特撮!!
もう6月ですね。
そろそろ梅雨入り。
梅雨の晴れ間の夏草の香りが好きです。
今日は母の誕生日で、先程ケーキを食べながら昔の映画を一緒に鑑賞していました。
今年は、1920年代から1960年代の邦画をほぼ毎日観ていて、休みの日は3本ほど観ているので、150本位観ていると思います。
上半期の鑑賞した映画リストを作りたいです。
ここのところ、黒澤明や小津安二郎、山田洋次に影響を与えた山中貞雄の映画の良さが分かるようになってきました。
山中貞雄は、1902年生まれです。
22歳という若さで監督デビュー。
出征する27歳までの5年間に26本の映画を撮影していますが、現存するのは3作品です。
後に『七人の侍』で有名になった加東大介(このときの名前は市川莚司)や小津作品でお馴染みの原節子が出ています。
山中貞雄は、日中戦争で28歳という若さで戦病死しました。
何と惜しい。
黒澤明が「山中に追いつけ追い越せ」と言っていたそうですよ。
この時代の映画を観ていると失われてしまった美徳や心を大いに感じますが、過去の巨匠たちの礎によって名作は成り立っているのですね。
映画を観ていてよく思うことに、
手間暇かけ苦労したことが伺える手作り感のある映画、現場主義的な映画を観るのは面白いです。
今日は、分かり易い特撮の映画やドラマを挙げます。
まず、ガメラの併映作、1966年の映画『大魔神』。
デジタルリマスター版が販売されていて、私はレンタルしました。
『大魔神』は、特撮時代劇です。
3部作で、それぞれ独立した話です。
ゴジラのような雰囲気も漂っていますが、時代劇ベースです。
監督が時代劇の監督として有名な安田公義です。
『座頭市喧嘩旅』『座頭市関所破り』『座頭市鉄火旅』『座頭市・破れ!唐人剣』や眠狂四郎シリーズも監督は安田公義です。
座頭市好きなので、関連付けたくなります。
『大魔神』の1作目も座頭市シリーズでよく出演した高田美和(父は、歌う俳優高田浩吉)がメインです。
大魔神は、悪人に苦しむ民衆達を救う物語ですが、悪人には残虐な殺戮を行います。
単純明快。
悪人を成敗するために、埴輪のような石像(魔神様)が変身するシーンは、ワクワクします。
ゴジラの作曲家で有名な伊福部昭の音楽もピッタリ。
大魔神の中身、スーツアクターは、プロ野球選手でもあった橋本力です。
目だけ露出しています。
血走った目を演出するのに、撮影中は瞼を閉じなかったそうです。
橋本力は、ガメラ、兵隊やくざ、座頭市、ドラゴン怒りの鉄拳などにも出演しています。
兵隊やくざではチョイ役でした。
1作目『大魔神』、3作目『大魔神逆襲』が子供が可愛くて好みです。
無機質になりがちなCGがあまり好きではないので、手作りによる温かみと撮影の過酷さを感じる映像は見応えがありました。
大魔神も生きている感じがありありとあって。
スケールが微妙にマチマチなところも好きです。
お勧めシーンは、大魔神が屋根瓦をバリバリ破壊するシーンです。
ストレス発散には最適でした(笑)。
1956年のアメリカの映画『十戒』でチャールトン・へストン演じるモーセが、割れる海を歩くシーンを彷彿とさせるカットもあります(笑)。
撮影に挑んだ森田富士郎の苦労話はネットにも挙がっていますね。
手作り感というと、イギリスの人形劇、サンダーバードなども思い浮かびますね。
こちらも1年に1時間という枠のテレビ番組で、そのような過酷な時間配分の中で作られたものですから心底感服します。
デジタル処理をする今では考えられません。
ブルーレイで近年全話観ましたが、ミッドセンチュリーの家具や内装もお洒落で勉強になりました。
最近の人形劇では、台湾との合作で、CGと手作り感が上手いことマッチした微笑ましい番組がありました。
『サンダーボルトファンタジー』という去年MXテレビで放送していたCG人形劇で、サンダーバードやファイナルファンタジーを合わせたような雰囲気です。
人形のアナログな激しい動きにCGの派手な演出がマッチしていて臨場感がありました。
布袋劇(ほていげき、プータイシー)は、17世紀頃発祥とされる伝統芸能で、台湾で親しみのあるアクション人形劇です。
人形の衣装の中に手を入れて操作します。
パペットですね。
サンダーボルトファンタジーに出てくる人形は、スーパードルフィーのような雰囲気で、ファイナルファンタジーに出てきそうな顔つきと衣装です。
動きや口元がパカパカ開く様はサンダーバードのような感じにも見えました。
ストーリーは、ライトでよくあるタイプのものだと思われますが、人形のアナログアクションやセットとCGの組み合わせが斬新でした。
必殺技だけ、何故か中国語(?)で、男女共に同じ中年風の男性の声になるので、その辺はツボでした(笑)。
セットや小物もとても良くできていました。
パンパスグラスが光り輝く風景は本物さながら、美しく印象的でした。
次回作、2期の『生死一劍』の放送が楽しみです。
HP:
それと、人形劇というと、1979年から1982年にかけてNHK総合テレビで放送されていた『プリンプリン物語』がBSプレミアムで来月7月5日から再放送されることが決まりましたね。
まだ私は生まれていなかったので、タイムリーに観ていませんし、どのようなものなのか気になっています。
制作の方は映画も観ているのであまり進みませんが、てこずっていた壁の装飾パーツの制作が8割型終わったところです。
限界、垣根を作っていた苦手なことに敢えて挑戦しました。
まだ不十分ですがチャレンジをしたことによる達成感があります。
そろそろ写真などアップしていきたいです。