W杯最終予選。日本vsイラク 戦を、マリノススタジアムまで観に行きました。

チケットを頂いたので、せっかくですから。たまには、お仕事早く切り上げて。


6万人の熱気はすさまじいもので、暑い暑い会場。でも、試合はちょっとダラダラでした。でも、お席はフィールドにとても近いし、楽しかった。スポーツ、するのも、観るのも、大好きです。

スポーツしている男性に触れるのは、もっと好きですけど。


でも一時期、サッカーニュースが始まると、目をそむけてしまった時期があったなあ。と、今となっては懐かしく思い出す。


昨日、会社の近所に住む男友達が、家まで車で送るよ。と言ってくれた。わーい。その帰途、R246。駒沢公園の近くに停まっていた、真っ黒のポルシェのカイエン 。思わず、窓の外を振り返ってしまいました。

あれは、今思っても大失敗、大失態であったと思う。


今年の4月、とある社長さんのお誕生会にお呼ばれした際に、会った彼。


正直に言って、その方が誰なのか。全く気づかなかったし、知りませんでした。

主役の社長さん、インパク値の高い別の社長さんに囲まれていて、彼とは別のデーブルでしたし、彼の周りには女の子が群がっていました。私の友人が、「Jリーガーだって!元日本代表だって!!」 と、妙に鼻息を荒くしていたので、はじめて「へえ、そうなのね」、と分かった次第です。


わたし、芸能人、スポーツ選手、そういった類の方って、正直に言って興味がないんです。

並外れて自己愛の強い方、女性にちやほやされて当然と思っている方。いわゆる俺様。「お前は何様だ」と言うお叱りを覚悟で、辛辣な発言をさせて頂くと。いったいあと何年、選手生命があるのかどうか?プロスポーツの世界。スタメン一本目で活躍するには、とても大変な世界であることは、たくさんの知人からの見聞で、十分に承知しております。

しかし、一度、ちやほやされること、遊び、贅沢を知ってしまう。なかなか、堅実な生活に戻ることは難しいと思います。来年は職なしかもしれないのに。そんな人を支えるほど、私は寛大ではない。と思うのが、彼らに惹かれない理由です。わいわいと遊ぶには、楽しいですけどね。・・・わたしも、もう若くはないですから。



しかしこれが、逆に彼の気をひくことになってしまったのだ。と、後で気づきました。

1軒目のお食事会では、ご挨拶以外、一言も話さず。

2軒目飲みに行って、少しお話しました。学生時代からの友人に、現役&元Jリーガー、Jリーガーと結婚した面々がおります。そのお話をすると、お年が近い&東京近郊の出身であるため、皆さんJr、Youth、国体、などで顔を合わせた、知り合いだったようです。また、彼のおねえちゃまが、うちのご近所さんだったり。いろいろ、"知ってる"つながりが、芋づる式に出てきてしまいました。

しかし、そんな世間話をした程度でしたが、彼の印象はあまり浮ついたところもなく、物静かで、落ち着いた、まともな、感じのよい方だな。とは思いました。

でも、私はまた、別の方とずっとお話していました。



深夜1時を回り、そろそろ散会に近づいた頃。

彼が、「俺、明日練習だからそろそろ帰るわ」、と言いました。

とうにタクシー帰宅を決めた私は、あらそうなのね。と、軽く 「じゃあ、また。」 と会釈し手を振りました。


すると。


この日の主役、お誕生日の社長さんが、私に向かって

「おいおい。帰るって言ってるから、エレベーターホールまで送ってやってよ」

と、私の手を取りました。


わたし、ホステスじゃないんですが。と思いつつも、「いいですよ」。と席を立つ。

エレベーターホールで、立ち話。そして、EVが来る。

すると。

今度は社長さん、「下まで行ってやれよ。」 とおっしゃる。

なんだか面倒だったし、私もそろそろ失礼したかったので、

「はいはい」といって、3人一緒に、下りのエレベーターに乗る。


彼は車で来ていたようで、駐車場から車を出すそうだ。と、さらに社長さん、

「車出て来るまで待ってあげてよ。こいつ、新しい車買ったから、見て。」

と言って、私を外に立たせる。


もう、なんでもいいや。と捨て鉢。車を待っていた。 ・・・するとその間に


「帰らないの?」 「どうやって帰るの?」と彼。

「タクシーを呼んで帰ります。どうぞお構いなく。」 と、丁重にお答えしました。

すると、お決まりの 「どっかまで送るよ」。


ハイ、来ました。


「いえ、遠いので結構です。ありがとう。お気持ちだけで。明日お練習ですもの。」

と、にっこり、やんわり、お断り。


そして、そんなやり取りの間に、やっと車が出てくる。

Porscheの4WD、Cayenneの真っ黒。

うーん、想像通りのチョイスだわ。と思っているところへ、社長さん登場。


手には、なぜか私のバッグとコート。


「????????????????」


社長さん、にっこり笑って、

「送りたいって言ってるから、送ってもらってやってよ。誕生日に免じて。」

「君のお友達は、僕が責任持って送る届けるから!」 などと、のたまう。


(うわぁー。嵌められたの!?これって、あんまりじゃない?)と、内心腹を立てながらも、六本木の路上で 「乗る」、「乗らない」 を延々と繰り返すのも、どうにもみっともなく、面倒である。彼らの面目も考え、面倒なのでここは、一つ乗ってしまおうと腹をくくる。


車高の高い、or、低い車に乗るのは、好きじゃない。乗りにくいから。今日は、ジーンズでよかった。と思いながら。小柄な私は車によじ登る。


「・・・・・・・・・・」 黙る私。


「・・・寒くない?」 「眠くない??」 と、彼。


「大丈夫です。ありがとう。」 「どちらに住んでいらっしゃるの?」と、聞いてみる。

「駒沢公園の近く。グランド近いから。」、と彼。


「あ、そうですか。」「じゃあ、駒澤大学の駅のところで、私降ります。そこでタクシーを拾って帰るので。すみませんがよろしくお願い致します。」 と、無情に言ってみる冷たい私。


