出会いとか別れとかいうやつは、何の前ぶれもなくやってくる。
音もなく密やかに、スカウトマンみたいに背後から近づく。
そして突然、どかん!と閃光が走り。急に頭やこころのなかを、むくむくと席巻しはじめる。
手に入れた時の高揚も、失った時の切なさも、同じ。
気付いた時には、もう坂道を転がる空き缶みたいに、追いかけてもつかまらない。
感情っていうのも残酷で。嘘がつけず、誤魔化されない。なのに。
それを口にした瞬間、嘘になる。それを行動に移した途端、虚しくなるパラドックス。
それを知りつつも、感情に流される。
無為な愛の囁きは甘美で切なく。電気ショックみたいに、まっすぐにずきんと胸に刺さる。
触れた指先は熱を帯び、こころはその人を求め続ける。
日々は突然、ピンク色に色めくが、長くは続かない。
小さなボタンをひとつ掛け違えたみたいに。
ちょっとずつ何かが、ずれ始める。
後はもう、ただひたすらにボタンは間違った穴に収まってゆき
最後に、一つあまる。足りなくなって初めて気づく。
でも、既にその時にはボタンを全て掛けなおす気力は無いことも多く。
時既に遅し。全て台無しになる。
恋とは、始まりがピークなのだろうか。
後は指をくわえて、ただその熱が冷め、夢が覚め。
そして誰かを失うことの繰り返しなんだろうか。
誰かが言った。恋愛とは、続ける努力であると。
私の恋愛初速度が早すぎるのがいけないんだな、やはり。
幸せの青い鳥は、もっとゆっくり育てなくちゃいけないんだきっと。
デジャヴなんじゃないかと思うほどに
同じような状況、同じように幼馴染に口説かれた。
ゴルフ場でぴったりと寄り添われ、ゴルフ帰りにそっと手をつながれた。
その後、一方的に迫られ、一方的に断絶された。全く持って意味がわからない。
2007年上半期、またも失敗ばかりの日々で見つけたルール。
・始まりはゆっくり焦らず。
・愛の囁きを容易に信じない。
・旧知の友は、窮地の仲。再会に要注意。
私の好きな、夏がはじまる。下半期には何があるやら。