写真が好き2 | ミニチュア制作 La Petite Fleuriste

写真が好き2

続けて書きます。

残虐ではないもので記憶に新しいフォトジャーナリストの写真は、
ブラジルのサンパウロで
430人の子供が生活する児童福祉施設を撮影したものですカメラ
放棄した親が連れてきたり、
通りに捨てられていたところを保護されたり、、、
施設に子供が増えていきます。

baby

(すみません、曲ったまま撮影してしまいました・・・)

赤ちゃんとビルとの対照的な構図です。
赤ちゃん達のこれから置かれる立場や将来を考えさせられます。
これから味わう苦悩や呻吟、孤独…
何も知らずに、無邪気にハイハイしている背後には、
どす黒く冷たい世の中が大洋の如く果てしなく広がっているようです。
この赤ちゃんの環境を作った私達への忠告にも思える一枚です。

ブラジルも生活の格差がとんでもなく大きいですね。
潰れかけた家々が集まる街の隣に豪邸があったり…。
アメリカのNYのある州みたいですね。
ユダヤ系の上流階級が集まる街の隣にラティーノ系の貧しく社会的にも
下層な人々の街があるというような…

ブラジルに住んでいた高校の友達やブラジル人に色々聞いた事を
重ねてしまう写真でした。
 
フォトジャーナリストの命をかけて収める写真は、
とても壮絶な光景が多いです。

私は『DAYSJAPAN』という雑誌を図書館でよく読んでいました。

その中には、メッセージ性の強い写真が掲載されてます。
家族にあげるパンを買いに行く途中に片脚を爆破され、
悶える少年とそれを見て叫ぶ大人・・・
そういった写真です。 

『児童労働』をテーマにした号も印象強く、脳裏に焼き付いています。

2億4600万人の子供たちが危険な環境下で児童労働に従事しています。
18歳未満の子供が危険な環境や不公平な状況下で働かされることを
「児童労働」というのですが、
世界の子供の6人に1人は児童労働を強いられているそうです。
調査方法は分りませんが、
年間1万2000人以上の少女達がインドに売られているとの記事もありました。
名誉殺人などの話になりそうなので、これ以上の話は避けますが、
ヴィトンなどのブランドバッグも児童労働で作られているケースが沢山ありますカバン
換気もよくされない環境で、動物の皮なめす・・・
ルイ・ヴィトン
賃金数円。
その写真を秘密で見せてもらったことがあります。
ショッキングでした。
昔、日本でもNIKEのシューズや野球のボールを作る少年(どこの国か失念)の
写真が問題になりましたね。

 

将来の方向性が変わったので、あまりその雑誌は読まなくなり、
最近はジャーナリズムから離れた写真をよく見ます。

去年見たものでは、伊藤義彦の『パトローネ』シリーズが気に入りました。
72コマの写真フィルムを並べた作品です。
斬新且つ哀愁漂う素敵な作品で、心打たれました
キラキラこの写真にはメッセージ性は感じ取れませんでしたが、
”流れ”や”時間”を強く感じました。
見て美しい写真です。

近々また、美術館に行こうと思いますキラキラ