「・・・・・明日、早いの?」 「会社、何時??」


「だいたい、10時からです。そんなに早くはないですけど、おうちが遠いので。」

と、にっこり答えてみる。


「・・・・そうだね。遠いよね。」 「でもいいよ、送るよ。姉ちゃん家が近くだから」 そう言って、彼は前を向いた。


その後は、車中流れるカーオ-ディオのHipHop系の曲を、「ねえ、これってなんて言ってるか分かりの?」と聞かれたり。監督が日本人ではないので(最近解任になりましたが)、コミュニケーションが大変。後1年で引退しようと思ってる。などという会話で、時は過ぎる。と、急に私は聞いてみたくなった。

「サッカー選手って女の子に人気あるんでしょ?」「女の子と遊びたい放題??」

「どうしてみんな、モデルさんが好きなの???」・・・相当に意地の悪い私。


彼は、「さぁ。俺はあまり遊ばないな。若くないし、そういう種族も好きじゃない。」

「そういう人としか出会うチャンスがないし、多いのは確かだけどね。」

「でも、普通に嫌な相手じゃなかったら、デートに誘われたら飯は食うけどね。1人より、いいじゃん。」

と、前を向いたまま、さらっと答えた。


拍子抜けな意外さだった。「ふうん。面白いかも。」と急に好感を抱く頃、駒沢到着。


【続き***2ndPART】


駒澤大学の駅前。車が停まる。

「俺は、明日11時から練習だから、早くないし、送るよ」

「いえ、本当にいいです。ゆっくり寝てください。私もゆっくり寝たいし。」

「だって、ここからタクシーで帰ったら。けっこうな時間とお金だよ?」

「いいんです。慣れてますから。」と、ドアを開けようとする私。


「待ってよ・・・。じゃあ、もう少し話そうよ。」と、彼。

「うーん、じゃあちょっとだけ。」 と、座りなおす。


「じゃあさ。嫌じゃなかったら、泊まって行けば?」「俺はUEFA見てるから、寝てていいよ」


「・・・・・」


見え見えの、展開だった。でも正直に言うと、車中の話で、意外性のある彼にちょっと興味を持った。

そして、無類の筋肉ボディ好きの私。現役Jリーガーには、さらに興味が・・・。

否。そうじゃない。両親のいない家に今から帰り、起きられる自信が薄くなってきていた。


「じゃあ、わかったよ。いいよ。もう遅いからそうします。さっさと寝ますので。」


「ほんと?じゃあ、そうしなよ。」


と、角を曲がり、彼のマンションへ。

およそ8世帯ほどの、低層のコンクリート打ちっぱなしのマンション。ガレージは、外車ばかり。

車を停め、お部屋に上がる。 片付いていて、すっきりとしたお部屋だった。

変わった間取りで、バスルームや水周りは、お玄関から続く外廊に面している。

室内にはスポーツ選手らしく、トロフィーや、もらいたての盾が飾ってあった。


彼はリビングの大きなテレビをつけ、「うわーもう2時か。みよっかなー。寝よっかなー」

と、迷っている。見ないで、VTRにして練習に行くと、確実に明日の練習で話題に上り、見る前に嫌でも、試合内容がわかってしまうらしい。


彼が、着替えると言い出した。

隣のベッドルームで背中を向けて着替える彼を、こっそり盗み見る。

サッカー選手としては、かなり細い彼。でもやっぱり後背筋の発達、肩・腕のラインが美しい。

適度に張りと温度を感じるその筋肉は、私が愛してやまないタイプの体だ。


着替えが終わり、彼が私にも着替えを貸してくれる。とても、大きかった。

彼は、DVDをいじりつつ、「観ようかなー。寝ようかなー。」と、まだ迷っていた。

顔を荒い、歯を磨き(私、あまりお化粧していないので、すっぴんに抵抗がないんです)、ソファで本を読む。


すると、これまたシナリオ通り。彼は

「やっぱり寝るわ。明日は誰とも話さないで、家に帰って観る。」

と言って、テレビを消した。

「寝ようよ。遅いし。明日仕事でしょ?」


少し緊張気味な私。私、本当に不器用。何歳になっても、この類のシチュエーションが苦手。

何となく挙動不審なのを隠しつつ、ベッドに滑り込む。けっこう、肌寒い。

寒くて、ちょっと小さくなる。すると


「寒いの?」と言って、不意に抱き寄せられた。

言葉はなく、頷きそのまま、胸に顔をあててみる。

暖かく、広い胸。弾力のある腕。予想を裏切らず、筋肉の質感が心地よかった。


【続き***3rdPART】



そしてまた、眠りに落ちた。

"あぁ、結局また寝てしまった。だらしないなぁ、私。"と反省しつつ。


ひとたび起こされるが、私はまだ眠たかった。彼は、なんだかんだと言いつつ、携帯で昨晩の試合結果を調べ、ぶつぶつと言っている。またしばらくふざけ、話ながら、「もう、時間だよ。あと30分で出るよ」の一言に、重い腰を上げる。


シャワーを浴び、のろのろと着替える。彼は、練習の支度を整えていた。

駅から歩いても5、6分程度の距離だと思うので、固辞したのだが、車で送ると言う。

車に乗って、またいろいろな話をする。あっという間に、駅に到着。


「じゃぁまた。」と言って車のドアを開けると、腕をつかまれる。

「携帯とか、連絡先。教えてくれないわけ?」と彼。「あぁ、そう言えばそうね」と。彼の携帯に着信を入れ、「じゃあ近々飯でも食いに行こう」と、その日は別れた。


翌日、出勤して気づく。"昨晩、お買い物をした紙袋を持っていたんだった。どうしたっけ?" "・・・あぁ、そうだ。自分で荷物を取って帰らなかったから、あのバーにあるんだ。"と気づく。

