テロ事件が多発していることからイスラム教徒(ムスリム)に対する偏見が多く見られるようになりました。オーストラリアではムスリムの人口は2011年の国勢調査では2.2%と少数派ですが、この数字は今後増えてゆくでしょうね。



これは3日ほど前のニュースですが、UWA(西豪州大学)のキャンパスのムスレム専用トイレに切断された豚の頭が投げ込まれていたのです。豚はムスレムにとっては不浄な動物とみなされているので、これはムスレムに対する嫌がらせの行為でしょう。

移民に対する嫌がらせはそんなに珍しいことではないので、私はこの事件にはさほど驚きはしませんでしたが、大学にムスレム専用のトイレがあることの方が驚きでした。ムスレムのトイレは和式トイレのようにしゃがんで使い、お尻を水で洗うので水道のホースが付いているのが特徴です。この専用トイレが設置されているほどムスレムの学生数が多いということでしょうし、多民族国家を標榜するようになってから移民に対する配慮が増した、ということかもしれません。
でも、本来ならムスレムも”郷に入っては郷に従え”でオーストラリアでは洋式トイレを使うように順応してもらいたいものです。




外国人に対する配慮が少なかったと思われる白豪主義時代では、足の短い日本人他のアジア系の留学生はこの大学のトイレでは苦労したことでしょう。アジア系の留学生が増えた今でこそ便器の位置は低くなっていますが、昔は足の長い白人に合わせてかなり高かったはずです。