感動した彫刻
訪問ありがとうございます
流し読みでも、あなたの貴重な時間を割いていただいたことには
変わりありませんので、とても嬉しいです。
今日は、私の大好きな彫刻について書きます
日本ではあまり知られていない彫刻家です。
実際に見て、とても感銘を受けました
その彫刻はローマのボルゲーゼ美術館にあります
ここに行く数日前訪れたバルベリーニ宮
(国立古典絵画館、ベルニーニの建築作品)で館員に
話し掛けられたのですが、その方は、以前10年程ボルゲーゼで働いていたそうで、
仕事中なのにボルゲーゼの素晴らしさを熱く語り、そしてバルベリーニ宮にある絵、
一枚一枚解説してくださいました。コーヒーまで御馳走になりました
そういう経緯もあって、ボルゲーゼには並々ならぬ期待を抱いてました
ボルゲーゼ美術館は、枢機卿且つ芸術家のパトロンである
シピオーネ・ボルゲーゼが建てました。
素晴らしいコレクションの数々にナポレオンが手を出したほどです。
ここは完全予約制です。
2時間毎の入場で、人数に制限を設けています。
これが外観です。

この美術館は広大なボルゲーゼ公園の中にあります。
朝はマラソンしている人がたま~にいるくらいで人は殆どいないです。
ローマを訪れたときは、たまたま文化週間で館料がタダの美術館が多かったです。
ticketeriaで予約した日は月曜日で、普段休館日なのですが、
文化週間ということもあって、休館日ではないのかと思いました。
不安なので、再度問い合わせたら休館ではないとのこと。
ところが~~~~~やはり閉まってました!
予約をして訪れた人は、皆文句を言って騒ぎになっていたので
館内からスタッフが出てきて、一階だけ開けてくださいました
電気は付けず、15分間のみ。
そんな中でも、私はとても感動し、次来るときのために、ターゲットを絞りました。
予約して遙々日本から来たというのに、あっという間で、
私は館員にもっと見たいと訴えたのですが、
鼻の先であしらわれ、周りの人達に慰められました
幸運なことにローマは約一か月先の最終日にも訪れる予定だったので、
その日に空きがあることを祈り、
苦情+再予約でメールしましたが、見事に何度も何度も何度もスルーされました。
しつこく思われたのか、暴言を吐かれたり、、、。
違う名前で漸く予約を取ることができました。
そして、堪能したボルゲーゼ美術館
私の目当ての一つ、ベルニーニの“アポロとダフネ”
VIPしか撮影が認められていなかったので、写真が撮れませんでした。
公式っぽい写真を載せます。
アポロはエロスから弓矢で射られ、ダフネに恋をします
アポロからの求愛から逃れるためにダフネは、
河の神に自分の姿を変えてくれるよう頼みます。
この作品は、アポロが追いつき、
手が届くところで月桂樹に変えられてしまった瞬間を捉えた作品です。
アポロのハッと驚き、悲しみかけた顔。
風が吹き、時が止まったかのようです。
見てください、この繊細さ。
葉や枝は折れそうなくらい細かく、奥行きもあります。
指の先から月桂樹に変わっていき、足までも変わりつつあります。
写真ではなんでこうなのってくらい実物は本当に素晴らしく、
私はその場に張り付いてしまいました。
以下の写真も、海外サイトから拾ってきました。
余談ですが、これはベルニーニが24歳から彫り始め、26歳の頃に完成した作品です。
勿論、この間に他の作品『ダヴィデ』や『プルトンとプロセルピナ』なども作成しています。
今度、ベルニーニのその他の作品について書きます
それと『プルトンとプロセルピナ』などの写真を載せます