しかし。お店の名前も、場所も定かではない。さて、どうしたものか。

"なんだか、口実みたいで嫌だなあ"と思うも、やむを得ず、彼に電話する。

「おお、どうしたの。今日間に合った?大丈夫だった??」

「うん。ありがとう。あのね、昨日のお店に忘れ物したから、取りに行きたいんですが、電話番号も名前も分からないの・・・」

そんなやり取りをしている間に、昨晩一緒だった友人からメール。彼女が、持っているらしい。それをまた報告すると、「よかった。じゃあ、電話するからメシ食いに行こう」と電話を切った。


それから、10日。音沙汰なし。いやだなあと思いつつ、スポーツニュースやwebで試合日程を見てしまう。

結構忙しい。オフはほとんどない。月1。ここしばらくは遠征中だったようだ。


私も、出張を控えて忙しかった。しかし、彼が帰京しているであろうある日。なんとなく気になって、またオフィスから電話してしまった。

「おー。元気?どうしたの??」何事もなかったかのような対応。

出張に行く旨を話すと、その当時ちょっと危険な国だったため、心配された。

「ほんとに、行くの?大丈夫なの??気をつけてよ。」「で、いつ帰ってくるの?いつまで??」 連休中に帰ってくる旨を告げると、

「そっかー。俺は連休ずっとまた遠征。休みなしだよ。」

「帰ったら、じゃあ飯でも行こう」と言ったのが、彼との最後のコンタクト。


出張から戻り、連休が終わった。彼のオフの日も、終わった。

なんだか私も面倒になり、そもそも、私のターゲットじゃなかった事を思い出す。急に、ボルテージが下がる。


いったい、なんだったのか????


電話する気がないなら、わざわざ呼び止めてまで聞くことはないと思うし。行く気がないなら、誘わなきゃいいのに。M女の私、冷たくされると、気になる。背を向けられると、こちらを向かせたくなる。全て彼の思う壺か。


別に、大したことはない。ほっといてくれればよかったのに。と思う。

それから暫く、サッカーを見るのも嫌になった。今では何とも思わないけれど。


実は、この彼のチームメートで仲のいいプレイヤー(多分キャプテン)は、私の友人ジャイアン君の仲良し。また会っちゃうんじゃないかと、かなりヒヤヒヤしている。ジャイアン君に関しては、また後日書きます。



芸能人、スポーツ選手。この類は、「自分に興味がない」と思うと、「いや、そんなはずはない。」と、何とか自分にアテンションを向けようとするんですね。きっと。


誰かこの深層心理の分かる方、私にご指導ください。

私には、好きな人がいます。

以前、別のTopics でも触れましたが、好きな人には手も足も出ません。

自分からアクションなんて無理。挙動不審、意識過剰。チキン。いつもそうです。

ええ、知っております。全てにはタイミングがあり、逃すと、二度とは戻らない。

でもね、無理なの。一歩踏み出す足が、硬直するんです。

臆病な私。これには訳があるので、そのお話は、また今度。


とにもかくにも。だから、Platonicなんです。ハグハグするので精一杯。


先週、Sprout を観たくて、波乗りさんの彼に、声をかけた。が、敢え無く敗退。

「ごめんよー。月末までは忙しいんだよー。時間が取れませーん!」

と、私の心と裏腹に、いたく軽い、明るいメールが届いた。


「ちぇっ。つまんないの。いいもん。」


すっかりいじけ、意気消沈。そのまま、恐ろしくて連絡もせず日々が過ぎる。



この彼。出会いは1年前。彼は都内在住&勤務でありますが、私の家の近くに、趣味でお店を出しています。わたしの親友が、彼の共同経営者の奥様(ややこしいな) と知り合いで、誘われてお店に行ったのが、はじまり。


彼は、お店にいた。何となく、気になって、目で追った。

もちろん、その仲介者である奥様も、友人もいたので、全員で和やかに飲んだ。

しかし、私の友人のお兄ちゃま、彼、共同経営者。みなさんが、ずっと同じ学校。顔見知りと言うことで、私には入る話題がなかった。にこにこして、話を聞いて、お名刺の交換をし、その日はお店を後にした。


すると、翌日。さっそく、お店の近くにて行われるイベントのお誘いを頂いた。

友人も、乗り気だったので、行ってみることに。

仕事の後、友人の家で待ち合わせ、(彼の家と、友人の家はとても近かった。)深夜、彼の車でお店に向かう。 そして、イベント。足場の悪い夜道を歩く際には、手を取ってくれた。帰りも、送っていただいた。

