このブログは「糖化は老化」であることを多くの人に知ってもらおうと、2009年10月に開始しました。当時、糖化が老化に関係していることを知っている人は、ごく僅かでした。

しかし最近、さまざまな健康情報誌で「糖化」という言葉を聞くようになりました。



糖化は老化! de アンチエイジング


老化するとはどういうことなのかはてなマーク
糖化との関係はどうなのかはてなマーク
あらためて考えてみましょう。


「若い頃は多少の無理をしても、翌日にはスッキリと元気になって動けていたのに、最近、疲れがなかなかとれない。もう年だなぁ」
男女とも中高年になると、こんな声が聞こえてきます耳


人は年齢を重ねるとともに、心身にさまざまな「マイナスの変化(ダメージ)」が出てきます。体が受けるさまざまなストレスに対して適応する能力が低下した状態です。

まさにこれが老化です叫び


老化には、大きく分けて、「生理的老化」「病的老化」の2種類があります。


生理的老化とは、生きていれば加齢とともに誰にでも起きる変化のことです。生理的老化は心身が健康であっても避けられません。


一方、病的老化とは、喫煙、偏った食事、ストレスなど健康に害を及ぼす外的要因や病気などによって、生理的老化を著しく加速してしまう状態のことです。いわゆる乱れた生活習慣をしている人には、特に顕著に現れます。


老化のスピード程度には個人差があり、多くの場合、生理的老化と病的老化が同時に進行していますビックリマーク


近年、生活習慣病の中で、その疑いのある人が最も急増している「糖尿病」について考えてみましょう。


糖尿病は血液中の糖(ブドウ糖)の濃度、すなわち血糖値が高くなる病気です。

まさに糖化ストレスを強く受ける状態に陥る病気です。
糖尿病になると、皮膚、血管、骨、脳など、様々な臓器や組織の老化が進行しやすくなり、治療が上手く行かない場合、神経障害、網膜症、腎症などの重篤な合併症になってしまいます。


糖尿病は「病的老化」を加速する典型的な例といえるでしょう。

また、その原因としては糖化ストレスの影響が大きく関与しています。


私たちは、約80人の糖尿病患者さんと、ほぼ同数の糖尿病でない人(健康な人)にお願いして、スキンケア化粧品などの肌への効果を調べることができる装置(キュートメーター)を使って肌の弾力性を測定したことがあります。



糖化は老化! de アンチエイジング


Kubo et al, J Clin Biochem Nutr 43(sppl1) ; 66-69 (2008)


この図で示した皮膚弾力指数(R7)とは皮膚を引っ張った肌の元に戻りやすさで、その値が小さいほど戻りにくいこと(=肌老化)を示します。測定部位は左腕の「二の腕」(上腕内側)です。


健康な人も糖尿病患者も、肌の弾力性は年齢を重ねるごとに低下していきます。しかし肌の弾力性を糖尿病患者と健康な人を比べた調査の結果、糖尿病患者が健康な人より肌の弾力を失うスピードが早いことがわかりました。

平均すると、50歳以上の糖尿病患者の肌の弾力は、同年代の健康な人よりも「プラス5歳」程度老化していることがわかったのです。


この調査結果は、糖化ストレスが加齢による肌の弾力性の低下を加速し、肌の老化が早めたことを意味しています。体が糖化ストレスを受け続けると、生理的老化を加速させて体を病的老化に近づけるのです。


まさに「糖化は老化」を示した例ですビックリマーク



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