先週末に近所で一戸建てのオークション(競売)があったので、野次馬として見物してきました。最近のパースにおける不動産販売はなぜか”セリ”にかけて販売するオークションが増えていますが、その方が高く売れるのが理由でしょうね。

 

 

その家は敷地の広さが845平方メートル(約256坪)でプール付きではありますが、4LDKで築62年のごく普通の古い家です。私と家内はこれまでの付近の不動産販売価格から1億2千万円くらいでの落札と察しましたが、競り落ちた価格はなんと1億6千7百万円と我々の予想を大きく上回りました。(計算を簡単にするために1ドルを百円で計算しました)

 

(競売見物に集まった多くの人、ほとんどは野次馬で実際に競売に参加するのは数人です)

 

コロナ禍でオーストラリアを含めて世界的に不景気なのですが、オーストラリアの不動産業界だけは好景気で、不動産価格の高騰とともに住宅の建設ブームが起きているのです。これは政府の景気刺激策として不動産建設に補助金を出しているのが主な理由ですが、それにしてもこのコロナ禍での不思議な現象だと思います。

 

ということで、この家のオーナーは高く売れて幸せでしょう。オーナーは高齢者のようだったので、おそらく売れたお金でより小さな家を購入し、そこで残ったお金でリタイア生活をおくるのでしょう。高齢になって子供が家を出ると、世話が大変な大きな家から小さな家に移る人が多いのですが、これをDownsizing(ダウンサイジング)と言ってここでは普通に行われていることです。

 

ただ、不動産価格の上昇はこのオーナーが思っている小さな家も同じなので、、、

 

 

高望みすると、こんなふうにリタイア生活を楽しむための資金が残らない結果になるので注意が必要です。