ジェフ千葉がJ2降格。
降格自体はさほど驚きではない。むしろ、当然といってもいい。
要因はイビチャ・オシム前監督を日本代表に譲ってからの、チームとしての対応。
・主力選手流出をせき止めることが出来なかった。
・昨年の「奇跡の残留」で、自分達はやれるという勘違いをした。
大きくはこの2点だろう。
阿部、水野、山岸、佐藤勇人、羽生の中盤のスタメンを全員流出し、DFのスタメンの水本も流出。
この時点で、代えの利かない6人の選手がいなくなった。これだけで、ナビスコカップを制覇し、優勝争いに絡んでいた戦力から半減。
さらに、たいした補強も出来ず、08年にJ2降格の危機に瀕し、奇跡の残留。ここで、きっちりと戦力と状況を分析把握し、今年に挑んでいれば、決して降格することはなかった。
しかし、「奇跡」に溺れたチームの結末は、先日の結果の通りである。
自力自体は本来あるチームだった。開幕前からもっときっちりと戦力を揃えていれば、十分残留できただろう。
そして、これは決して他のチームも人事ではないということ。
1シーズン制になってから、色んなドラマが起きている。
05年シーズン、奇跡の優勝を遂げたガンバ。その後、ある程度の成績は上げているが、リーグ戦に限定すれば、まったく奮っていない。今季は残り3節を残して辛うじて優勝の目は残っているが、中盤戦の連敗がなければ今頃優勝が決まっていたことを考えると、この結果は決していいものではない。
さらに言えば、遠藤頼みのサッカーしかできていないということが、先日の京都戦でも浮き彫りになっている。
同じく05年シーズン、後一歩で優勝を逃したセレッソ。この年の成績を自信に挑んだ06年は無残な結果でJ2降格。
先日J1復帰を決めたが、ここまで4年かかっている。
タイトルに届きそうで届かない、フロンターレも同様。05年にJ1に復帰して以来、常に優勝争いに食い込み、2度ナビスコカップ決勝に辿り着くもどちらも敗戦。ACLで快進撃を続けるも、決勝トーナメント1回戦の壁が越えられない。
過去、リーグ最強と言われたジュビロも、当時の黄金世代に依存しすぎ、対応が遅れたため、今では中位から降格候補の一角。早めに対応を取ったため、ジェフのように降格の危険性は減ったが、それでも昔の面影はない。
マリノスも同様。未だに復活する雰囲気は見せることができない。
今季J2落ちしたトリニータも、昨年はナビスコカップ優勝、リーグ4位とかなりの好成績を残しながら、今季は様々な不運と慣れない過密日程に見せ場なくJ2行き。
昨年の快進撃が嘘のようなのはグランパスも同様。ACLでは無様な姿を見せ、リーグでもいつもの中位に位置している。昨年は奇跡だったとしかいえない。
安定していると見られるアントラーズも、未だに黄金世代の力がないと何も出来ない。
小笠原、柳沢、中田浩二が海外に行った途端、タイトルに見放された。
海外から柳沢、小笠原が戻ってきてようやく10冠達成。
そう、どのチームも、常に何かしらの「ほころび」を持っている。
それをいかに相手に悟られないか、破綻が始まる前に修正が出来るか。
私が応援するガンバは、数年前からほころびが見えている。辛うじて破綻はしていないが、私はいつ破綻してもおかしくないと見ている。
遠藤、二川、橋本、明神に頼りきった中盤。決定力のある外国人FWがいないと迫力を見せることが出来ない。DF陣、GKも高齢化が進む中、若い選手はまったく出てこない。むしろ、他のチームに取られてばかり。
今季のジェフの降格は、全てのチームに対しての教訓であると、私は思ってる。