先日近所の図書館でなにげなく新聞を読んでいたらこの全面広告が目に入りました。




これは三菱重工がオーストラリアに潜水艦を売るための広告で「オーストラリアの安全のために技術を共有しましょう」と言っています。
この広告は4月16日(土)に、東部のシドニーやメルボルンでよく読まれていると思われる、The Weekend Australiaという新聞に掲載されています。タンブル首相が潜水艦の発注先を発表した4月26日の約10日前です。
防衛用の潜水艦は政府間の契約だと思うのですが、このように民間企業が広告を出しているのを見て少し驚いた次第です。

この新聞広告のかいもなく、潜水艦の発注先はみなさんご存知のように、フランスに決まり、日本とドイツは除外されました。



発注先が発表された翌日、地元パースの新聞に載った漫画がこれです。
 左の軍人:フランス式の潜水艦の名前もいいんじゃない
(発音は知りませんが、船名はフランス語のようです)
 右の軍人:フランス式のユニフォームも悪くないね
(水兵さんは銃の代わりにフランスパンを持っています)

この漫画に風刺があるとは思えませんが、ニュース直後に描いたということで新鮮さが売り物でしょう。

フランス製が選ばれた理由はいろいろあるでしょうが、









戦後70年も経っており日豪関係は良好なので、まさかこんな理由で日本が除外されたとは思いません。
でも、巷で言われている理由である、中国の影響というのはあるかもしれませんね。




なにしろ、タンブル首相の息子さんは中国人の女性と結婚しており、奥さんの父親は中国で影響力のある人物のようですし、中国はオーストラリアからの輸出額トップの国ですから、政経分離といって無視できないのかもしれませんね。