太公望 | 雨降って、地濡れる。。(新大久保で働く社長の日記)

太公望

はじめまして。
このテーマには初の投稿です。
よろしくお願い致します。

年末に宮城谷昌光さんの「太公望」を読みました。

日本の戦国時代と中国の古代史、ローマ時代をよく読みますが
あの有名な太公望を読むのは初めてでした。

確かに「釣り」「文王」「斉」「六韜」などのイメージはありましたが、
その人物像に触れたのは初めてです。

しかし・・・
やはり難しいですね。

文字もろくに無い時代の人物であり、
後世に残る資料は太公望が生きた時代よりはるかに後のもの。
「六韜」が太公望の著書だとばっかり思っていたぐらいですから
私の知識も相当怪しい。。
そもそも太公望の名前を「呂尚」だと思ってました。
(小説の中では「呂望」が正しいのでは?ということでした)
まぁ、そもそも名前・氏名の概念が今と違う世界ですから
何ともいえませんが・・・。

もともと謎の多い人物としても有名ですが、
歴史的な資料が少ないのが原因でしょう。

そんな中でも宮城谷さんの展開はすごいです。
過去の資料は「資料」として捉え、
しっかりとした「呂望」の人物像を創りあげておいでです。
(偉そうな物言いでスミマセン)

私としては
計略・策略で敵をバッタバッタを破っていく太公望を予想していたのですが
(いい意味で)まったく裏切られました。
史実より設定された時代背景をもとに
「人」としての太公望にフォーカスされており
文王に仕えてからの話よりも
それ以前の話のボリュームが多い構成でした。

ただ、
多民族国家「斉」の建国理念は伝わったものの、
「兵法家」としての顔や「斉の建国者」としての顔
を覗いて観たかったので、少し残念な気がしますが、
大変良い作品だと思いました。

もう少し信頼できる資料があればよかったのでしょうが、
数少ない文献等で書き上げられた部分が一番感動した
「太公望」でした。

今は
「管仲」に入ってます。。