今回のパリの雑誌社襲撃事件は、漫画家が襲われたということで私にとっても衝撃的でした。
この雑誌社が出している CHARLIE HEBDOという風刺マンガ週刊誌をご存知の日本人はほとんどいないと思います。私も昨年、マンガ同人誌の仲間からその古い雑誌を譲っていただくまでは知りませんでした。


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これは1996年9月18日号の表紙です。女性が聖職者の股間を蹴り上げているマンガです。タイトルのフランス語が読めないので意味はよく分かりませんが、この雑誌にはえげつないほどの風刺精神があることが想像できます。


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このマンガは9月18日号に掲載されている、今回殺害された Stephane Charbonnierさんのマンガの一部です。内容はよく分かりませんが、どぎつい表現でしょう。
彼は2009年からマンガを描きながらこの雑誌の編集長をしていたとのことです。彼は過去のインタビューで、"I'd rather die standing than live on my knee"(ひざまついて圧力に屈して生きるよりも、立ったまま戦いながら死ぬ方を選ぶ、という意味だと思います)と言っています。彼の47歳の人生は、弾圧に屈しないで漫画に生涯をかけた人生だったと言えます。



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この漫画を描いた人は Georges Wolinskiという人ですが、この人も殺害されました。実は、彼の省略された線と豊かな表現力は私の目標としているところで、それだけに今回の事件はショックでした。

こんなテロ事件を経験すると「ぺんは剣よりも強し」ということわざに疑問がでるかもしれませんが、、、

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これで、やっぱりペンは剣よりも強いということが分かっていただけると思います。


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この漫画はイギリス人のBanksyという人の作品だそうですが、これも”ペンは剣より強し”を表現しているようです。

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ペロペロキャンディーで世界を平和にする日がくることを願いたいものです。