彼は、少年のようでありながらも、とても紳士なのであります。

それ以来、頻繁に連絡を取っては、都内、お店。あちこちで飲む相手となった。


でも、ドキドキは、昨年秋の1回だけ。

都内で飲んだ、とある水曜日。彼が「送る」と言い出した。かなり飲んでいたし、平日だったのでお断りするも、彼は、「まぁまぁ」と言って、送ってくれた。


自宅近くに到着し、いつものように、彼も車を降りる。

いつもは、ハグをして、バイバイ。でも、この時は違った。

そっと、やさしいキスをした。ずっと長い時間、腕の中で、星を見上げていた。



時は流れ。それから1年余。

彼の車で熟睡したり、飲んでいても、気づくと彼がいなくなっていたり。
すっかり、旧知の友か、兄妹のようになってしまっている。

あれ以来、ハグ以上のスキンシップは、もちろんない。


さて、すっかり前置きが長くなってしまいましたが。19時、彼からの電話。

タイミング悪く、打ち合わせ中。しかしすぐに気づき、慌てて掛け直した。


繋がる。セーフ。


「あーもしもし??どうもどうもお疲れさま。今日は、忙しいの?」

「うーんそうでもない。そちらは?」

「俺はねー、今京橋。23時に新宿に行くまでは、時間に空きがあるのよ。」 「スプラウト観にいったの?」

「ううん、まだ行けてない。」
「今日のレイトショー、21:20~の会で、TommyGuerrero が舞台挨拶らしいよ!」

「えぇー!知らなかった!!!行きたいなあぁ(もじもじ)」

・・・・・・・・・・・・・

「で、あなた行けるの?行こうよ。」

「行く!行く行く行きます!! 今日はもうすぐ上がれると思うし!!!」

「じゃあ、俺は20:40頃着くので、チケット買っといてよ」

「分かった~。では後ほど!」 (既に、かなり浮かれている)


しかし、私もその後バタバタしててしまい、結局オフィスを出たのは、20時過ぎ。

地下鉄、あと2駅。というところで、電話が鳴る。渋谷駅に着くや否や、かけ直す。


「あぁーもしもし?今どこ?」

「し、渋谷に着いたとこ」

「俺はねぇー。もう映画館の前にいるんですよ。」

「え!!ごめんなさい。5分で行きますっ!!!」

(まずい。また"待たせる"女 になってしまっている)・・・と焦りつつ、ダッシュでスペイン坂を登る。映画館の前に、彼はいない。・・・あれ?どうしよう???


と、電話が鳴る。

「あーもしもし?パルコの黒いビキニの横にいます」

慌てて振り返ると、いた。見つけた。

「ごめんごめんごめんなさい!お待たせ!!」


そこから、フレッシュネスバーガーでビールを買い、列に並ぶ。

既にチケットは、彼が2人分持っていた。ごめんね。


席に座り、もう一本ビールを買う。彼は仕事に戻るため、飲まないという。でも私は、緊張して飲まずにはいられない。

そして、映画が始まる。

彼はとても楽しそうに、サーファーのプロフィールや、登場するビーチ、波、ライディングについて、色々話してくれる。私は映画も楽しんだが、それ以上に彼の楽しそうな姿が、気になって仕方ない。


狭いシート。腕が触れる。こそこそ話ゆえ、顔が近い。どきどきする。

でも。。。途中でお手洗いに行きたくなる。やむを得ず席を立つ。情けない。


そして、つかの間の幸せは、あっという間に過ぎ。23時。映画が終わる。

彼は、エンドロールの途中で席を立つ。


「俺は時間だから、行くねー!トミー、楽しんでね!!」

振り向く私を置いて、ひらり。と去っていった。


はぁ。今日もまた、前にも後ろにも引くことのできない状況。立ち往生の恋心。


わたしも、恋のBIGwaveに、乗りたいものである。




ずっと何も書いていなかった。


時間が、なかったんです。


お仕事も忙しいし、仕事の後は、予定があるし。

帰宅するのは深夜。

週末も出っぱなし。


遡って日記を書いていきます。


好きなタイプは、ダメ男。

少年っぽい人。自分の世界がある人。

自分が細いので、痩せている男性は、好きじゃない。

無類の、体・筋肉フェティッシュ。

筋肉質な男性に、目がありません。


広背筋 、三角筋、大胸筋腹直筋、僧帽筋 、何より、大臀筋


の発達した、塑像のような美しい体を見ると。触りたくなるのです。

可愛げがあれば、何でも許せる。

可愛くない男は、いらない。


・・・・男は、わからん。

金曜、久々におねえちゃまが、甥っ子とともに帰国した。

昨日は、あまりの可愛さに。4歳児とデート。


近所に住む、親しい友人からの

「知り合いが逗子海岸でBBQしてるの。一緒に行かない?」

というお誘いに、子連れで参加する。


しかし、1年以上ぶりの再会を果たした叔母&甥。

ママの姿が見えなくなると、旧にうつむき加減。目には、滲む涙。

いやーんやめてよ。やめてったらやめて!

