Pentangle
相変わらず疲労困憊で制作意欲がなくなっています(~_~;)
苦手な素材を使って制作中ですが、克服するには根気がいります。
時間の余裕もないのでなかなか進みませんが、ある程度のものには仕上げます。
早く次の作業に移りたいです。
今日は女性シンガーについて書こうと思います。
女性シンガーというと、比較的最近聴きに行ったコンサートではサラ・ブライトマンが圧倒的な歌声でヘロヘロになりましたよ(笑)。
ファンではないのですが、女教祖、ニューエイジの女帝といった雰囲気と歌声が脳裏に焼き付いています。
あまりの迫力にコンサート終了後、足がガクガクになり、階段で転びそうになりました。
魂を吸い取られた感じでした(笑)。
サッカーのテーマソングやオペラ座の怪人で有名ですし、記事にしている方が多いと思われますので、今回書くのはサラ・ブライトマンではないです。
Jacqui Mcsheeです。
去年7月28日、下北沢でのPentangleのライブに行きました。
来日は久々で、ボーカルのジャッキー・マクシーは73歳です。
バンド結成は1967年。
Pentangleを立ち上げたときのメンバー、イギリスのギタリストであり作曲家John Renbourn(歌声も味があって好きです)は2015年に亡くなり、ギタリストBert Janschも2011年に亡くなっています。
Bertはレッド・ツェッペリンやニール・ヤングなどにも影響を与えた偉大なギタリストです。
他のメンバーも変わっておりますので、Pentangleというより、ジャッキー目当てで聴きに来た方が多かったのではないでしょうか。
伝承トラッドをベースにジャズ、ロック、ブルース系が融合され、独自の世界感が唯一無二で、古臭くなく斬新で、格好良いです。
中でも、太古の伝聞を元にした歌が好きです。
写真はラストの曲から撮り放題でした。
レアな写真だと思われますので沢山貼り付けますね。
最前列からです。
喉が相当腫れていました。
サイン中
Pentangleの中で一番好きな曲を挙げます。
初めて聴いたとき、悲しくも美しい旋律とはこの曲のことだと思いました。
二人の姉妹が同じ男性を好きになり、海に突き落とす実際の事件を元にしたグリム童話のような恐ろしい歌詞で、悲しきというか背筋も凍る、狂える姉さまと妹の物語です。
伝承の物語。
参考:
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Twa_Sisters
http://www.atlasobscura.com/articles/how-2-sisters-and-1-murder-inspired-500-songs(詳細について書かれています)
同じ題材ですと、Bob Dylan、Tom Waitsなどの曲の方が有名かもしれませんね。
インド発祥の民族楽器、シタールやマントラのようにリフレインする“ラララ♩”が印象的でhaunting songと言われます。
長い曲です。
“Cruel Sister”
歌詞はこんな感じです。
妹は太陽のように明るく、姉は墨のように暗い。
騎士が花嫁を探しにその姉妹の元にやってきます。
騎士が恋した妹を崖から落とす姉。
妹が「自分のものは何でもあげるから助けて」と姉に救いを求めるものの助けません。
北の海が白鳥のように妹を浮かばせ流れていきます。
浜辺を歩いていた2人の吟遊詩人が遺体を発見し、彼女のあばらで琴を作り、金髪から琴の弦を作ります。
琴の音色は石のような心も溶かしたそうです。
そしてこの琴は、黒い髪の花嫁の前で、独りでに鳴り出します。
「花嫁の妹は溺れ死んだ」と憂いの音色で。
この花嫁は姉でしょうね。
姉は最後に涙を流します。
金髪と黒髪の表現の仕方が昔の差別を感じさせます。
深夜の更新なので、ホラーっぽくなってしまいましたかね^_^;