今回もご覧いただき有難うございます。

今回は、テニスが上手くなりたい思いが強い人ほど陥る落とし穴についてお話したいと思います。

 

私が勤めるテニススクールにも、テニスが上手くなりたいとの思いから、週に3つの違うクラスのレッスンに入っていただいている方がおられます。それ以外にもレンタルコートでレッスンのお仲間でテニスをされたりもしています。

その方のテニスへの情熱には、コーチとしてもとても頭が下がります。

しかしながら、それだけテニスをされているにもかかわらず、なかなか結果が現れているとは言えない状況になってるんです。

 

その原因の一つが、いろいろなコーチに言われたことを全て受け入れようとしていることなんです。

コーチは、それぞれ自分の考え方や支持する理論を持っている人間が多いです。かく言う私も、信念をもって自分の理論を持ってレッスンをさせていただいてます。

それを支持していただいて、ずっとレッスンを受け続けていただいている方には本当に感謝していますし、またその方々が試合に出て行かれて結果を残されていることは本当に嬉しいかぎりです。

しかしながら、コーチによっては自分自身が学生時代に行っていた打ち方やフォームをベースにレッスンを行っているコーチが山のようにいます。また、研修会などに参加してその内容のままを自分のレッスンに落とし込んでいるコーチもいます。

もちろん、研修会等に参加して今のテニスを学ぶことは悪いことだとは思いません。

しかしながら、問題なのはその研修会がどの層をターゲットに行われているかということです。

よくあるケースは、現代の、今のテニスを検証するといった内容で、学生等に向けての指導方法を学んだり、また身体の機能から入り、その部位の動きを学ぶ、いわば機能分析という指導を一般のプレーヤーに指導する方法です。

それらの多くは、大学生、高校生などの学生を対象とした内容がほとんどです。

それらの多くの人達は、ウェスタンやセミウェスタンなどの厚いグリップで、シングルスを主戦場とするテニスで強いストロークを要求されます。しかし、スクールのレッスンに来られる方は、ほぼそんな方はおられません。

それなのに、テイクバックでラケットを立てて、そこからカラダの回転を使って横振りでボールを強く叩くように、はたくようにスイングする。

そんな指導方法をとるコーチを多く見かけます。(YouTubeなどでは本当に多いです)

一般のプレーヤー、特に女性に対してそんな指導をするとどうなるかわかりますか?

一般のプレーヤーはイースタンやコンチネンタルでグリップを握っている方がほとんどです。特に、大人になってスクールに入られてテニスを始められた方は、ほぼイースタンで握られます。

そんな方々にラケットを立てるテイクバックを指導すると、ほぼ100%、振り遅れます。

その結果、ボールに対してラケットが上からカットに入り、強く当てるだけのスイングになり、ボールは常にオーバーしてしまうのです。私から言わせれば、当然の結果です。

しかも、そういう指導をしているコーチは、ボールがオーバーしていることに対して、カットに入るからスライス系の回転をしてるから、スライスだからオーバーするんです!などど、訳のわからない指導を行うのです。

なので、スライスショットを持ち球としている方が少しオーバーした時にでも、スライスだからオーバーするなどと指導するのです。事実、スライスを持ち球としている女性の方から相談を受けたことがあります。その方は手首の使い方がとてもしなやかな、綺麗なスライスを打たれる方なのですが・・。その一言ですっかり自信を無くされて、悩んで私に相談されたのです。

もちろん、ハッキリ否定させていただきました。それ以降、そのコーチのレッスンは受けずに、今は自信を取り戻していらっしゃいますが。

 

ようは、研修会で学んだり、自分の学生時代からの経験をレッスンに落とし込むのは安易にすべきではないということです。

対象が学生ならそれでいいと思います。しかしながら、一般のプレーヤー、特に大人から始められた方には絶対にすべきではないということです。

特に、大人になられてからテニスを始められた方は、学生時代からされてる方と自分を比べてしまい早く上手くなりたいと思いがちです。それはある意味、素晴らしいことだと思います。そんな気持ちからか、いろんなコーチのレッスンを受けて、言われたことを全て吸収しようとしてしまいます。しかし、そこに落とし穴があるのです。そこで学生のようなテニスが入ってしまうと、せっかくの頑張りがムダになる、アダになることが多々あります。

 

やはり大人になってから始められた方、特に女性の方は、ダブルスをメインとしたコントロールのテニス、正確にコースを狙えるテニス、またストロークよりもボレーを中心としたテニス、そう一言で言えば、大人のテニスを身に着けることを意識していただきたいと思いますし、私はおススメします。

 

皆さんにも、学生時代からテニスをされていた方も、大人のテニスについて少し考えていただければと思います。

必ず、結果になってあらわれてきますよ!!