数週間前のことですが、西豪州選出のある国会議員が特権乱用をしている、とマスコミにたたかれていました。
その人は、奥さんを多くの出張に同伴させ奥さんの旅費を経費として請求しており、その度合いが行き過ぎで、モラルが低いと批判されているのです。
東部の町、ケアンズへの出張は、個人的な不動産投資物件の視察が第一の目的なのに夫婦で行き、その旅費を経費として政府に請求していたことが、例として報道されていました。
また、地元の図書館に書籍を数千ドル(数十万円)分も寄付をしたことも、”人気取り” だと批判の対象になっていました。
パースの地元新聞の読者投書欄に、「政治家は "is it legal?"(これは合法か?)というのではなく、"is it right?"(これは正しいことか?)という問いかけを自分にして行動して欲しい」というのがありましたが、私も同感です。
人間は誰でも 「権利は使わなきゃあ損」 という誘惑に勝つのは難しいのでしょう。
でも、奥さん同伴の本当の理由は、これかもしれません。強い女性が多いオーストラリアでは十分考えられます。