今回もご覧いただき有難うございます。

今回は、サーブについてお話ししたいと思います。

 

サーブについても皆さんから様々なご質問をいただきます。

先日もレッスン中に、生徒さんから「もっと速いサーブを打たないと試合で勝てないですよ!って○○コーチに言われたんですけど、どうしたらいいですか?」と質問をされました。

その方は、お友達と組んで女ダブの試合にもよく出ておられる方で、そこそこの成績は残されている方なのです。

私も何度かその女性の試合は見させていただいたことがありますが、とても丁寧なテニスをされるのですが、ストロークの繋ぎ過ぎ、仕掛けるのが遅いという面があり、そこそこの成績で止まってしまっているのが現状です。

サーブについては、とてもチカラの抜けたフォームからのラケットスイングが出来ていて、綺麗なスライス回転でスピードもそんなに遅い訳ではありません。

私の方から、「速いサーブってどんなイメージをもっておられます?」とお聞きすると

相手が簡単にリターンが出来ない。振り遅れて詰まってしまうようなサーブですね!」と答えられたので

じゃあ、今のままのスライスサーブで常に相手にバックハンドを打たせるように狙ってみてください。デュースサイドからはセンターから相手のボディ側に、アドサイドからは外側を狙うのではなく、相手のボディ狙いですね!スピードを速くする必要がはありませんよ!今のスピードでいいですから」とアドバイスしました。

速く打とうとしなくていいんですか?」と聞かれたので

はい。何ならスピードを落として、スライス回転でボールを曲げてみてください!相手のボディに食い込むようなサーブです

とアドバイスして、実際にゲームを行っていただきました。

その方は、基本に忠実にスライス回転を綺麗にかけられる方なので、ゲームでもすんなりとアドバイスどおりにスライスで相手のボディに食い込むサーブを打たれてました。

 

ゲームが終わって、皆さんに集まっていただき感想をお聞きしました。

その方は、「相手のリターンがすごく打ちづらいように返されているように思えました。自分のパートナーがボレーに出れることが多かったです。」と話されました。

その方のペアの方は、「リターンがあまく返ることが多くなって、ボレーできることが多かったです。それと・・・速いサーブを打っている時より、ポーチに出ることが出来る。タイミングを取りやすかった。動きやすかったです!

と話されてました。

「今の答えにとても大切な内容が含まれていますよ」とお伝えし、説明しました。

まず、ボディに食い込むスライス回転で、相手が打ち返しにくい状況にすることでリターンミスを誘うということです。

そして、それによってあまいリターンが返ってくる。自分のパートナーがボレーで決めやすい状況を作れていることです。

さらにここが大切なポイントです!それは・・・自分のパートナーがタイミングを合わせやすい環境を作れていることです。

速いサーブを打つと、相手も合わせるだけで速いリターンが返ります。また速いサーブで自分のパートナーが動くタイミングが遅れてしまうこともあります。それらが自分のパートナーが動ける状況を作れていないということです。いかがですか?

すると

「じゃあ、速いサーブは必要ないですか?」と聞かれたので、

「速いサーブが必要でないという訳ではないのです。もし速いサーブが打てて、それを相手のボディを狙って打つという作戦もありますよね!ただ、速いサーブを打てないと勝てない!というのが間違っているということをお伝えしたいんです。

よくサーブのスピードばかりをヒューチャーする指導者がいますが、それは間違っています。大事なのはコントロールと安定感です。

そのコーチの考えはわかりませんが、試合、特に女性のダブルスはただ強く打つだけでは勝てないです。これは、サーブに限らず、ストロークでもボレーでも言えることです。もちろんミックスでもですが・・。

恐らくそのコーチは、女ダブの試合をあまり見られていないか、自分の経験から男ダブしか頭の中にないのでしょうか?

少し勉強不足ですね。現実の女ダブは、ただ速いボールを打つだけでは勝てないですよ!」とお伝えしました。

すると、「今日やった、自分のパートナーが動ける、動きやすい状況を作ってポイントを取るってことを意識すればいいんですよね!」と話されたので

そうです!ダブルスは、自分のパートナーが動けるような環境を作ることを中心とした配球と自分もチャンスが来た時には決めることが出来る。そのためには、常に相手の動き、相手のいないスペースを意識することが大切ですね。

と説明すると、「意識して練習します!」と言っていただきました。

 

いかがですか?

皆さんの中にも、上手いテニス=速いボールを打つこと って考えておられる方が多いのではないでしょうか?

それは、とても偏った考えです。上達を妨げている一つの原因かもしれません。

確かに、テニススクールなどでは強いボールを気持ちよく打つことをメインに指導したり、YouTubeなどで自分の理論を展開したりしている人もいますが、それが現実とかけ離れている場合も多々見受けられます。

それが自分に合っているか?それらを自分で判断せずに、相談できる指導者にめぐり逢えることも上達を遠回りすることを避ける方法のひとつだと思います。