ピサ 1
プリンは大分よくなりました!
心配してくださった方、ありがとうございました!
写真を整理しているので、今日も旅関連のことを書きます。
斜塔の町として有名なピサです。
ガリレオ・ガリレイの
大小二つの玉を落下させ、落下時間が物体の質量に依存しないという“落体の法則”
はピサの斜塔で証明したとされていますね。
地面に落ちた音が一つだったと言われています。
アリストテレスの間違いを晒してしまう発見となったわけですが、
本当にこの実験をここで行ったかは明らかではないと何かで読みました。
振り子の等時性の発見もピサのドゥオーモ(ブロンズのランプ)で
あったとされていますが、嘘みたいです。
フィレンツェ出身のガリレオはピサ大学で医学を学んだそうなので、
もしかしたらそこから来ているのかもしれません。
因みにピサ大学はイタリア有数の科学と数学の伝統を誇る大学です。
ピサといえば地中海の大海運国としてジェノヴァやヴェネツィアなどと
覇権を競っていた町です。
十字軍時代には東方貿易で栄えたそうですが、
結局はフィレンツェ大公国の支配下に置かれてしまいます。
それ以外の歴史は知りません。

このピサの斜塔は地盤沈下で毎年傾斜し続けています。
あまり知られていないようですが、
ピサの斜塔は、ドゥオーモの鐘楼として、建築されているように教会なのです。
夏の空と芝生に映える白大理石を使ったこの斜塔は、
ボナンノ・ピサーノによって造られたもので、
ピサ・ロマネスク様式の最高傑作と謳われています。
元々傾くよう造られたのではなく、地盤の緩さで傾いてしまったそうです。
鐘による音響効果で地盤に影響が出るとのことで、今は鐘は鳴らしていません。
勿論撮りました、名物になっている写真を(笑
他ウェブ上の写真集に載せたので目は隠していますが・・・。
2001年に工事が終わっているので、勿論上りました。
予約はなくても大丈夫です。
受付をしたあと、決められた時間に集合し、上ります。
ここは入り口のドアです。
中には入れなかったと思います。
北と南で高さは70cmの差があります。
上り坂になったり下り坂になったりを繰り返しながら、
螺旋階段のように約295段グルグル上っていくので、
三半規管が麻痺し、平衡感覚が失われ、酔いました・・・。

柱列の並ぶ白大理石の伽藍がとても美しかったです。
頂上へ辿り着いた頃には、気持ち悪くてグッタリしていました(苦笑
グラグラしつつも、風が心地よかったのを覚えています。
ピサの斜塔は、最も傾いた塔とされていましたが、
昨年、ドイツにある教会の尖塔の方が傾いていると発覚し、
ギネスが書き換えられてしまいました。
ちょっと残念です。
少し調べてみました。
ピサの斜塔が高さ55mの傾度3.97度に対し、
この教会は高さ25.7mの傾度5.07度だそうです。
教会は簡素な作りで高さも半分以下なのですね。
裏の美術館から撮ってみたものです。

傾いているのがすごくよく分かります。
それと、支えている棒のようなものが見えますね。
ピサの斜塔だけで今回終わりましたが、
次回は、ドゥオーモ、バッティステロ(洗礼堂)、カポサント(納骨堂)の
写真を載せていきます。