ミケランジェロ@フィレンツェ 2 | ミニチュア制作 La Petite Fleuriste

ミケランジェロ@フィレンツェ 2

去年訪れたときは、

アカデミア美術館は、撮影禁止だったので、

購入した絵葉書(スキャナ故障の為撮影)や海外サイトなどから

写真はアップします画像ボタン

著作権などについては、メールいただければ該当の写真は

外させていただきます禁止

 

アカデミア美術館には、

ミケランジェロの未完のピエタも通路に並んでいますが、

メインは、勿論ダヴィデ像で、一番目につく場所に飾られています。


以下、全てクリックで拡大します。


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ダヴィデ像は、

ダヴィデがゴリアテ岩石を投げつけようと狙いを

定めている場面だということは言わずもがなですが、

本物を見る前まで、緊迫したというより優雅で落ち着いた

印象がありました。

小学校のときに、教科書で見た印象です本

それよりも、恥ずかしいと真っ先に思ったものです・・・ハートブレイク


ミケランジェロに限らず、角度や照明によって

表情や雰囲気なども違って見えることがよくあります。

それは、微妙な違いであったり、そうではなかったり・・・。

確かに正面から見ると、横顔ということもありますが、

右側から見るより険しい表情の中にも優雅さがあるような・・・。


ダヴィデ像は、 

下からみるように作られたと言われていますが、

それでも、バランスが悪いように思えますビックリマーク

強調したい部分を大きくしたこともあるのかもしれません。

これくらい真下から見ると良いと思います。

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いや、これは真下過ぎますね。


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これくらいでしょうか。


イタリアに行ったのは、10か月も前のことなので、

汚いメモ書きと記憶を辿って書いていきます筆 

 

とにかく、この作品は、

筋、筋肉、血管、骨、肉感、喉仏、鎖骨・・・

力強くも細かいビックリマーク

 

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臆することなく、静かに闘志を燃やす姿は、

美しいです。

 

正面を見ると、ゴリアテが遠そうな雰囲気がしました。

ぐる~っと回って観察することにしましたひらめき電球


 

向かって左側を見ると、

首が不自然に太くて長いのが目につきます目

髪の毛の量が多く、後ろ毛が首の付け根まできているため、

頭がより一層大きく見えます。

また、手の筋と筋肉を強調したかったためか、

身体と比べて手がとても大きいです。

そのバランスに疑問持つ方が多いと思います。

すみません、写真からは分らないですね・・・ダウン


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向かって右側から見ると、

頭の大きさは然程気にならず、

表情表現に重きを置いているように見受けられます。

眉間に皺を寄せて、口角にも緊張が走り、

遠くを見つける険しい表情・・・メラメラ

石を持った右手の先までにもピリピリとした

緊張が走っているように感じました。


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タモリが出ていた番組『トリビアの泉』でもやってましたが、

ダヴィデ像の瞳部分は、他に例を見ないハート型で彫られていますハートハート

 

そして、後ろ側

型のラインから、背中のラインが美しい!

肉感も素晴らしい!

残念ですが、それがよくわかる写真が見当たりませんでした。


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モリモリ。
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角度によってしなやかに見えます。


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ダヴィデ像で今回終わってしまいました・・・汗


芸術は、見る者に感性を問う・・・


それは、どんな作品にも共通しています。


日本の美術は、西洋のものよりそれが謙虚に出ています。


日本美術、特に日本画には、余白が多く、故に余白の美について、

よくテーマにされます。

描いた人と鑑賞する人と一体となって感じるところに日本の芸術があり、

その一体感は余白によって成されるところが多いと私は思います。

観た者の感性や教養を問う高尚さ。

和歌や俳句は最たるもので、できるだけ言葉を削って

表現して、後は余韻として読む人に想像してもらいます。

受ける側に参加してもらうのです。

西洋の美術は、我が強く、参加する隙がないものが殆どだと思います。


ミケランジェロのダヴィデは、彼自身の表現したいことが、

これでもかというくらい表現されているように感じます。

そういった圧倒されるような参加拒絶型の芸術も好きですドキドキ


私は、観察力もあまりありませんし、語彙力も然りです。

ミケランジェロのように分り易い芸術も捉え方がおかしいかもしれません。

とは言え、私が感じた範囲内でまたブログに書いていこうと思います。


粘土の作品が完成したので、明日は

写真を撮ることができるのであれば、アップします。