精神年齢同レベル、ボディサイズ小さい私。

子供の扱いには慣れたものなのだが、ママもいない。おもちゃもない。困る。


10kgを超えるお坊ちゃんを抱っこし、お菓子を買い、なだめすかして、現地到着。

綺麗なオネエサンたちが、「きゃー☆」と寄って来て下さるにもかかわらず

しゃくりあげる、我が甥っ子。


そこへ、登場した素敵な彼。

爽やかな風貌。私好みの、厚い胸、大きな肩、太い腕。眩しい27歳。

子供の扱いも、天下一品。

肩車、おんぶ、ボール遊び。アリトアラユルお付き合いをして頂き

すっかり彼も、ご機嫌に。


途中。

「I wanna pee!!!」、と叫ぶ甥っ子をおんぶし、2人で近くのコンビニへ。

歩く道すがら、お名刺なんか頂いちゃったりして。

色々話しちゃったりなんかして。


しかし、日暮れ頃雷雨に見舞われ。わたしは、早々に退散。

帰りの電車内、一緒に行っていた友人に

「あなた、あれ、好みでしょ。わかりやすすぎるってば!」

と、指摘される。

とことん、ウソのつけない私。お見通しの、私。


月曜、メールしようか、どうしようか。今から眠れない。


でもね、知ってます。

そんなまともな男性。彼女いるに、決まってますから・・・・・。


あ、思い出した。

そう言えば、先日別のBBQでも、24歳の可愛い男子にお慕い頂いたんだった。

彼も、子供の扱いがうまかったな。

・・・私の扱いもね。


その話は、また後日。

金曜、会社の同期(?全員転職組なのでよく分からないが、同じ歳)と、カラオケに行った。かなりの盛り上がりで、10時から、翌5時半まで、non-stop。恐るべし。


カラオケって、久々。「あ、あれ以来だ」と、想い出した、bittersweetな想い出。


今年2月。会社の仲間による、私のバースデーパーティーに来てくれた彼。幹事をしてくれた男友達の先輩。他に予定がある中、無理に立ち寄ってくれた。


隣の席に座り、軽く飲みながら話す。

私はアレジー持ち&花粉症なので、この時期既に体調がいまひとつ優れず。

そんな話をしていたら、


「じゃあ、ささやかなバースデープレゼントに、薬を処方してあげるよ」


と言われ、翌日連絡を取り合うことになった。そして、彼は次の場へ向かった。

そのほかにも、彼の医者は何人かいたが、なんとなく彼が気になった。


翌日、既往症、体調、服用している薬などをメールでやり取りする。

他のドクター(彼の後輩)からも、薬やデートのオファーを頂いたが、お断りした。


毎日毎日、メールを何往復も。彼は、カラオケが好きなようで。ほぼ毎日のようにカラオケ報告。接待で学会旅行中の北海道からも、メールや電話。

なんとなく、気分が高揚した。

そして次の週。薬を受け取る約束をし、仕事の後、銀座へ向かう。

特に、なんてことはなくて。しっかりとした体躯。メガネが可愛い。

いずれ、好みのタイプにも言及しようと思いますが。私、細い人嫌いなんです。

ソフトマッチョくらいが、最高。でも、肩幅があって厚みがあればいいんです。


さて。「季節のおいしいものが食べたい」という私のリクエストに答えてくれた。とある、小さな鉄板焼きのお店へ向かう。お食事とワインを、しこたまいただく。


話をいろいろしていると、共通の友人や知人もたくさんいて、

何度も遊びに行った、私の友人と同じマンションに、住んでいるとのこと。

彼のおねえちゃまの、小学生のお嬢さんたちは、私の母校に通っているらしい。

彼の医学部時代の部活の後輩が、私の友人。よく知っているらしい。

いわゆる"幼稚舎あがり"の彼、部活の親しい後輩が、私の友人だったり・・・。

そんな話で、なんだかとても近い人に感じた。


そして、店を後にする。


「どうしよっか。まだ早いよね。」と言われ、

「うーんそうね。じゃあ、歌いに行く?」と、切り替えしてみた。


彼は、嬉々として、新橋駅前のビッグエコーに向かう。もちろん、彼は会員だ。

私の終電の時刻を目安に、時間を決めて入室。


そこからは、大、カラオケ大会(2人で・・・。)

彼は、ケツメイシの「サクラ」を完全マスターしたいみたいで、さんざん歌った。

あとは、misiaを、たくさん歌っていた。


「そろそろ、時間だ。どうしよう。」と思っていると

「どうする?」「今日は飲むと思って、車で来ていないんだよね」

「オレは明日休みだからいいけど・・・」と、探りを入れてくる。

「じゃぁ、いい。適当にタクシーで帰ります」 と言って、歌いつづけることに。


5時間近く歌った、3時半。いいかげん眠くなり、帰ることに。

「明日送ってあげるから、泊まっていけば?」


・・・来た。そうくると思った。

「いいよ、帰る帰る。」と言いながらも、帰って眠れる時間を計算すると。

うーん、相手は38歳。大人だし、大丈夫かな?と言う妙な勘繰りに基づき

結局、泊めていただくことになった。


三田まで、タクシー。20分ほどで、おうちに着く。

わたしは、相当酔っていたらしい。着の身着のまま、ソファで寝てしまう。
明け方、歯が磨きたくて、腰が痛くて、目が覚める。そして、お水が飲みたい。

彼の姿は、なかった。

広い窓から、明け方のほの明り。ぼんやりとした陰影がついた広いリビングに

ぼんやりと立ち尽くす私。


と。彼がドアから出てくる。シャワーを浴びていたようだった。


「歯磨きしたい。お水飲みたい。腰が痛いよ。」 と言うと

「そりゃそうだ。ソファで寝たら、痛いに決まってる。ちゃんとベッドで寝なさいよ。」

と言って、キッチンから「高濃度酸素」のボトルウォーターを出してくれた。

「ごくごく」と、お行儀悪く音をたてて飲み、歯を磨いてシャワーを浴びた。

ベッドルームの、ドアが開いていた。


眠くて何も考えず、ベッドに滑り込む。彼が、腰をマッサージしてくれた。

そして。そのまま。身もこころも、陥ちてゆく官能の波。


・・・・目覚めると、既に9時。もうすぐ、出社時刻だ。

でも、なんだか彼を起こす気にはなれず、この時間がもったいなくて

連絡もせずに、再び彼の横で、目を閉じる。

11時過ぎ、彼が驚いて目を覚ます。「時間、いいの?」

「うん」 わたしはのろのろと携帯を探し、オフィスにメールをする。妙な、背徳心。


その後、シャワーを浴び、ソファで本を読んだり、音楽を聴いたり。なぜかゆっくりする。彼はアマチュア・カーレースが趣味。車の本をたくさん見せてくれた。

最近購入した、レース用の「プジョーのボディに、シトロエンの動力」の車の素晴らしさ、「レースの時に聞く音楽は、OldAmericanRockだ!」に基づくプレイリストや、レース前に行われる、座学試験の問題集。少年のようで、微笑ましかった。


