バリ島旅行記23話です。
バリ島⇒香港行きの飛行機が乱気流に巻き込まれて、死ぬ思いをした。
ようやく落ち着いた矢先、飛行機がバリ島に戻ってることに旦那が気付きまして…モニターで確認すると、確かに飛行機がUターンしてバリ島に戻ってるじゃありませんか
まさか。ほんとにバリ島にもどる気!?
相変わらず隣でビニールおばさんがCAに「腰が痛い」と訴えてる。
彼女らの会話をカットインしてCAに「もしかしてこの飛行機、バリ島に戻ってますか?」と尋ねると
答えは「Yes」
マジかーーー
理由は「怪我人が出たから」だそうです。
バリ島へ戻る1時間半の間、「怪我人なんて嘘かもしれない。本当は故障なんじゃないか?」と疑心暗鬼になってしつこく震えていた私。
その度に旦那は
「故障だったら、バリには戻らないでこの辺りに緊急着陸するはず。乱気流で飛行機が落ちたなんて聞いたことない」
と常に冷静だった。
途中、どうしてもトイレが我慢できなくなって席を立つと、CAに
「トイレは素早く行ってください。席に戻ったらすぐシートベルトしてください」
そんなこと言われたらもうトイレも恐怖でしかないじゃんか
ふと後方の席を見ると天井にところどころ丸い穴が開いている。人が宙に浮いた時に頭が天井にぶつかり空いたものだった。私はまた震える。
ちなみにどこかに飛んでいったポーチは前の席の中国人の手元にあったらしく、彼女が通路にポイっと捨てたので、無事手元に戻りました。
そしてバリ島アゲイン。
嘘。嘘だと言って。「死ぬよりマシ」だけど。
ゲートに到着すると、救急隊が続々と機内に入ってきた。空港には救急車も数台止まっていた。
怪我がない人たちは元々の搭乗口で待たされる。この時、朝の4時半。
その後、1時間くらい待っただろうか。担当者らしきインドネシア人が窓口に立つ。すると、中国人が一斉にその担当者に詰め寄る。
怒号の嵐。中国人はこういう時に本当に強い。
もちろん列なんて作らずに担当者をぐるり取り囲んで、あっちから・・・こっちから文句を言う。
担当者が子供がいるファミリーを優先にすると
「なぜファミリーを優先するのか。困ってるのは全員だ。平等に対応しろ」
とか言っちゃう。この状況で何が平等なのか逆に訊きたいw
「本日のフライトは欠航になりました。」
というアナウンスが流れた。
この時、朝6時。
け、欠航?機体に問題がないのになぜ飛ばない?
私も何度かその輪に入るけれど、もうぜーーんぜん。中国人に弾き飛ばされて後回しにされる。
香港エアの担当者はその後も増えることなくなんとたった1人で対応してた。1対200人って。
あゝ。
いつこの戦いは終わるのかなぁ。
つづく