パース市には全部で30以上の区があるのですが、バーネット西豪州知事がこれを2年後までに約半分の14に統合したい、と先日発言しました。この統合は強制ではないとのことですが、多くの区長はこの案には反対しているようです。



オーストラリア・パース在住漫画家のブログ-57

バーネット州知事の発言があった数日後の地元新聞に掲載された一コマ漫画がこれです。ヒットラーに扮したのがバーネット州知事で「この統合はあくまでボランティアであり強制ではありません、でも反対する人は射殺されます」と発言しています。この統合は強制ではないけれど、限りなく強制に近い統合だ、ということを皮肉っているわけです。


このような政治漫画はオーストラリアを含めた西欧社会では非常に盛んで、政治家や社会を風刺しているわけです。風刺された方もおおらかに受け止めているはずで、それは表現の自由がある大人の社会ですから当然のことでしょう。



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残念ながら、最近の日本の新聞には社会風刺の一コマ漫画が少ないようですね。

日本にはアニメや劇画の優秀な漫画家はたくさんいますが、この方面の漫画も頑張ってほしいものです。