もともと私は,元気いっぱい!という子供ではなかった。


母親は,一歳になる前に亡くなってるし。


ハーフという理由で,幼稚園の園児たちから,からかわれていた。


まだ四歳であったから,覚えていないけれど。

それでも,そんなに不幸せではなかった。


父親は,仕事で忙しいけれど帰ってくれば遊んでくれる。


母親は居ないけれど,我が儘をきいてくれるベビーシッターもたしか居た。

あの女性が来るまでは……


継母「はじめまして,ルーク君。今日からママって呼んでね」



黒いレース生地の服装が印象だった



まだ四歳…なにごとか分かるはずもなく, ただママと呼べる人が目の前に現れた………



うれしかった……



きっと淋しい自分に,神様が遣わしてくれたんだ。


そう思った。



ベビーシッターと折りが合わないらしく,まもなく彼女は解雇された。



ベビーシッター「暫く,さよならよルークちゃん」



優しく抱きしめてくれたのを覚えている。



お互い,エンエン泣いていた…




それまで,継母は私に普通に接してくれた。



好きな絵本も買ってくれたし,たまに公園で遊んでくれた。



しかし,一年後…



弟が生まれた,



継母が妊娠している間に,強烈な思い出がある…



大きくなってきた継母のお腹が不思議で,横からお腹を触ってみたんだ……


そ~っと,だった。




バシッ~ビックリマークビックリマークビックリマーク




右手に強烈な痛みが,走る。



何が起こったのか理解できなかった…




右手を,強く叩かれたのだ。



そのときの継母の目をよく覚えている。。




怖かった……子供にとって 母親は唯一頼れる存在。


それに激しく拒否をされると激しく不安になる…


弟が生まれてから,継母に遊んでもらった記憶はない。


部屋も,絵本も取り上げられた。



ただ毎日,怒鳴られ。



「ダメな子」



そう呪文のように,毎日聞かされていた。



服も,サイズが合わなくなると,つんつるてん,になるので



「幼稚園の友達に笑われた」


と服をせがんだが,なかなか買ってくれない……………




仕方がないので,服を引っ張って伸ばして着ていた記憶がある。



しかし,子供の順応性が早く…



それが普通だと思っていた。



たぶん,あのまま育っていたら,ダメな人間になっていたと思う。



しかし,小学生になる手前……



父親が帰国した。 それでなんとか難を脱したのだ……




帰国した親父が,ルークが夕食も与えられずガリガリになっていたのに驚愕したのだ。



危機感を感じたのか,ルークにベビーシッターを再度つけて,別居させたのだ。




六歳になろうかと言うのに,別マンションを与えられ,家政婦つき。




たいそう豪華なイメージはあるけれど,



やっぱり心に寂しさはある……



なんで,母親は弟と暮らして,僕は違うの?



母親は 「あなたが悪い子だからよ」



と言っていたから,子供心に,



「僕がいい子になれば,一緒に可愛がってもらえるんだ」




と,さらに大人しい子になって行った。



しかし,同居を許されるまで実に六年………



中学に入るまで,家政婦さんと暮らす生活が続きました。