社内で、声をかけられた。


「gluちゃん、行ったあ?F」


「・・・はぁ?何でしたっけ??」


「やぁねえ、今日Saleよ。annexの5F。ものすごく安いわよ~」


「!!!!」


そのInternal Annouceは、見ていなかった。行く気は、無かったのだ。

それなのに。それなのに。それなのに・・・・・・・・・


会話もそこそこに、踵を返し。むんずとお財布を掴み、会場へ。


すれ違う知人は、口々に「激安」「安いよ」と口走る。

会場を目前に、私は先走り、目が血走る。






会場は熱気に包まれ、異様な空気。


F社といえば、毛皮。


ラックには、ありとあらゆるファーが並ぶ。

白いミンクのポンチョを手にとる。安い・・・・・。けど、お高い。


一例を挙げるならば

850,000.- ⇒ 158,000.- であったり

1,260,000.- ⇒ 185,000.- といったところだ。


でも、何となく心に響かなかった。重たいんだもの。


と。部屋の端に、社内の仲良し。隣のチームのPとRachelがいる。

細身のムートンを試着中。お、いいじゃない。

そう言って彼女たちの元へ近づく。


これが、本日の敗因。命取りに。

「お揃いにしようよぉ~」という、2人の巧みな話術(嘘です)にかかり

彼女たちは、ベージュ。私は、ブラウンを手にとる。¥76,650.-。



えーと、サイズ・・・・。

40,42,44しかない。36も38も、無いのだ。


PとRは,165cm↑。背が高いからいいけれど。私は、微妙に肩が落ちる。

そう思って袖を抜き、一度は、ラックに戻そうかと思ったのだが。

気づくと、ラックはもう空っぽ。後ろに人だかり。

私の手の中の獲物を、虎視眈々と狙う人の群れ。


社内随一の大物PR女史、同じフロアGのPR女史が立っており

「うーん、gluちゃんにはちょっと大きいかもしれないけど、許容範囲かな」

「そうねえ、肩が落ち気味だと、ちょっとシルエットが古く見えるけど、いいんじゃない?」

「40と言っても、細身みたいよ」


えっ、そ、そうですか・・・?汗をかき始める。


こうなるともう、手放すことが出来なくなってくる。

恐るべし、セールマジック。


コートを手に、キャッシャーへ。

はい、お買い上げ。また会社に置き去りのお洋服一枚誕生。

会社に置いたまま&外出続きだったので

月曜にお写真を撮って、載せますね。