ミニチュア アルストロメリア、ピンポンマム、フリージア➕映画の話
更新スピードが落ちました。
作品で使う予定のアルストロメリアをアップします。
初めて制作したものです。
次の作品で使います。
ピンポンマムは、前回の作品に使用した余りです。
こちらも初めてのフリージアは、4本制作しましたが、内3本を誤って掃除機で吸い込んでしまい、1本になってしまいました( i _ i )
よりによってあまり上手くできなかった物が残りました。
工程数が多いので、作る気が起きなくなりましたが、やはり量を増やしたいなと思い始めました。
ここからは、制作とは関係のない話です。
5月以降映画を観る時間がなくなっていましたが、また徐々に観始めました。
鑑賞した映画の上半期リストも作りたいところです。
今月観たのは、
◆2006『ブラッド・ダイヤモンド』
◆2010『CAGED 監禁』Yahoo!映画で無料配信中。世界のどこかで起きていると思われる話。
◆1930怪談『累ヶ淵』←とてもよく出来た映画です。江戸時代に有名になった話。江戸の三大怪談の1つです。残りの2つは、『四谷怪談』、『番長猫皿屋敷』。
原作となった話はより複雑です。
◆1958怪談『亡霊怪猫屋敷』←中川信夫監督。現代編×時代編をミックスした面白い作り。オチもあり。
◆1957『蜘蛛巣城』←黒澤明監督によるマクベス日本版。映画史に残る名作。三船敏郎が矢でこれでもかと撃たれるシーンで有名。師範級の人ではなく学生の弓道部員を使ったので本当に死ぬかと思ったと一悶着があった作品。
仕掛けはあるものの、死んでもおかしくない撮影なので怖がる姿は本物です。能の様式美、濃霧の中の馬も印象的でした。
◆1988『チャイルド・プレイ』←チャッキー、懐かしいですね。
夏なので、ホラーものも観ています。
『ブラッド・ダイヤモンド』は、レオナルド・ディカプリオが出演した映画で最も評価が高いと思いました。
フィクションでありながら現実世界とリンクします。
よく映画化が叶ったと驚きました。
描写がリアルです。
問題提起のテロップも効果的で、自分の普段の生活を考えさせられます。
グロテスクな表現がありますので、耐性のない方は注意が必要です。
ダイヤモンドを欲しがっている彼女と観たらダイヤモンドをあまり欲しくなくなると思われます。
日本で「ダイヤモンドは永遠の輝き」「婚約指輪は給料の3ヶ月分」のマーケティングに成功したデビアスがモデルとなっています。
人を殺したり殺されたりの惨劇、多くの不幸や欲望、利権に塗れた紛争ダイヤモンドの問題を取り上げていて、そんなダイヤで幸せを誓うのは皮肉なものです。
勿論全てのダイヤがそうではないですが、もしかしたら自分の持っているダイヤは…と考えると恐ろしいと思います。
コンフリクトフリーのダイヤモンドといっても監視機能がしっかりしていないようなので、擦り抜ける為の賄賂もありそうです…。
そう考えると日常品も何も物が買えなくなりますね。
ダイヤモンドで、宮沢賢治の小説『銀河鉄道の夜』を思い出しました。
これもデビアスです。
“ふしぎな声が、銀河 ステーション、銀河 ステーションと言 う声がしたと思うと、いきなり眼 の前が、ぱっと明るくなって、まるで億万 の蛍烏賊 の火を一ぺんに化石 させて、そらじゅうに沈 めたというぐあい、またダイアモンド会社で、ねだんがやすくならないために、わざと穫 れないふりをして、かくしておいた金剛石 を、誰 かがいきなりひっくりかえして、ばらまいたというふうに、眼 の前がさあっと明るくなって、ジョバンニは、思わず何べんも眼 をこすってしまいました。”
因みに銀座のデビアスは賃貸契約が切れ、今年6月に撤退しています。
撤退とはいえ、自社看板がなくなっただけでデビアスのダイヤを多くのハイブランドが使っていますね。
デビアスは中国市場にこれから力を入れるようです。
それと、ロシア産のダイヤが問題になっていて、不可解な事件が起きているのも記憶に新しいです。
今月も水没事故で行方不明者が多数出ました。
合成ダイヤの疑惑もありますね。
『ブラッド・ダイヤモンド』は、報道ドキュメンタリー映画の
『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』
と合わせて観るのがオススメです。
こちらはゴールドマネーに絡む場面が出てきて、この写真家は同じように金山を登り下りしながら取材をしています。
今はなきブラジルの露天掘りの金山、セラ・ペラーダ。
映画の内容ですが、鑑賞者の心に刻まれるメッセージ性の強い写真と共に、一人の写真家の生涯と地球全体に関わる人間の倫理観を問う重い内容となっていますが、ラストはサルガド自身が報われ、「何て地球と人類に偉大な財産を残した人間なのだろうと!」と感慨深いです。
『ブラッド・ダイヤモンド』に出てくるような少年兵やダイヤモンドの問題についてよく解説されていたのは、去年の4月〜6月にかけてNHK第2で放送されたカルチャーラジオです。
講師はジャーナリストの松本仁一。
朝日新聞社から著書が出ているということでバイアスが掛かってしまいそうですが、
『歴史再発見 アフリカは今 〜カオスと希望と』は、
私が視聴した歴史再発見のシリーズの中で最も興味深い回でした。
テキストも発売されていて、アマゾンから購入可。
1400年代の奴隷制度から現在に至るまで抱えているアフリカの問題がよく分かります。
第1回の放送でシエラレオネの少年兵の話が出てきます。
ネットに音声も転がっていますし、それぞれの回を細かく解説した素晴らしいブログもありましたので、ご興味ある方は是非。
制作とは関わりのない話になりましたが、物を消費する側の人間として無関係だと言って切り離すことはできない世界なので、多くの方に知っていただきたいなぁと思って書いてみました。
インスタ始めて、大分慣れてきました。
宜しくお願い致します。
画質はアメブロより良いです。