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ボーカルは、詩とか肉声とかの媒体を通すので、感情が移入されやすく、好き嫌いがはっきりするようだ。
当方は、そのようなこともなく、ちなみに、中森明菜、中本マリ、大貫妙子、何の脈略もないが、これらが好みである。Balladという点ぐらいが共通点かとの視点、やはり、なぜということを説明しにくい。声の質がいい(しなやかだ、ハスキー、優しい)などといっても、最終的には、好きだから好きという、なんとも情けない説明でしかない。
別に人生を背負って歌っているわけでもなく、芸術的でもなく、スーと聞けるものがいいことは、歌にあまり思い入れのできない凡人の悲しさだ。
今日は、ここまで。
JohnColtraneのmy favorite thingsは、「私の気に入り」。アトランティック版からビレッジバンガードアゲインまで、色々聞いてはいるが、やはり、エリックドルフィーとの共演版が特筆すべきもの。本当は内容が濃く、めちゃめちゃすごい2人の演奏でありながら、聴いていると、なぜかリラックスもの。2人の信頼のようなものが豊かな、柔らかな演奏を生み出し、聞く者に安心を生むことの典型例である。2人の演奏が長く続けられるような生涯であってほしかった。1964年、1967年、今から50年以上も前の演奏でありながら、これを超えるものがないとの確信(錯覚ではない)さえ覚えるほどである。また、innemanを聞く。
 いつのことであるか忘れたが、おそらく1973年から77年の間だと思う。音楽といえば、ジャス、初めて聞いた・レコードを買ったジョン・コルトレーン、そして、アルバート・アイラーと来て、阿部薫・山下洋輔やAEC等に興味を持っていきつつあった時に出会ったのが、ブリジット・フォンテーヌ、「ラジオのように」であった。
 この音楽世界は、確実に異質であった。抑制のきいた音、過激で、しなやかな詩、それはまさに、それまで聞いたことのない、体験したことのない世界であった。そもそも詩なるものに興味を持ったことがなかったからであるが、このように語ることができるのかと、感じ入った次第。
 40年たった今、今でもよく聞く音楽の一つであるが、全くのバックグランドミュージックとなってしまった。もう一度、確実にあの頃を振り返ってみることも必要か、と自問自答。