西豪州のミルク製造会社 Brownesは西豪州最大のミルク会社であり、約150年の歴史がある老舗です。この会社が中国の会社に買収されたというニュースが先週発表されました。今後は地元へのミルクの供給とともに、中国への輸出が増大することが予想されます。
このような中国からの、農場、企業、不動産などへの投資がこのところ増えています。中国系住民の数も増えており2016年時点ではオーストラリア人口の約5.6%にあたる約120万人が住んでいます。私の近所にも中国系と思われる家族が増えています。ここに引っ越してきた25年前には近所に中国系は一家族しかいませんでしたが、今は三家族に増えています。
オーストラリアは内外から中国系に侵略されつつあるのではないか、と危惧しているオージーもいるのではと思い、それを漫画にしてみました。
実は、この漫画のアイデアは過去の漫画のパクリで、その原画はこれです。
これはオーストラリアで1942年に描かれた政治漫画です。日本がトラに見立てられ、虎視眈々とオーストラリア侵略を狙っている様子を描いています。日本は太平洋戦争中にオーストラリア北部のダーウィンやブルームなどの町に空爆をしており、その空爆の数は1942年から1943年にかけて100回ほどもあり、当時の日本に対する恐怖心の強さがこの漫画に現れています。
中国系のオーストラリア進出は、資本や人民による平和的なものであり、オーストラリアは多民族国家なので他国からの投資や移民は歓迎で反対する人は少ない、というのが実情かもしれません。