪国との対戦をもってこようとしているが、バーレーン戦を動かすのに少し手間取っている。
ここで岡田監督が考えた案。バーレーン戦を3月1日にして、強豪国との対戦を3月3日に行う。
そして、バーレーン戦と強豪国との試合ではチームを分ける。
3月3日が国際Aマッチデーなので、主力は全部こっちにいくだろうから、バーレーン戦は2軍以下で戦うということになる。
だけど、この考え方はある意味正しいと思う。
アジアカップ予選は2位以上で本大会出場が決まる。
グループリーグの成績は日本が1試合消化が多い状態で首位。
残り2戦は前述したバーレーンと、2位争いの可能性を残しているイエメンのみ。
消化が一つ少ないイエメン対バーレーン戦で、バーレーンが勝利か引分なら、日本はほぼ予選突破が確定する。
日本が2連敗して、イエメンが2連勝したら勝ち点上は並ぶが、得失点差を考えるなら2試合で15差以上を引っくり返すのは対戦相手を考えても事実上不可能だろう。
香港相手に大量得点で勝つ可能性はあるかもしれないが、日本相手に大量得点で勝てるほど、イエメンは強くない。
さらにいえば、1月下旬に行われるイエメン対日本戦で日本が勝てば、仮にイエメンがバーレーンに勝っていたとしても日本の2位以上は確定する。
つまり、3月のバーレーン戦は消化試合になっている可能性は非情に高い。むしろ、アジアカップ予選程度で消化試合が1試合しかないという時点でてこずりすぎである。
それを抜きにしても、バーレーン戦を2軍以下で戦うのは、色んな意味でいいことである。
バーレーン相手にベストメンバーで挑むのは無駄。
確かにこのところバーレーンは強くなっているが、ワールドカップ4強を見据えるなら、ニュージーランドにプレーオフで敗れたバーレーン相手では収穫がない。
バーレーン自身もこの試合は消化試合。モチベーションが高いとは思えない。
勝って当たり前。しかも試合内容はどうなろうとも収穫は望めない。
それなら、最初から2軍レベルの選手かユース世代の選手を送って、底上げや新戦力の発掘に使った方が、よほど有意義である。
当落線上~ほぼ落選の選手にとって、ここが最後のアピールの場になる。
仮に成功したとしても、恐らく残るのは1人か2人だろうが、それでもやらないよりはよっぽどましである。
バーレーンだって、2軍やユースを送り込まれたらさすがに「なめられてる、負けられるか!」とい気持ちになって本気になるかもしれない。
問題があるとしたら、バーレーン協会との関係に亀裂が生まれる可能性があるが、日程をずらせれるならその時点でバーレーンも承諾するということになる。
その時点できちんと「日本は主力メンバーを呼べません」としておけば、亀裂も生まれないだろう。
そして、主力選手にはアウェーで強豪国と対戦してもらう。ワールドカップを控えたこの時期に、いくら日本相手とはいえ強豪国もモチベーションは高いだろう。
予選で当たるアジアの国に対する対策だったり、当落線上の選手のアピールの場となる以上、いくら強豪国とは言え、ホームで手抜き試合は見せれるはずがない。
唯一の懸念材料は、監督が中一日で移動を強いられる強行日程ということ。これにより、アウェーでの強豪国との試合のときに判断力が鈍らないかが懸念される。
ただ、ピッチで試合をするのは選手なのだから、監督からの指示がなくとも「自分達の力」で試合の流れを変えれるようにならないといけないことを考えるなら、マイナスに考える必要もない。
一見無茶な案に見えますが、無茶なのは岡田監督自身の強行日程とバーレーン協会との話し合い、そして自国のクラブチームに対する根回し。
ここさえクリアしてしまえば、強化という観点で見るならかなりいい案である。
新戦力の発掘と、主力メンバーの連携を深めるという作業を、本来一つの試合で同時に行わなければいけない事を、別々の試合で試せるのだから。
バーレーンにしても、2014年、2018年のワールドカップを目指すのであれば、この場は手を引いておけば、今後色々と有利な展開も生まれる可能性もある。
しかもバーレーンにとってはアウェーの消化試合。
いざとなれば日本が主力を使わないのだから、バーレーンも主力ではなく将来主力となるべき選手を連れてきてテストするという「大義名分」も生まれる。
この提案は、日本、バーレーン両国においてプラスになることはあれ、マイナスになるということはないと思うのだが・・・。