彼も身支度が済むと、地下のガレージに行き、車に乗る。

見たことのない車で、今でも名前が思い出せない。


オフィスまで、永田町を突っ切ると、わずか20分ほどで着く。

その間、いまさら会議を休んだことに焦る私。

ビルの目の前で車を降り、走ってオフィスへ。冷たい空気に身を沈める。


しばらくは、仕事に没頭。

しかし夕方「大丈夫だった?」と言うメールに、1人にやつく、怪しい私。



毎日毎日、電話とメールは続いた。そんな日から2日後。また彼と会った。

なぜだか、とても素直になれる気がした。

いつもは、怖くて、気になる相手には 「会いたい」 なんて言えないチキンな私。

それが、素直に言えた。


彼も、「そろそろ、結婚して子供生もうかなー、という気になってきた。」や

「やっぱり一緒にいるのは、生活家庭環境が似てる人じゃないと辛いよね。」

などと言うものだから、私としたことが、"女の子モード"になっていたようである。


ちょっと早く帰れそうな日、「今日、迎えに来て♪」

「忙しい」と言われると、「やだ。ちょっとだけでも会いたい」。

会社の近くまで来てくれている彼に、「○○時頃、終わりそう」の電話。

ある時は、自宅でアワビの殻を開けていて、手を切った。すぐさま彼に電話する。「血が止まらないの。どうしたらいい?」

深夜の飲みの席から、「今から一緒に飲もうよ。来てよお」

・・・・などなど。久々に、女の子気分。なんて、楽しい。


彼は、ほぼ定時に終わり。19時過ぎには帰宅していることが多い。

21時ごろ、オフィスまで迎えに来てもらい、ご飯→家で飲み → 朝送ってもらう。

朝は、車を降りて、いってらっしゃいのkiss。我ながら、今思うと恥ずかしい。

というコースが、私たちの定番だった。これを2ヶ月、毎週2回ほど楽しんだ。


しかぁし。彼は、お父様と2つの病院を経営していて

月火曜:大学病院 → 大学の近くの後輩宅に泊まり

水木金曜:自分の病院

土曜:お父様の病院:八王子 (朝がとっても早い)

日曜:車のレース or 練習 or 接待ゴルフ or スキー部時代の仲間と飲み

・・・と言うスケジュールがフィックスしていたため、週3日、平日しか、会えない。


そりゃあ、40間近。仕事もお金も時間も十二分な人。至極当然と思っていたが。

とある日曜日、女友達と飲んでいた私は、友人に

「女はね、素直で可愛いのが1番。勝ち組み。もうちょっとがんばりなさいよ。」

と煽られ、彼に電話。レース仲間と飲んでいた彼は、いつものように電話に出た。


「もしもし?」 と、彼。

「ねえねえ、ちょっとお願いがあるんだけど。」 と私。

「何、お願い?言ってみなよ。」

「ねえぇ、あのね。いつも平日しか会えなくて、ゆっくり会えないから。週末会いたいんだけど」 「ちょっとだけ、わたしに時間作って欲しいなあ。」

頬を赤らめながら、壁をモジモジと、指でつつきながら、言ってみた。


これが、なぜか彼の逆鱗に。

「あのね、言っとくと。」「いつも時間がないのは君で、いつも待たされるのは俺」

「これ以上、キミのペースに巻き込まれるのは勘弁。どうしたものか?と思っていたところだよ。大人気ないのも、いい加減にしなさいよ。」

という、予想だにしない冷たい一言が返ってくる。凍てつく私。


あまりに動揺し、「ごめん」と言って、慌てて電話を切った。

翌日、彼からの連絡を待っていたが、一向にその気配はなし。その、翌日も。

ことの重大さに気づいた私は、恐る恐る、メールした。


「日曜は、酔った勢いで、子供じみたことを言ってごめんなさい」


すると、「うーん、このまま無視するのも大人気ないと思ったけど。困ったもんだ」

と言うメールが来たっきり。以降、なしのつぶて。


確かに、わがままを言った。いつも、待たせた。

でも、ワガママは許容範囲内だったと思うし、待たせたのは、仕事があるからだ。

振り回したつもりはないが、そうなってしまったみたいで、しょんぼり。

そりゃあ幼稚舎から慶応、開業医。港区に広大なマンション。見た目マトモ。

女の子に、ちやほやされているのかもしれない。モテるのかもしれない。しかし!

仕事と自分の世界があって、ある程度育ちと環境がマトモで、姿もまとも。1人の時間も楽しめ、朝まで車の話を聞いてくれる女は、そう多くないと思うけど・・・


さらに、思い返すと。前述のアワビのくだり。

血が止まらなくて電話した私に、彼はこともなげに、こう言ったんだった。

「今ねえ、車のステッカーはがしてるのよ。お悧巧だから、後でね」

・・・え?!ちょっと待って??車のステッカーが私の怪我より大事なの?

結局、彼もわたしも、自分が1番可愛かった?幼かったということ??


そう言って、自慰と、開き直り。


しかしその翌日、芝公園でお花見をしていた私。彼のマンションが、見えそう。

その週末、こともあろうに赤羽橋でお花見をしていた私。彼のお部屋が見える。

酔った勢いで、やめておけばいいのに。電話をする。出ない。


そこから、既に4ヶ月強。

先日、友人の結婚式で、彼の医学部時代の後輩だった友達と、再会。


いの一番に言われる。

「きゃあ久しぶり。噂は、聞いてたわよ。ヤツと付き合ってたんだって?」

「・・・・もう、とおっくに別れたってば。短い命だったの。」 と、私。すると、友達が


「大正解!あんなヤツ最悪よ!!ふざけんなこのエロジジイ!って言ってやればいいのに。」 「だいたい、ヤツのママ会った?強烈だよ!すごいんだから。チャン付け、巻き毛、ベンツ、シャネル。三種の神器。」

