大の建造物好きな私。
ガウディに惹かれ、スペイン語をメジャーにした高校、大学時代。
その後は時代の流れも手伝い、近代建築の巨匠、Le Corbusier(ル・コルビジェ)にずっと嵌っていた。
Villa Savoye・サヴォワ邸は今でも大好きな建物。
4月にパリに行くことを検討中なので、郊外まで足を延ばし、いくつか訪れたいなと思っている。
しかし。突如彗星の如く、先に見たい建物登場。一目惚れはある日突然やって来る。
ふと。何気なく見遣った画面に映し出された、鮮やかな空間。
目に飛び込んできたその光景に、言葉を失い見入ってしまった。
それは、la Casa Luis Barragan
(ルイス・バラガン邸)
無機的なはずの現代建築に、対極的な色彩の要素を加えた空間は、あたかも絵画のよう。
その鮮やかな極彩色は不思議なことに、ともすると相反する静謐と孤独感、そして調和に満ちている。
以前からバラガンの名を知ってはいたが、ル・コルビュジェ並びにフェルディナンド・バックや
フレデリック・キースラーに強く影響を受けた一派としか認識していなかった。
そのため、建造物は先達同様、モノトーンを貴重としたシンプルモダニズム様式だとばかり思い込んでいた。
しかし、私がイメージしていたものは、バラガン早期の作品だったようだ。
成熟期以降はひとつの確立された強烈な個性を放つ、彼自身のデザイン手法様式だったのだと知った。
シンプルな形態にメヒコのローカリズムを強調したカラフルな色彩を加味。それは独自のスタイルだろう。
メヒコ特有のフクシアピンク、黄色、オレンジ、ブルー。色鮮やかな配色の中で、緑だけが使われていない。
街に点在する緑を活かすための色使いと配置。環境との調和や、美しさを再現しているうのだろうと感嘆した。
人が日々の生活のベースとする"Casa"と言うキャンバスを、土地の持つ背景、ルーツで彩ることで、
精神的な美しさと調和を併せ持つ建築を描こうと試みたのだ。なんとロマンティックなアプローチだろう。
最後の作品となる住宅、ヒラルディ邸(Casa Gilardi)。
死ぬまで住んだバラガン邸 Casa Luis Barragan)。
見たい。どうしても見たい。
当然、宿泊はメキシコシティのホテル、Camino Real Mexico
バラガンに影響を受けた建築家、リカルド・レゴレッタによる、
ピンク、ブルー、イエローが建物に点在するホテル。
その後カンクンへ行くか、イグアスの滝。完璧な垂涎プラン。
噴水には沈黙の歌声が響くように心がけています。
-ルイス・バラガン。」
孤独と向き合った時、人ははじめて自らの内面と対話することができる。
本来なら、人が向き合い、交わる場である食卓。
敢えてこの家には来客用と、自分だけのための、2つのダイニングを配してある。
生涯孤独であったバラガン。
皿に描かれた"solidad"の文字を眺めつつ、
どんな孤独な時間を過ごし、自らと対話したのだろう。
余談ですが、AQUOSのCMにも使われていたんですね。
気づいていませんでした。
Aquosと言えば、以前出張で滞在した、
"Commune by the Great Wall Kempinski "竹の家も面白かったけれど、
日本人から観るとちょっと異質だった。
建物が好きな理由は、ただ観るだけではないから。
実際に人が自らの身を投じることで、その器は初めて機能し、完成形となる。究極のプロダクトデザイン。
人がデザインの完成形となるなんて、何と面白のだろうかと、その奥深さに感嘆する。
ああー。パリの前に、行きたいなー
。と画策中。
