世界遺産アルベロベッロ 1
今日は、フト見た雑誌に感化され・・・アルベロベッロについて
インスピレーションが湧いたということで、制作と関係があるということにします。
去年のイタリア旅行27日目に訪れた都市です。
“アルベロベッロ”なんて、おかしな響きですが、イタリア語で“美しい木”という意味です。
時代背景は分りませんが、ここには
確かに、ヤシの木や南国を感じさせる木、何故か松もありました。
※追記。 昔、“戦いの木の森”と呼ばれていたことに由来するそうです。
アルベロベッロには、トゥルッリと呼ばれる家々が建ち並んでいます。

平たい石を積んで、石灰を塗った円錐型の屋根のトゥルッリは、
面白い構造をしています。
税金を徴収されないために、家の天辺にある蓋を外すと、
簡単に家を壊せるんだそうです
ただ、それはどこまで本当かわかりません。
蓋が取り去られているのに、壊れていないものがありました。
さて、説明だけでは、つまらないと思うので・・・・
その日は、朝から変わった人に出くわしました。
毎日沢山の人達に声を掛けられますが、
南に似付かわないピシッとしたブランドもののスーツを身にまとった人が
「アナナタチハ 日本人デスカ?」と急に喋り掛けてきたので、
一瞬驚きました。
さよならやこんにちは、ありがとうを言える人は沢山いても、
主語がついた疑問文で喋りかけられることは稀でした。
言いたがりの人が多く、通じるや否や満足して立ち去る人が
殆どですが、彼は、駅まで案内してきました。
私達は、地図を持っているし、頭にも入ってましたが、
好意に応じて案内されました。
バーリからアルベロまでボロボロの私鉄sud-est線で1時間50分くらいです
電車の中は空いていて、途中、品のない男女の若者6人組が去った後は、
車内は私と友達二人きりでした。
どうも南にいくにつれて、品がなくなっていき、犯罪にでくわす機会が増え、
危ない目に多々遭いました
友達と車窓からの景色を楽しんでいると、一人の男の人が入ってきて、
私達は嫌な予感(好意的に話しかけてくるという予感)がし、顔を見合わせました
予感が的中し、ガラガラの車両なのに、何故か私達の目の前に座ってきました
気まずい雰囲気でした。
話し掛けてくるなと思っていたら案の定・・・。
友達がこの異様な光景を撮りました
・・・。
英語は全くできない人で、ペラペラとイタリア語で喋り掛けてきました。
日本に10日間来たことがあるそうで、いかに日本が素晴らしいかという話、
ドイツやギリシャ旅行の話もしてきました。
感じの良い人でしたが落ち着けなかったです…
友達は、こういうときは会話に参加せず私に任せるので、
早くアルベロベッロに着かないか私はそわそわしてました。
レストランで働いているらしく、来ないか誘われましたが、勿論断りました。
お金を使わせようとしているのか結局意図は分りませんでした。
そうこうしているうちに彼は下車し、私達は再び車窓からの景色を楽しみました。
畑の中にあるトゥルッリは、アルベロベッロの集落では見ることのない古いものです。
そして、到着
運転手が、
「Buongiorno(こんにちは)!Buon Viaggio(良い旅を) ! 」
と声を掛けてきました。
挨拶を交わし、
私達はワクワクしながら、集落へ向かいました