「あのママとうまくいく女は、いないわよ。あれ、マザコンだから。」


・・・・・。良かったような。良くなかったような。
あのまま続いていたら。今頃、私は有閑マダム。今より優雅な生活だったはず。


ま。いっか。


でもね。今でも、いつも車が停まっていた、ビルの前の路地。電話しながら歩いた坂道。三田線のホーム。見ると、ちょっぴり時が止まるのです。

そして、ますます、好きな人にOysterのように心を閉ざす、私。



あらかじめお断りしておきますが、わたしは、外専 ではありません。

ただ、日々の生活、業務が英語。Brush-Upのために、

「できるだけ英語を話す環境に、いたいなあ。」とは思っております。


この日も、某国大使ご子息に誘われ、お夕飯をいただくことに。

仕事を終え、21時過ぎ。六本木へ。待ち合わせは、交差点。

乃木坂方面へ、外苑東通りを歩き、彼お勧めのお店へ足を向ける。

10mほど歩くと、急に、全ての人・景色がフリーズする。


前方から来るダークスーツの男。ポケットに手を突っ込み、斜め前方目線。

やや山崎邦正似のその風貌、べジータヘア、質感の悪い肌。何も変わらない。

間違いない。「」だ。


昨年3月頃、検事の女友達主催の飲み会で、同席した男。

しかし座中、女性からの度重なる呼出し電話で、帰っていった彼。

名刺交換したら、翌日から1時間おきのメールと、電話攻撃。

フレンチカンパニーに勤務する私に、「フランス語、レクチャーしてあげるよ
と、しつこく迫ってきた。聞けば、フランスの帰国子女。

当時、彼は26歳になったばかり。わたしは、30歳。

甘えがなんとなく可愛くて、ついつい何度も「夜食の友」として、デートを重ねた。


会うのは、お互いの仕事後。22時も回った頃。彼のオフィスの近く、ヒルズ周辺。

当時、彼は恵比寿に住んでおり、いつも

着替えを、うちに置きなよ。泊まっていけばいいのに」。「わきゃったぁ?」

と言っていた。(ちなみに、「わきゃったぁ?」と言うのは、この人の口癖。)


出会いからしばらく経ったある日、わたしは、バカ正直に着替えを持っていった。


ある日、何度目かに彼の家にお邪魔した際、

わたしは、翌日PressConferenceで着るお洋服一式、靴、バッグも置いて、出てきた。

Dolce&Gabbanaの、真っ白なシルクシフォンのシャツ&白のラインストーンベルト。黒のパンツ。(+使用済の下着も)。などなどだったと思う。


しかし、なぜだかは今でも分からないが
その日以来、彼とは連絡が取れなくなってしまった。音信不通。

彼には、知り合った頃から女性がいたことは分かっていたし、なんだか不思議なところがあった。

しかし、私は詮索することも、束縛することも、趣味ではなかった。


1ヶ月ほど経過し、ヒルズ近くのチャイニーズで友人と夕飯を食べている時。

急に彼から連絡。「ごめんね。体調を崩し、療養していたんだ・・・

「・・・・ハァ?」と思いながらも、「そう。お可哀想に。お大事にね。」と答える。

彼は性懲りもせず「今、何してるの?どこにいるの??」

「六本木で、ご飯食べてる。」と答えると、

「じゃあ、今、スタバまで来て?顔が見たい。会いたいんだ」、「わきゃったぁ?」

とまでおっしゃる。


私も、弱い。甘えられるとついつい。見透かされたものであろう。

友人を伴い、スタバまで歩く。この日は確か、雨だった。ヒルズの中空庭園は、横風が強かった。

この道すがら友人に「泊まりに行っちゃダメよ!」「行ったら、怒るよ!!」

「今日は、うちに泊まりに来なさい」、と言われていた。


スタバに着くと、彼がいた。 実はやっぱり嬉しくて、なんだか気恥ずかしかった。


しかしそこで、友人が怪しい行動に出た。

・・・気忙しげに「あ、あのね。私、鉢植えに水やるの忘れた!急いで帰る!!」

「先に帰ってるから、後で!」「じゃあ、お先い。失礼」と、いなくなってしまった。

一体どうしたものか、まったくキツネにつままれたような状態であったが

一緒の傘に入りながら、彼が言った。


「会えなくって、淋しかったよ。お洋服なくって、困ったでしょ。ごめんね。」

「いや、もういいよ。済んだことだし。」と、弱いな私。

「じゃあ、また」。と、適当に切り上げ、友人を追いかける。


・・・なにが気に入らなかったのか?今生の別れになるとは。


当時芝浦にマンションを持っていた友人宅に行き、飲み語る。

「なんか、お邪魔かな。と思ってさ」と、彼女は言った。当時の私は、真に受けた。


しかし、この後、再び彼の消息は不明に。

バカな私は、「もしや。また体を壊したのでは・・・?」と、身を案じる。

間抜けだなあ。と思いつつ、体が心配なのと、使用済みの下着がどうしても気がかりで、一通のメールを送る。

「お洋服一式が必要なので、お手数ですが、会社宛に着払いで送ってください」


・・・・意外に早く返信。

会って渡すよ。取りに来なよ

「うーん、いいや。今週はちょっと忙しいの。」

「じゃあ、自宅に送るから自宅の住所教えて。」


・・・やむなく、自宅の住所を教える。しかし、待てど暮らせど荷物は届かない。


こわごわ、電話。留守電。仕方ないので「コールバックしてね」と、留守電を。

しかし、話すのが怖くて、重ねてメールを入れる。


「お荷物が届かないので、もしかしてまだ忙しくて送ってないのかな。と思って。

 もし、何かの事情でもうお手元に無い。というなら、それはそれでいいし。そう言ってね。あるいは、とってもお忙しくてお時間ないなら、別のGSの友達に、君のオフィスに寄ってもらってもいいし、下のフロアにある某ショップに預けてもらってもいいし。いいようにしてね。」と。


