これは土曜日の朝5時、西麻布。
星条旗通りの空に、流れ星。そうか、ふたご座流星群だった。と思い出し。
しばし、酔いも眠気も寒さも忘却し、見呆ける。
この日はチーム忘年会。仕事が終わらず、遅れ&中抜け、仕事場と飲み屋往復コース。
1軒目。あせって店を間違える。
すっかり思い込み、近隣の同じ系統の店にボスと辿りつく。
「お前って、ほんと方向音痴だよね」と、ボスの呆れ顔。(いつもそうだから・・・)
会社に戻り、深夜1時。2次会に戻ると。
クリスマスが近いせいか、懺悔大会ならぬ説教大会。
とあるスタッフ一人が、延々と今日のターゲット。忌憚無く、ボスはお叱りを続ける。
ああ、分かってはいるけれど。愛のムチはあまりに激しく、気の毒すぎる。明日はわが身と身をすくめる。
いつの間にか、他のスタッフは別の話へ。
最年少の若者君の、最近できた彼女の話へ。
社内なのか、違うのか。お姉さまたちのツッコミを受け始める。「どっちなのよ~」。
そのタイミングで、ボスがお叱り台詞で発した言葉。
「白か黒か、はっきりしろよ」
あまりのタイミングのよさに、思わずオウム返ししてしまった私。
凍て付く空気。そして怒号。
「ふざけるな!!!!!」
なんたる失態。一瞬にして、懺悔キャラは私に変更。延々と続く、ありがたいお言葉。
しかしながら。夜が更けすぎた朝4時半。前夜貫徹のボスは、さすがに撃沈。
バーで熟睡。難を逃れた。
無理矢理タクシーに乗せようとしたら、覚醒。
ラーメンラーメンと言って聞かない。しかし、どこも閉店。やむなく最後の砦、かおたんへ。
待ちきれず、外。4℃なのに。なぜか全員分ラーメン代を払い、知人に遭遇し、ようやく終了。
泥のように眠る。
楽しく年忘れのはずの忘年会、至らぬ言動で台無しに。
失態は、年を越さぬようにしなくては。学習、学習。
会社の帰り道。タクシーで靖国の脇を抜けると、既に迎春初詣モード。
時間が経つのは、早いなあ。 少しずつ、成長しなくてはいけないとかみ締め年の瀬を走る。