フルーツを食べると美容や健康に良いと言われています。
フルーツの甘味成分である糖類は、
主に果糖(フルクトース)、ショ糖(スクロース)、ブドウ糖(グルコース)です。ショ糖は果糖とブドウ糖が結合した二糖類なので、体の中で消化されると、それぞれに分解します。
しかし、糖化の反応を試験管レベル(in vitro)で調べてみると、
ブドウ糖と比べて果糖が10倍くらい糖化しやすいことが知られています![]()

Suarez et al, J Biol Chem 264 ; 3674-3679 (1989) より
そうすると、フルーツを食べると糖化ストレスが進むのではないか![]()
という疑問が湧くのは当然です。
例えば、
大きめリンゴ1個(216g)の皮を剥いた状態に含まれている栄養成分は以下の通りです。
カロリー 104kcal
たんぱく質 0.6g
脂質 0.3g
食物繊維 2.8g
糖質 21.8g
このうち ショ糖 1.8g
ブドウ糖 7.0g
果糖 13.0g
ナトリウム 0mg
カリウム 194mg
NutritionData.com (Apples, raw, without skin)
より
体内での果糖の代謝経路は特殊です![]()
摂取した果糖の10%はブドウ糖に変換されて吸収されます。
しかし、90%は果糖のまま肝臓で代謝されます。
肝臓に取り込まれた果糖は解糖系やTCAサイクルを経てエネルギー(ATP)産生に使われますが、余分なものは貯蔵エネルギーであるグリコーゲンや中性脂肪に変換されます。
しかし肝臓でのグリコーゲンの蓄積には限りがあり、
グリコーゲンに変換しきれなかった果糖は脂肪酸に変換されます。
このため果糖の大量摂取は中性脂肪の合成を促進させ、太りやすい状態を作ります。
米や小麦に比べて果糖を多く含むフルーツの摂取は、
糖化ストレスの観点から体に悪影響を与えるのでしょうか![]()
今年(2013年)の8月に「フルーツの摂取が糖尿病リスクを下げる」という論文が発表されました。この論文で糖尿病発症リスクを下げるフルーツは、ブルベリー(1位)、ブドウ(2位)、リンゴ(3位)という結果です。
Muraki et al, BMJ 2013;347:f5001 doi: 10.1136/bmj.f5001 より
また、私たちはフルーツの抗糖化作用を調査し、ブルーベリー、イチゴ、ブドウ、リンゴなど、多くのフルーツに試験管レベルで糖化反応抑制作用を確認しました。詳細については、別途紹介します。
フルーツの摂取が糖化リスクを上げるかどうかについては、
まだデータを集める必要があるようです![]()
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