ナルト大好き外国人
前回の話の続きです
異国の土地で、
これから親しげに話そうとしてくる人は、
直感でわかります
友達と、「あの人たち絶対近づいてくるよ」
などとよく話してました。
シラクーサからパレルモへの帰りのバスでは、
バンドマンのチュニジア人二人組に、目を付けられました
気づくと私達の輪の中に入っていました
恰も以前からの知り合いのように、溶け込んでました・・・
友達は、外人も英語も嫌いな上、寝たかったので、
私が4時間近くずっと彼らと話してました。
フレンドリー且つとっても面白い二人で、笑いが絶えませんでしたが、
喋りすぎて頭が痛くなりました・・・
チュニジア人二人組は、友達のライブを観にイタリアに来たついでに
知人のいるシラクーサを訪れたそうです。
日本好きの所謂オタクに属するような感じでしょうか。
そのうち日本に行くつもりだそうですが、往復で16万円かかるらしいです
因みに、日本からイタリアへは、格安チケットで58,000円。
税金含めて9万円前後でした。
それを考えると高いです
彼らは、日本のことを良く知ってました
ホストや、渋谷のクレイジーな人たち・・・。
友達の彼女が日本に住みたいと憧れをもっていて、
日本人と結婚したいと言ってるだとか、
カナダ人の友達は、日本人は社交的じゃないし、
何か喋ると逃げるなんて言っていただとか、
そういう話を色々してきました。
私は社交的だと喜んでいました・・・。
グーグルの検索に引っかかってしまうので、
あまり単語は書けませんが、オタク系の
日本語も沢山知ってました
二人とも漫画『ナルト』が好きで、
漫画の中でよく「だよな」「だねー」「ってばよぉ」
って言ってるけど、どういう
意味なのか面白おかしく聞かれ、ニュアンスを伝えるのに、一苦労。
「だよな」「だねー」「ってばよぉ」の発音が良すぎて笑えました
それから、私の日本語講座が始まりました
「YOU ARE BEAUTIFUL」
はなんて言うのか、
「YOU ARE NOT BEAUTIFUL」
はなんて言うのか・・・
これは失礼ですね
こんな調子で暫く・・・
二人組の一人は、イザックという名前で、
それは、アラビア語か何かで(失念)、「花の開花」
という意味だそうです。
綺麗な名前ですね
彼は、複雑なバックグラウンドを持っていて(チュニジア人にありがちでしょうか)、
4,5ヶ国語喋るらしいです。
日本語を覚えるのも早かったです
私が疲れて寝ようとすると、
「邪魔してごめんなさい」「話しかけてごめんなさい」
などと寝かせてくれませんでした。
ディナーに誘われましたが、友達もいるし、
夜遅くなるし、予定あるし、疲れているしで断りました。
記念にと写真を撮りたがっていたので、
一緒に撮り、彼らのCDを貰いました
異国の土地に行くと、アイデンティティや愛国心について
考えさせられます。
勿論、純粋に一緒に楽しみたいという気持ちが一番ですが、
不親切にしたくなくて、必要以上のことをしてしまったりします。
それにしても、ナルト好きな外国人って多いですね!
私は帰国してから、読んでみましたが、
意外と面白かったです。
マテーラにナルトTシャツがあったり、
リド島にもガチャガチャがあったりしました・・・。
他にもハム太郎、ドラゴンボール、キティちゃんなどが・・・
現地のテレビでも、アニメは一日中やっていて、
MTVでも幽々白書が放送されていました。
幽々白書は、小学生のころ、大好きでした。
下敷きなどのグッズも持っている子が多かったです。
それから、いつの時代かわからないアニメまで
放映されてました・・・。
イタリアにもアニメが普及しているのですね。
これは、なんというアニメでしょう・・・。
道でコスプレを見たときは、少し感動しました(笑)。