ピンクリボン運動。乳がん撲滅を進める運動の一環。東京タワーをピンクに染めたりしている、あれです。


ちょうど一週間前。7日発売の講談社「Glamarous」の企画で、創刊3周年記念として

女優、タレントら10人の女性のセミヌード写真が世に出たわけですが。


これは、写真家で映画監督でもある蜷川実花さんが、乳がんの早期発見の重要性などを訴えようと、

乳がん撲滅運動に賛同した女優、タレントらのセミヌード写真を撮ったもの。

mookとなり綴じ込まれた本誌を買うと、およそ1冊につき100円が日本対がん協会

「乳がんをなくすほほえみ基金」に寄付され、検診車の購入費用などに充てられるそう。


被写体には女優 秋吉久美子(53)、モデル 平子理沙(37)、オセロ 中島知子(36)、女優 高岡早紀(35)、

モデル 梨花(35)、Jessica、Akemi、橋元麗香。ミスユニバース 森理世、知花くらら。ら10名。


これ、デリカシー無いなあ。

というより

センス、無いなあ。

中途半端なCharityは、オナニズムの極みな。

かえって人を傷つける、悪例のような気がしてしまった。


乳がんってことはですよ。

私は安易なことは言えませんが。

全摘出なさった方も。お若い方もいらっしゃるわけで。

単に、健康で胸が無いのとは、訳が違うと思うのです。

ヌードにしてBuzz、Awareness上げるの手法は

まずは関心を、そして検診を、のステージとしては

確かに間違っていないと思うのですが。


画がですね。撮り方が、配慮無いなと思うわけです。

胸に対して、コンプレックスや抵抗感、

悲しい思いの詰まった方が見たら、どう思うんだろうなあ。って。

アートとか、表現の自由では、済まない問題かな、と。

こういったデリケートな問題を扱うのであれば

それなりのインサイト調査だったり、

識者のアドバイザーを得るべきだと思うのです。

モデル、一人削ってでも。


素人考えにも。企画を変えずして、方法はあったはず。

せっかく高いモデルさんを使い、蜷川さんが撮るのですから。

安易なヌード、手ブラなんて陳腐な手段を使わずとも。

背中越しだったり、胸を見せなくても、うんとセンシュアルな表現をして欲しかった。


例えば。

全員後ろ向き。バックです。

女性の女性らしさは、胸だけじゃないことを表現。とか。

あるいは、乳がんを克服した山田邦子さんや、アグネスを

この上なく美しく撮ってみる、とか。(陳腐ですみません)。

藤谷編集長、女性に囲まれ、にやけている場合ではありません。

ちなみに。画像を探してみたところ。

どこにも、MUJ2人の写真だけが無いのは、さすがイネス!


そんなことはどうでもいい。話は脱線しましたが。検診は大切です。

実は、先日。私も会社の健康診断で、左胸にしこりがあると言われました。

手が痺れるまで、超音波30分(右は5分で終わったのに)。その後触診も受けましたが、やはりグレー。

おそらく、大きくはならないだろうけれどと言われつつも、迷わずマンモ2次検診としました。

ちょっと、驚いた。でも、改めて検診の大切さを再認識。


みなさんも。ヌードがあれこれ言っている前に。ちゃんと調べに行きましょうね。

誕生日には、検診を。私はこの数年心掛けている習慣です。ホワイトデーに、ちょっと考えてみるのも悪くない。

カップルの皆さんは、ぜひだーりんにスキンシップがてら、チェックしていただいても。


お涙頂戴や、チャリティー、人の善意を食い物にする輩は最低の下衆だと思う。だから私、24HTV等も嫌い。

でもね。ひとつだけいえるのは。

気づかないより、気づいた方が。知らないより、知った方が。無関心より、関心がある方が。

最初は誤った方向に動いていても、事象が少しでも動く原動力になるかもしれないということ。


何も無いのは、永遠に何もないから。


そして、胸を痛めている皆さんを。乳がんで乳房を失う人を1人でも減らすために。

おっぱい見せることではなく、本当に何が必要か、ぜひこんな機会に教えていただきたいものです。