オーストラリアと中国との関係が悪化しています。
発端はオーストラリアの首相、スコット・モリソンさんが中国に、武漢で始まった新型コロナ騒動の説明・解明を要求したことからです。このオーストラリアの要求に対して、中国は経済的に反発をしているのです。
つまり、オーストラリアから中国への輸出品目に対して、輸入禁止、関税引き上げなどを行い、事実上輸出ができなくしているのです。具体的な品目は、牛肉、大麦、砂糖、ロブスター、石炭、ワインなどで、農業と地下資源が主産業であるオーストラリアにとっては死活問題なのです。
今や、オーストラリアの一番の輸出相手国は中国で総輸出額の約40%を占めています。10年ほど前までは日本が一位だったのですが、中国経済の発展とともに地位が逆転したのです。ちなみに日本は現在2位で輸出総額の約15%を占めています。
オーストラリアは今のところこの中国の”嫌がらせ”に対し強行な姿勢を保持していますが、経済界は苦慮していることでしょう。何しろ、今やオーストラリアでは、中国なしでの経済は考えられないのではと思います。中国もそれをよくわかっているはずです。
この漫画は、先週の西豪州地元新聞に掲載されたAlstonさんの政治漫画ですが、大国の中国とオーストラリア(モリソン首相)の関係を表しているのです。いくらモリソン首相が強がっても、いまや完全に中国に取り込まれているオーストラリアは、中国にさからうことはできない、ということでしょうか。