これが、どうも逆鱗に触れてしまったらしい。

すっかり眠りについた朝4時。携帯の着信音で目が覚める。

寝ぼけながらも、「・・・もしもし?」。

すると、意外なほど高いテンションで、彼の声。まるで、チンピラ。


「俺だよ、オレ。わっかんねーのかよ!!」

「あぁ、どうしたの?今何時・・・?」

「つか、お前のメール何?マジむかつく。失礼にも程があるっつんだよ!!!」

「送るって言ったら送った!!もう送ったから俺は知らねえよ!!!」

・・・はあ。でも届かないんですけど。


「すみませんが、ではキャリアはどこで、いつ、どこでお出しになられたか。教えていただけます?」

「そんなん覚えてるほど暇じゃねーんだよ!!!」

「つか、あぁ?会社の人に取りに行かせるって何よ。スキャンダルで俺を失脚させたいわけ?!」

「俺はね。2時に帰って、今出勤なの!しかも、鍵忘れちゃったの!!!」知るかよ。)


えと、えっと。あなたそんな口調?そんなに偉かったっけ??

疑問に満ち満ちつつ、あまりの恐ろしさに、身が縮む。

いくら明け方。眠い頭といえども。「わきゃったぁ?」と、上目遣いの男と同一人物とは思えない。


「じゃぁ、もう、いいです。ないってことですね。」

急に、使用済み下着、自宅の住所電話番号、全て知られていることが、恐ろしくなってくる。

「自己責任、管理不十分ということで、諦めますから。結構です。」


すると、急に。

「えぇ~、じゃあ、どうちてほちいのお?」と幼児語。

ますます恐ろしくて、思わずベッドを降りフローリングで正座する私。

「いえ、ほんとに。もう結構です。」「お仕事大変でしょ。もうお電話切って行ってらっしゃい。」と言うと彼は、「じゃぁ~、新しいの、買ってあげるからぁ、許して♪」(語尾上がり)。

「ううん、本当にもういいの。」


・・・・・・


「じゃぁぁ、チュ~してあげるから。もうバカなこと言っちゃダメだよ。わきゃったぁ?」
・・・「は、はい。はい。分かりました。」

と言って、訳の分からんうちに電話は切れた。時既に、7時。


それ以来、どこでどうなっているやら。

もちろん、この会社の男性との飲みは、拒みつづけている。

ちなみに、このときの友人が最近明かしてくれた話では

スタバで先に帰った理由は、「とても一緒に飲めるような奴じゃない。こりゃヤバイ。」「ヤバイやつと言えば、こいつか小泉純一郎か?というくらいよ!」と瞬時に察知したとか。


そんな彼と、20cmの距離を、共有してしまった。ふと、懐かしいにおいがした。


それでも、 体は大丈夫かしら。仕事はこなせているのかしら?

と、久々にすれ違った彼が、気になって仕方ない、「だめんず」な私。

paranoiaにつける薬もないが、バカ女につける薬も、無いらしい・・・。


以前、とあるワインパーティーに参加した。


神宮前のとあるマンションの一室。かなりの人が集まっていた。


翌日、お名刺を交換した方から、早速何件かメールが届く。


こちらも、

「ごちそうさまでした。ありがとうございました」

と返すと、

「飯でも行きませんか」

と、これまた何件かメールが届く。


ちょっとお仕事がらみのお話を聞きたかったもので、

某CMディレクター兼社長さんと、飲みに行くことにした。

おいしいものを、たくさん知っていそうだったので、ちょっと胸が躍った。

パーティーの日とは、少し印象が違った。かなり、体が大きかった。


六本木ヒルズ裏手の、いちげんさんお断り、の京料理屋へ。

話すにつれ、既婚であることが判明。

わたし、人のものには興味がないタイプ。一気に興味対象は食へ。


しかし、かなりジェントルでいろいろ話も面白く。

楽しくおいしいお店に連れて行ってくださるので、回を重ねて、誘いを受けていた。


とある日。

いつものように、夕方のメール。早く終わりそうだったので、ご飯を食べに行くことにした。

オフィスの前まで迎えに来る。

麻布の焼き鳥屋さんへ。

と。

恐ろしいスピードで、どんどんじゃんじゃん焼かれる。わんこ焼き鳥。

あっという間に、小一時間で満腹。

時計を見ると、まだ9時前。


「もう一軒飲みに行こうか」

と言う誘いに、素直に頷く。


車を置いて、腹ごなしに歩きつつ麻布の裏通りを歩く。


「そこ右」「そこ左」「まっすぐ」と、言われるままに歩いていると。


HOTEL


に漂着。


「・・・あの、ホテルですけど?」と言うと

「いいじゃん。」

「よくないですから!!!帰れなくなりますから!!!」

と、強引に突っぱねる。私、本当に既婚男性と寝るの嫌なんです。


「送る」だの「車を呼んであげる」だの、往生際悪く言いつつ、諦めてBARへ入る。


そこで、足や腕を触られつつも、まったりと飲む。

気づけば、深夜1時を回っていた。


いつもの悪い癖である。酒量ゲージが一定量を超えると、どうでもよくなる。

店を出て、彼の車へ。

乗ったら、寝てしまった。でも、自宅付近で目覚め、さらりと、さよなら。遠くて恐縮です。


わたくし、人様のものには興味がありません。

自分が嫌な想いをしたせいなのか、独占欲が強いのか?


いずれにせよ、ややこしいのも面倒も、嫌い。

きっと男性からしたら 『おいおい!!』 ですが、風のように去りぬ。

続きはあとでね。

今から某大使子息とデートなの