・・・・・夫と晩御飯を食べているとき、ふいに「あっ」と叫んで頬を抑える。・・・・・・こんな光景は、すでに何か月も前から見慣れていますが、その夫に向かって歯医者に行けばどうかなどと無駄なことは、絶対に言いませんでしたよ。・・・・・・一瞬びくんとしますが、また何事もなかったように箸を動かしていたある日・・・。
今度はわたしのほうが、もう10年も前に虫歯を抜いてブリッジにしてあった奥歯がはれてきて、歯医者に行く用事ができました。
そして夫に
「おとうさん (わたしの夫への呼び名)、ついでにお父さんも歯医者を予約しといてあげよか」
夫 「おおそうか。 お前も行くのか。 だったら俺の予約も入れといてくれ」
おやおや?、意外にスムーズに行ったよ。 痛くても予約の電話をするのが億劫だっただけなら、早くしてあげればよかったよ・・・・・・。
そして次の日
わたし
「おとうさん、歯医者の予約できました。 ○日に午前午後一人ずつあいてたから、わたしが11時、おとうさんは夕方4時にしました。」
夫
「ええっ?! おまえと一緒の時間じゃないの?」
わたし
「2人一緒の時間だと5日後になるって。わたしの歯ははれてるから、早く行きたいし・・・・・・。」
夫
「ええええええええ? それなら俺のは断っといてくれよ。 そして今度、おまえの予約と一緒の時間に入れてくれさ」
わたし
「ええ?!(なんでなんで? そんなに一人は嫌なの?)」
・・・・仕方なく・・・・次は2人一緒にとりましたよ。・・・そして、はじめだけかと思ったら、次も次もわたしと同じ時間に合わせてくれと言います。
夫とついに一緒に歯医者に行った日に、次の予約をするとき、
「○日はお一人だけあいてますが・・・・」
と受付のおねえさんに言われ、夫を振り返ると、目で 「ダメダメ」 と言っています。
そうするとそのあとからは
「あー、お二人一緒でしたよね。・・・・だと、○日の○時です・・・・・・クス(笑)」
と、気のせいか、いつも笑われているような気がするんですよね。 ・・・・・・2人が同じ症状でないから、治療の進行状況も同じではなく、どちらかが無理に合わせるときもある・・・・・・なぜ、そこまでして合わせる方を優先する?
・・・・・・・・・・あの中高年の夫婦、どんだけ仲がいいのかしら。・・・・・にしては待合室では遠いところに座って、あんまり口きいている様子もないわねえ・・・・・ご主人ちょっと無表情で怖いし・・・・・いったいどんな関係なんだろう・・・・・とか思われていたりして・・・。