成功すること、グリットについて。 | ミニチュア制作 La Petite Fleuriste

成功すること、グリットについて。


前回更新してから、現代におけるアートについて考えていました。

先日、ブログで書いた藤田嗣治展と速水御舟展にそれぞれ2回ずつ行ってきました。

打ちのめされるような圧倒的な衝撃で心が奮い立つと共に、本物に触れたことで心が癒されました。

藤田嗣治の展示は、頭が真っ白になり、足が震えるほどの衝撃を覚えました。


1つのことを全うするために燃焼させた命…


自己の感情や思想、心象、心証を形のあるものを使い具現化させ、それによって自己実現と社会貢献を遂げた芸術家は偉大だと、ただただ感嘆します。

他者の利益や願望をも自分の幸福とする圧倒的なものがありました。


継続力、これに勝るものはないです。


今何かと話題になっている、グリット、非認知能力、心の知能指数(EQ)が頭に浮かびました。

どの分野の優れた人もこの能力が長けています。

グリットは、IQ、才能ではなく、何かをやり通す力、持続させて耐え抜く力、物事に対する情熱を指しますが、

社会的貢献、義務感を伴うときに発揮することが多いと思います。 

それと大切なのは、性に合っていて、のめり込めること、愛があるか。


それに命を投じて幸せか。

やりたくないことを持続させても幸せではありません。

本気になることによって得られる喜びやある種の快楽も必要なのかな。

自己の欲のみで実現されることもあるのでしょうが、貢献欲、使命的な動機付けは自己の存在意義を感じる要因にもなると思います。

私は利己的な自己実現のために制作をしているレベルに留まっているので、進まないのかな。

自己満足でしかなく、独りよがりなので、表現をして自己価値をつくるモチベーションは高まらない。

支えるものがない。

持続力がない(笑)。

自分の忍耐力のなさ、秀でるもののなさ、強い動機付けのなさに自分を見捨てたくなるほどです(笑)

非認知能力が発揮される強力な動機が生まれるといいな。

というより、精神力をつけるには、小さな積み重ね、習慣付け、ルーティンが大切さなのですよね。

積み重ねができるようにならなくては。

好きなことをしているのだから尚更、自分の人生に真摯に向き合わなくては。



と、あまりにも自分自身の人生について考えさせられる展示でした。

グリットを測るテスト(グリットスケール)もネットにあったと思うので気になる方は是非。

絵に関してはまた別の機会に書けるといいです。


とにかく歴史に名を残す芸術は素晴らしい!


今の世の中は、何かと権威者にステマをしてもらい、権威づけることによってブームを作り出し、人々を誘導し、その誘導された人々も発信側として参加者になる風潮があると思います。

本質だと判断する材料も作為的に曲げられていたりすることもあり、余計な猜疑心が生まれてしまいます。

でもステマであれなんであれ、素晴らしいものは素晴らしいはずで…、ややこしいですね。


制作の記録として写真を載せようと思っていましたが、どうも立ち止まってあれやこれや考えているので、それを書いてから進みたいと思います。

今制作中の作品のタイトルはもう付けているので、その説明とその関連として子供の頃の回顧もしたいです。



書いていたら長くなってきましたが、今日は藤田嗣治の記事を書いて思い出したモンマルトル周辺の現在の状況の動画も載せたいと思って書いています。

1910年代、モンマルトルの地価はエコール・ド・パリなどの集団の成功により上がり、芸術家たちが安くて自由なモンパルナスに移っていきます。

参考: http://www.mmm-ginza.org/museum/special/backnumber/0705/special03-03.html


さて、YouTubeから引っ張ってきた動画です。


植民地の逆襲 旧植民地の移民に埋め尽くされるフランス

https://youtu.be/bhuUINSq6CQ


ビックリしました!


とてもセンシティブな問題なので、視点を変えるだけでどちらの立場にもなりえますが、恐ろしいです。

どの国でもグローバル化が進むのと同時に反グローバルの意識が広がり、深まっているので、今後ギリシャの比にならないほどの混乱が起きるのではないかと心配しています。


フランスでは6ヶ月先に大統領選があります。

ユーロを離脱する国が増え、ユーロが崩壊するのではないかと考えることがあります。

イタリアでは、12月4日に憲法改正の是非を問う国民投票も反対派が上回り、レンツィ首相が辞意を表明しました。

元コメディアンのペッペ・グリッロが率いる「五つ星運動」が政権の座について、EU離脱に関する国民投票を実施するのではないかと懸念する人も多く出てきているようです。

イタリアが離脱したら、どうなるのでしょう。

イタリアはEUの創設メンバー6カ国の1つ。

英国の場合は、自国通貨を保持しているのに対し、イタリアの通貨ははユーロのみです。

こりゃ大変。

今ではイタリアの多数の人が通貨ユーロを恐慌のような不況と結びつけていて、EUは海岸に到着する難民を救済する策や支援をしないものだから、より不満が蓄積されているようです。

エリート&エスタブリッシュメントが1%ほどなのだから、その他の人々の蓄積された不満のエネルギーは凄まじいです。


ドイツも来年9月に議会選挙があるのだから、深刻な流れですね。

アメリカの大統領選においても反グローバリズムの流れだとする報道が多くあったけれど、

最近はアメリカにおいてこういう意見の方が見受けられます。


US Yahoo!でのコメント引用

Quetion:

Is POS Trump going to sell the country to Japan, China or Saudi Arabia?

Answer:

Whichever benefits Trump the most.


気になるニュースがあると、他の国ではどう報道されているのか見てみることがあります。

印象操作に気が付かないこともありますが、当事者と第三者では大きく異なっていることが多いので。

今後どうなっていくのでしょうね。


タイトルと関係のない話題を持ち出しましたが、関心があるので書きました。

藤田嗣治ではないけれど、振り回されるようなので、社会を遮断したくなることがあります。

そうでもしないと人生は短いので、やりたいことを続けるには困難な気がします。

グリット力も損なわれる…。

最近の関心事についてまだ書きたいことがありますが、長いのでまたの機会にします。