世界遺産アルベロベッロ 2
青空の中にポツポツと浮かんでいた積雲は、勢力を伸ばし、
あっという間に青空が、灰色に塗り潰されてしまいました
まるでオセロで圧勝かと思っていたところ、急に形勢逆転されたかのように・・・。
積乱雲も出現し、雨が降らないか心配しつつ、トゥルッリが見たくて足を速めました。
三日間に一度は多かれ少なかれ、雨が降っていたのです
※カプリ島でビデオカメラを水没させたので、以下の写真は写メです。
道はイタリアでは珍しく、細い路地まで綺麗に舗装され、
街路樹も植えられていてゴミ一つ落ちていないくらいでした
サンティメディチ教会が直ぐに見えました
教会内は特筆すべきものはありませんでした。
トゥルッリがポツンポツンと見えてきて、
この後、直ぐにモデルルームのようなトゥルッリの中へ入りました。
とても涼しく、空気も澄んでいて、当時の人々の知恵を感じました。
貴重な水を得るために、屋根を伝って地下に作られた井戸に
雨水が貯められるようになっています。
家と家とがひとつの外壁で繋がっていて、
壁は1m以上もあり、日差しの強い夏や極寒の冬にも耐えられる造り。
とはいえ、冬は寒そう・・・
観光客ターゲットのトゥルッリホテルに泊まってみたいものです。
私達が目指したのは、観光地化されたモンティ地区と、
日常生活が伺えるアイア・ピッコラ地区。
まずは、モンティ地区へ向かいます。
午前中は、出稼ぎの人たちのワゴンが所狭しと並んでいました。
歩いていると「チーナチーナ」「ニーハオニーハオ」と声を掛けてくる集団が居ました。
※チーナ=中国人
あまりにも騒がしくしつこくからかってくるので、
思わず、「ジャッポネーゼ!!」と大きな声を張り上げてしまい、
“シーン・・・”
空気が凍りつきました・・・
そして到着。
15世紀から17世紀にかけてこの土地に移住してきた貧しい農民達が作ったこの町。
1000軒以上のトゥルッリが建ち並びます。
一歩その中に足を踏み入れれば、メルヘンな世界が広がっていて、
私達ははしゃぎました
シエスタということもあって、人が殆どいません。
観光客と出くわすことも殆どありませんでした。
こんな空いている道を歩いていると、土産屋の客引きのスタッフが
ひょっこり顔を出し、待ちかまえています。
日本語がペラペラの人も少なくなく、店にも日本語が貼られていることも
多かったです。
このミッシェル通りはポストカードにもなっていて、
「自分のお店がポストカードになるって嬉しいだろうね」と話してました。
トゥルッリの屋根に書かれたものは、キリストや魔法のシンボル
魔除けの意味もあるそうですが、世界遺産に登録されてから書かれたものです。
右のハートは、マリアの心臓、真ん中は十字架、左は三日月。
そして、市民の住むアイア・ピッコラ地区へ向かうのでした