7/19に日本発売開始となった"Enviroment TOTE"(いわゆる"エコバッグ")により、
ダフ屋、徹夜組から乱闘騒ぎ、果ては北京・ジャカルタでの販売中止にまで追い込んだこの騒動
(安全上の問題と言っていますが、おそらく・・・・以下略)で、
すっかりデイリーニュースのお馴染みとなってしまったロンドンブランド、アニヤ・ハインドマーチ。
日本は、ボトルグリーンカラーのロゴ。
アジアはグレー、欧州はブラウン、アメリカは青。
4色展開でございます(Made in China)。
エコ・バッグとは、言わずと知れた、買い物袋。
Plastic Bag=スーパーのしゃかしゃか袋、不要!
「マイバッグを持ち歩き、ゴミ、減らそうよ」
という、世界共通草の根活動グッズなわけですが。
日本でもKINOKUNIYAや、Peacock等に始まり、
無印や、今時分どこにでも目にするもの。
その昔なんて、サザエさんの持ってるカゴですし。
それが。
そうですか。そりゃあ。まぁ。仕方ないか。
環境問題に敏感なA-Listモデルや女優が
ある種、イメージ戦略的にこぞって愛用する姿が
あちこちのメディアに取り上げられたこともあり。
すっかり、"IT bag"になってしまいましたからね。
しかも!レザーウェアになると、バッグ10-15万ほど、
お財布5-7万が平均単価のこのブランド。
商品ラインナップ中最もお手頃な、Iconの布転写バッグが
36,500円だったかな?(すぐプリント擦れちゃうのに)。
ご存知ない皆様、↑この話題のエコバッグ。おいくら万円と推察なさいますか???
・・・・答えは、¥2,100.-:$15:£7.50。そう。笑っちゃうような金額ですから。
エコバッグ=レジ袋の消費を抑制=再利用と耐久性が主たる目的の製品であれど。
「楽しくCuteじゃなくっちゃね!」とaniyaらしい発想ゆえの、可愛いさ満点デザインに加え。
なんと言っても、「2,100円で、アニヤのバッグが!」と乙女心をくすぐるのも、わからんではありません。
ま。
かくいう私も、先日の記事のとおり異国にてこそっと購入した手前、全く偉そうな事は言えませんが。恥。
あくまで、ぷらっと思いついて行って、偶然ぷらっと買えたから、買っただけの話。
それが、徹夜行列?ヤフオク平均販売価格:30,000円!ホームレス使った並び屋?!ありえません。
そんなお金あったら、donationします。いえ、その前にママとパパをご飯にご招待しますよ。
既に先行発売していた欧米での完売騒ぎに着眼した転バイヤーたちは、いい目線ですがね。
否。違った。
こういった環境問題や、NPO活動関連のノイズが上がることは大ウェルカムですが。
これは何も、そんな転バイヤー(転売屋)たちをホクホクさせるためのものではありません。
可愛いだけの、ブランドバッグでも、ありません。
そもそも。何で、こんなにお安いのか?
要は、地球環境保護。NPO活動の一環だからなのです。
背景をご説明いたしますと、英国で活動を行うNPO団体"we are what we do "とのcollaboration Project。
このNPO団体の活動主旨は、「Actions to change the world」 "9 to 5" & "for a fiver"の積み重ね。
会社や、日常生活でのちょっとした行動規範・心掛けを1人でも多くに、と参加を呼びかけるもの。
世の中を少しずつよくするために、日々できることから。
「ボールペンを最後まで使いきろう、emailより会話、紙をリサイクル。木を植えよう、誉めよう、笑おう」等々。
現在までに、870,045のちっちゃなmission completedされております。007もびっくりですね。
日本では"チーム マイナス 6%"あたりをイメージすると、分かりやすいでしょうか。
ちなみに、この標語の言い回し。可愛いし、面白い掛詞ですよね。英語では、普通なのかしら。
さて。この「Actions~」活動の軸となっているのが、"Shop wars"。
1年間に世界中で消費される“レジ袋(プラスティック・バッグ)”は、5,000 億枚とも1兆枚ともいわれ。
環境に大きなダメージを与えていることは衆知のとおり。 母なる大地を守るために、レジ袋消費量を削減。
"Plastic ain't my bag"と、エコバッグを世に広める草の根活動を推奨しているわけであります。
『ショッピングのたびに発生するレジ袋の消費を抑制できるように……。アニヤ・ハインドマーチは、再利用が可能な、それでいてちょっぴりおしゃれなバッグをリリースすることで、 こうした動きに協力すべく、新たなプロジェクトをスタートさせました。きっかけは、英国で活動を行っている「We Are What We Do 」という非営利団体とのコラボレーションでした。彼らの活動は、“世の中を少しずつよくするために、日々できることからはじめよう”といった主旨で、 さまざまな人の参加を呼びかけるものですが、アニヤは、バッグ・デザイナーとして参加することになったのです。』
上記の通りアニヤ女史曰く。このプロジェクトの主旨に賛同したアニヤ女史の"できること"は、
「エコバッグを世界中に広めよう!どうせなら、いつまでも使いたくなる、素敵なバッグを。」
ゆえに、価格も可能な限り低く抑え、できるだけ多くの人の手に渡るよう展開されている。
安い理由は、それなんです。
だからね、商魂たくましく民度低い世界中の転バイヤーさんたち。
売上の5%でも、10%でも、What~やどこかの団体に寄付してあげてみてはいかがでしょう。
しかしながら。恐るべし、世の女性のブランド魂。
余談ですが。先日、アメリカ滞在中に友人と話していて。
アメリカ人って、会社グッズ好きですよね。会社名が入ったブリーフケースやジムバッグ、よく見かけます。
どこまでが、許されるロゴ=ブランド になるのか?なーんて話しをしましたが。これも同じこと。
IBMはいいけど、SOTECはダメ?googleはいいけど、百度はダメ?等々。
逆に言えばVuittonが、CHANELが、エコバッグを作ったら。いったいどうなるんでしょうね。
ブランドって。価格って。何に対してのcommitmentなのか。
ブランド魂が、世界を変えるといいんだけれど。
せっかくですから。ブーム便乗でも構いません。エコバッグ持ってお出かけしちゃいましょう。
「レジ袋なんて、たいしたことない」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
でも、いいんです。気づいたことを、やるか、やらないか。Action!できるか、できないか。
そこが1番の違いですから。そんなことが、世界を変えられるなら、ね。
しかしこのエコバッグ熱。いつまで続くか。今週末はイタリアコルソコモでの販売開始。どうなるんでしょ。
入手できる手段もありますが、それは、ここでは書きません。
どうしても知りたい!って人は、ヤフオクやebayを覗くか、メールを。内容が面白かったら、教えましょう。笑。