1月第2月曜。成人の日。15日でなくなってから、8年だそうだ。

今年の新成人は139万人。過去最低。こども、少ないんですね。

あ、大人でしたね。


さて。我が家の末弟&隣りの従姉妹も、成人式を迎えました。

弟はまだ19歳ですが、成人です。


従姉妹は、叔母が張り込んだ超豪華な総絞りの反物を見て

「可愛くない」と一言。ピンクの着物とふわふわをレンタルし、ご機嫌。


うちは男の子なので、なんとお支度の楽なことか。



2人とも、親が年を取ってからできた子供のためか、甘え方が上手だ。


弟は既に、飲酒喫煙麻雀一人暮らし。いっぱしのことをやっているわけですが、まだまだ、子供です。


30を過ぎた私ですら、子供ですから、当然と言えば当然ですね。



弟は子供の頃から欲の無い子供であり。今回も「スーツもいらねー。お金でいいや」と言っていたのですが。

年末の帰省時、急に「やっぱ着る」と言い出し。新年早々の初売りの街に同行させられたわけです。

要するにスポンサー。まるで若いホストを囲い込みするおばちゃんのよう。


免許取りたて、いささか心もとない運転の助手席に乗り、彼女からの電話を代わりに応対し

散々彼の好みに突き合わされ。

私はもっと、KitonやBrioni、ルイジボレッリ等々正統派のスーツが好みなのですが

いささか年相応でないことと、聞く耳が無いのでArrows等を流し見し決定。

彼の好みを尊重した。わたしは、Pricelessな喜びを得るだけ・・・。


見てない間にちゃっかりネクタイとシャツを2枚も買っていた。


スーツを着ると、やはり雰囲気が変わる。大人になったなあ。


年の離れた姉から見ると、19歳の成人はかなり頼りない。


イマドキの子供らしく、いまいち目標や夢がもてないようであり。

男たるもの、

もうちょっと計画性を持ち、タフであって欲しいと物足りない。

もっと賢く、キレものであって欲しいと、ついつい思ってしまうのだが。

彼は、驚くほどまっすぐな気持ちを持っている。

自らの芯の部分に、ブレがない。


それは、私に、足りないもの。


年末年始も、決して何か言及するわけではないが。

そっと暖かく包んでくれたことを知っている。

母に対し、姉に対し、表現は無骨で言葉には表さないが、人への心遣いを感じるヤツになっていた。


思っていたより、大人なのだと気づかされた。子供なのは私だと。



齢、20。


数年後には両親の庇護、学校から社会へと出てゆくのだろう。

その先は、つらいことの方が多いのかもしれない。

それでも、健やかに。できるだけ伸びやかに、まっすぐと進んで欲しいと願う。


いつしか、今は反発する父と腹を割って話せる日が来るまで。

男同士、私をさし置き、2人で楽しげにゴルフに行く日が来るまで。


そして、その日が来るまで。

父と母には、元気でいてもらいたいものだと、今日はちょっとだけ感慨深かった。



辛くても、楽しくても。

人は年を重ね、日々は過ぎてゆく。1日1日は、待ってはくれない。

やがて、甥っ子たちが成人を向かえる日が、あっという間にやってくるのだろう。



私はその時、親になり子供の成長を眩しく見つめる存在になれるのだろうか。

自分自身を、見つけられているのだろうか。


ふと。


後ろばかり振り返り、生きていく喜びや楽しみを見つけられなかった、ここ暫くの日々から

少しだけ、先のことを考えられるような気持ちの変化を感じた。



歯車は、動き始めているのだろうか。