Graffiti(落書き)は世界的な問題で、パースも例外ではありません。我が家の外壁もこの15年ほどの間に3度落書きされました。
パース郊外の港町であり観光地であるフリーマントル市ではこの落書きに対してちょっと面白い方針を打ち出しました。芸術的な落書きは消さないでMural(壁画)として保存する、というのです。いいのは残せばそれを見に来る人がいて、観光収入が増えるというもくろみでしょうか。
新聞に載った、この落書きも残されるのですが、赤ずきんちゃんをテーマにした面白いマンガです。絵もきれいですが、アイデアもなんとなく素晴らしい。赤ずきんちゃんが持っているのは落書きに使用するスプレー缶でおそらく彼女が落書きをしたのでしょう、そして落書きを消しているのは悪者のオオカミです。これを一晩で描いたのですから、相当な実力と労力が必要です。
(犬と散歩している人は落書きではありませんよ)
問題は落書きを芸術とする基準ですが、どのように決めるのでしょうね。
また芸術品としてどんどん残してゆくと、将来は壁という壁がその芸術的な落書きで埋め尽くされるのではないでしょうか。
落書き愛好者は、落書きをしたい壁を自らがペンキ塗りをして、まずきれいにする必要があるかもしれません。